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第3章 高島さんから僕へ1回目の告白

第31話 避暑地の貸別荘へ<2220.07.22>_高島さんの気持ち

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 土産物屋はただの見学で終わってしまった。高島さんもそうだったのだろうと思うけど、僕も土産物はこの際どうでもよかった。そんなことより気になることがあるからだ。
 お店を出た僕らはこれからどうしようかという空気になった。でもそんな空気をよそに高島さんは「先に帰ります……」と言って駐車場に止めってあった自分の車に乗り込んだ。別荘を出てからこの車に乗り込むまでの間1度も高島さんと僕の目が合うことなかった。
 車に乗り込んでから車が見えなくなるまでずっと、僕は高島さんの車を観察していたけど、まったく振り返ることは無かった。

☆☆☆☆☆

 貸別荘に来てから高島さんの気持ちが高揚していったのかとも思ったけど、別荘に到着してすぐに始まった焼肉の準備の炭おこしでの”キス未遂事件”のおこったタイミングを考えると、この別荘に来る前から、気持ちの高揚はあったのだろうと思う。でないと辻褄が合わない。
 そうなるとその原因がこれより前にあったはずなのだけど、何があったのか、何かあったのか何も思い出せない。
 この日の高島さんの僕に向けた気持ちの強さは相当なものだったのだと思う。それは後日わかることになるのだけど、そう考えると、土産物屋からひとり先に帰っていった高島さんの寂しさに強さに思いを馳せると、やるせない気持ちになる。
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