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第1章 僕から高島さんへ1回目の告白

第3話 初対面<2219.01.某日>

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 紙芝居を見たその日のうちに土井君に連絡した。

「シンキロウに僕も入りたいんだけど可能かな?」
「問題ないと思うぞ。代表に聞いてみるな。結果は後で折り返し連絡するから」
「ありがとう」

 結果は即答でOKだった。次の日、土井君と僕とその代表と一緒にお昼ご飯を食べることになった。

「初めまして。布施唯人《ふせただと》といいます」
「シンキロウ代表の植木《うえき》です。よろしくね」
「はい、こちらこそ、宜しくお願いします」

 今は東京に住んでいること、3月の下旬には帰郷することを説明した。

「よかったら今度、皆と会ってみる?」
「あっ、はい、是非お願いします」

 なにもかもが順調だった。

               ☆☆☆☆☆☆☆

 年が明けて2219年1月某日の夜その日がやってきた。
 いつも集まっているとう会場に着いた。ドアを開け入ってみると、小さな劇場のような会場だった。客席は100人くらい入るだろうか。結構小さい。
 しばらく練習風景を見学させてもらった。
 高島美子さんもいる。

(たかしまよしこさんと読むのだろうか)

 この時いたスタッフは10人くらいだろうか。代表によると20人くらいはいるという。話し合いや準備、練習は1週間に1回、平日の夜にしているそうだ。参加は自由という説明だった。
 練習の途中に来たので、僕が会場に入ってから30分くらいたった頃だろうか、練習が終わった。植木代表がみんなを一か所に集めた。僕のその近くに歩み寄った。

「新しいスタッフが入ることになりましたので、自己紹介しようか。じゃぁ、布施君からいいですか」
「はい、今東京に住んでいます。3月に帰郷することになりましたので、シンキロウに入れてもらうことになりました。布施唯人といいます。よろしくお願いします」

 集まっていたスタッフの自己紹介もしていただいた。

(やっぱり、たかしまよしこさんと読むんだ)

 でも女性スタッフの中には「みこちゃん」と呼ぶ人もいた。
 そこで唐突に植木代表が「そうそう、今みんなが来ているジャンパーは今日きたばかりなんだよ」と教えてくれた。
 自己紹介していたところだったので、僕と植木代表以外は一列に並んでいた。その中程にいた高島さんが、ピョンと跳ねて半周まわって背中のデザインを見せてくれた。

(結構明るい女性なんだ。やっぱり若いなぁー………)

 会場を出ないといけない時刻になったので、建物の外に出た。植木代表が皆に今後のスケジュールを説明しているようだった。
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