レンタル彼氏とさよならしたのに、ロックオンされてます

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

文字の大きさ
24 / 27

刻まれる記憶※

しおりを挟む
ホテルの夕食は、豪華なおもてなし料理を半個室で食べたので、すっかりリラックスした僕たちは予想通りナイターに行く事もなかった。最初行きたそうにしていた長谷川君が早々に酔ってしまったので、行きたがる人が居なかったせいもある。

「ナイターはコースも緩いからな。でも簡単な場所の方が怪我したりするから、案外危ないよ。」

そう言って部屋の窓からナイターを眺める立花さんに釣られて、僕も緑色の光が煌めくコースを眺めた。するとさっきの事がありありと思い出されて、フイッと顔を室内へと戻した。


すっかり酔っ払った長谷川君が、奥のベッドで目を閉じて落ちていた。僕はクスッと笑って立花さんに言った。

「長谷川君、結構お酒弱かったんですね。凄いテンション高かったから、てっきり沢山飲んだのかと思ったんだけど。」

すると立花さんは茂人さんを見て言った。

「いや、飲んでたぜ。というか茂人に飲まされてたな。きっと、邪魔しない様に潰されたんだろ。ひどい奴だよ、茂人サンは。自分の煩悩のためなら、他人を犠牲にするんだからさ。」


僕が思わず茂人さんを見ると、クスッと笑った茂人さんは僕の手を握って言った。

「ナイター行きたがると、ゆっくりできる時間が減るだろ?」

僕は目を見開いて、じわじわと顔が熱くなるのを感じた。思わずチラッと立花さんを見ると、呆れた様な顔で立花さんが手を振って言った。

「ハイハイ、茂人の貸しにしておくから。もう解散にしよ。俺ももう少ししたらサウナ入ってくるわ。こいつ、酔ったら眠くなって起きないって言ってたから大丈夫だろ。そこまで飲んでないし。ではお二人サンごゆっくり。」


僕たちは適当に買ってきた飲み物やつまみを片付けると、立花さんに見送られて部屋に戻った。

「恥ずかしい…。立花さん、全部お見通しなんだもん。」

僕がそう言って茂人さんが部屋にチェーンを掛けるのを見ていると、茂人さんが僕の手を掴んで歩き出した。

「もう少し飲む?さっきこの部屋用に少し買ったんだ。」

僕は歩き出した茂人さんの手を掴んで引き止めた。

「…さっきナイター見てたら、夕食前の事思い出しちゃった。せっかく立花さんが気をつかってくれたから、茂人さんとゆっくり…したい。」


茂人さんは僕をじっと見つめて囁いた。

「…ゆっくり、何をするの?」

僕は喉がカラカラに感じて、掠れた声を出した。

「…ゆっくり、茂人さんにひどく苛められたい…。」

途端に茂人さんは僕を引き寄せて、食らいつく様なキスをしてきた。最初から征服する様なキスは甘くて、僕はゾクゾクと震えてしまった。


「マジでヤバい。俺、めちゃくちゃ興奮してきた。楓が苛められたいなんて、はぁ、俺死にそう。ほら、これ分かる?楓を苛めたいの。」

そう言って、僕の手を茂人さんの股間に押し当てた。それはびっくりするぐらい持ち上がっていて、直ぐにでも僕に入りたがっている時の茂人さんみたいだった。僕は思わずゴクリと喉を鳴らして言った。

「さっきシャワー浴びたでしょ。来て。」

僕は茂人さんの先に立って、一枚づつ脱ぎ捨てながら窓際のベッドへと歩き進んだ。上半身裸の姿が窓に映るのを眺めながら、僕は重いカーテンを閉めた。


直ぐに後ろから僕の胸を弄りながら、茂人さんはゆっくりズボンと下着を引き摺り下ろした。僕は腰を突き出しながら、足元に絡まる服を蹴飛ばした。全裸の僕の身体を撫で回す茂人さんの両手が、悪戯に時々僕の感じやすい場所を刺激しては立ち去っていくので、僕はジリジリと焦らされて高まった。

時々身体を撫でる様に湿り気を帯びた茂人さんの硬いそれが触れて、僕は後ろを振り向いて強請った。

「茂人さん挿れて…。」


サイドテーブルから持ち上げたジェルを、茂人の美味しそうなそれにたっぷり塗りつける光景と、そのいやらしいブチュブチュという音に、僕はもう叫び出しそうだった。

ベッドサイドに突き出した僕のお尻目掛けて、茂人さんはヌチヌチと楽しむ様に擦りつけた。僕はもう、切れ切れにため息なのか、喘いでいるのか、喉から勝手に出る自分の声などコントロールも出来なくて、その瞬間を待った。


割り開いて、疼く中をズルリと押し込まれて、僕は大きく喘いで仰け反った。痺れる様な快感がもたらされて、僕の待ち望んだそれを咥え込んだ。でもそれは直ぐにもっと先の知ってしまった強い快感を求めて、僕は何度も悲鳴に似た声を押し殺しながら、その先へと茂人さんを誘導した。

「…楓、えっちだ。俺にしがみついて離さないよ。これ好きなの?」

焦らす様にヌチヌチと奥へ届く茂人さんに、僕はもう酸欠で意識も朦朧とし始めていた。


「すき、すきぃ!もうだめ、ああっ、あ、あああんっ!」

切羽詰まった様に激しく動き出した茂人さんに、僕はシーツを握りしめて、出すものも無いのにビクンビクンと絶頂に放り出されていた。茂人さんがそんな僕をそれからしばらく追い立てて、呻きながら逝くと僕たちはドサリとベッドに倒れ込んだ。

汗ばんだ二人の匂いが混ざり合って、それは僕に忘れられない記憶として刻まれていく気がした。ああ、茂人さん、もし未来に茂人さんとの道が別れても、僕はこの瞬間を永遠に胸に刻むよ。









しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。

猫宮乾
BL
 異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。

処理中です...