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お家騒動
エイデン様の喜ぶお礼
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気持ちの良い風が僕たちの側を吹き抜けていく中、エイデン様に僕は尋ねた。
「エイデン様の欲しいお礼って何ですか?僕に出来ることなら良いですけど…。」
僕はそう言ってエイデン様を見上げた。久しぶりに会うエイデン様はアル兄様より背が高い気がする。バッファー辺境伯は噂では筋骨隆々の武人と聞いたけど、確かにエイデン様もぱっと見はスラリとしているけれど、よく見ればしっかり鍛えられているのが分かる。
まぁ筋骨隆々とは違う感じだけど…。エイデン様も大人になったらゴリマッチョになるんだろうか。全然想像つかないな。僕が一人でそんな想像をしてニヤけていると、エイデン様が意外な事を言い出した。
「…お礼はサミュエルのキスが良いな。私から唇にキスして良いかい?」
僕ははてと首を傾げた。唇にキス…。以前マシュー様にされた事があった。最近は挨拶がわりにアル兄様やエドワードにチュッチュされてる。んー、別に仲良しのエイデン様なら問題ない気がする。うん。問題ないでしょう。
僕は頷くと、顔を突き出して目を閉じた。なぜかエイデン様の動きが止まった気がして、僕は目を開けて尋ねた。
「…しないの?キス。」
エイデン様は僕をそっと抱き寄せると、僕の顎を指で掴んでそっと顔を近づけた。僕はエイデン様の新緑色の瞳の色がいつもより濃くなった様に感じられて、魅入られる様に目を合わせた。
そう言えばこんなに相手の瞳を間近で見つめたのは、アル兄様や、エドワード、イリス以外では初めてかもしれない。
僕の唇に触れたエイデン様の柔らかなそれは、ゆっくりと押し当てる様に触れたかと思うと、何度も甘く吸いついてきた。そして僕の下唇を優しく喰まれて、僕は無意識に笑っていたみたいだ。
目を閉じていた僕に、エイデン様が唇をくっつけながら囁いた。
「サミュエル、…もっとしても良いかい?」
「…うん。もっと。」
僕はすっかり気持ち良くなっていた。こんなにじっくりとキスされたのは初めてだった。僕はエイデン様の唇がさっきよりもずっと僕を味わっているのを感じたけれど、僕も挨拶のキスがこんなにうっとりするものだなんて全然思わなかった。
でもこの事は誰にも言わずに秘密にした方が良いのかな?ぼんやりとした僕をじっと見つめたエイデン様はにっこり微笑んで言った。
「サミュエル。…可愛い人。私はサミュエルの虜だよ。」
~お知らせ~
この作品を発作的に書く前に考えていた最新作を本日18時公開します♡
大好きな設定を盛り込んだ、ガッツリ嗜好寄りの作品になっています笑
『式神使いのα転校生は、変異Ωを逃さない?』
オメガバース、18歳高校生、三角関係、陰陽道、山伏とお楽しみ袋的様相が破綻しない様に頑張ります!
もちろん18歳以上なので、こちらでウズつくR18を遠慮なく展開する予定です笑♡
是非覗きに来てください!よろしくお願いします(〃ω〃)
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まぁ筋骨隆々とは違う感じだけど…。エイデン様も大人になったらゴリマッチョになるんだろうか。全然想像つかないな。僕が一人でそんな想像をしてニヤけていると、エイデン様が意外な事を言い出した。
「…お礼はサミュエルのキスが良いな。私から唇にキスして良いかい?」
僕ははてと首を傾げた。唇にキス…。以前マシュー様にされた事があった。最近は挨拶がわりにアル兄様やエドワードにチュッチュされてる。んー、別に仲良しのエイデン様なら問題ない気がする。うん。問題ないでしょう。
僕は頷くと、顔を突き出して目を閉じた。なぜかエイデン様の動きが止まった気がして、僕は目を開けて尋ねた。
「…しないの?キス。」
エイデン様は僕をそっと抱き寄せると、僕の顎を指で掴んでそっと顔を近づけた。僕はエイデン様の新緑色の瞳の色がいつもより濃くなった様に感じられて、魅入られる様に目を合わせた。
そう言えばこんなに相手の瞳を間近で見つめたのは、アル兄様や、エドワード、イリス以外では初めてかもしれない。
僕の唇に触れたエイデン様の柔らかなそれは、ゆっくりと押し当てる様に触れたかと思うと、何度も甘く吸いついてきた。そして僕の下唇を優しく喰まれて、僕は無意識に笑っていたみたいだ。
目を閉じていた僕に、エイデン様が唇をくっつけながら囁いた。
「サミュエル、…もっとしても良いかい?」
「…うん。もっと。」
僕はすっかり気持ち良くなっていた。こんなにじっくりとキスされたのは初めてだった。僕はエイデン様の唇がさっきよりもずっと僕を味わっているのを感じたけれど、僕も挨拶のキスがこんなにうっとりするものだなんて全然思わなかった。
でもこの事は誰にも言わずに秘密にした方が良いのかな?ぼんやりとした僕をじっと見つめたエイデン様はにっこり微笑んで言った。
「サミュエル。…可愛い人。私はサミュエルの虜だよ。」
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是非覗きに来てください!よろしくお願いします(〃ω〃)
応援ありがとうございます!
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