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祥一朗は可愛い?※
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俺の首筋で泣き言を言っている祥一朗は妙に気弱で可愛かった。普段は誰にも弱みを見せることもないし、実際頼れるやつだ。だけど、俺の前ではこんな風に気持ちを曝け出してくれる。
何だか懐かない獰猛な獣が俺だけに懐いてるみたいで気分が良い。俺はぎゅっと祥一朗を抱きしめて囁いた。
「祥一朗、俺が慰めてあげるよ。弱気になった祥一朗なんてらしくないだろ?」
祥一朗はふと俺から顔を上げると、ニヤリと笑って俺を掬い上げた。そして呆然とする俺を鼻歌交じりに浴室へ連れ込むと、洗面台に座らせた。
「雪弥、私を慰めてくれるって言ったね?雪弥が足りなくて、今日は酷くイラついてしまったのはすまなかった。でも嬉しいよ。…愛してる。」
俺を真っ直ぐに見つめて愛をささやく祥一朗に文句を言える雰囲気は毛頭無くて、俺はちょっとだけ騙されたという悔しさ?で目を見開いた。
でもそこまでして俺を欲してくれる祥一朗の愛情の深さに胸をときめかせて、思わず祥一朗の顎を掴むと祥一朗の唇を甘噛みして言った。
「根を上げるなよ?」
俺はこの時、判断力が落ちてたのに違いない。俺の言葉に馬鹿みたいに喜んだ祥一朗の体力とか、体力とか、溢れんばかりの精力とか、精力とかへの判断力が…。
「んあっ!ああっ、もっ、むりっ…。祥一朗っ、お願いっ。」
俺はベッドに磔つけられて、祥一朗に攻めたてられていた。俺の浅い良いところを執拗に擦り立てる重量のある祥一朗のそれは、狂わんばかりの鋭い気持ち良さを俺にもたらしていた。けれども、弾けるにはどこか足りないその優しい動きに、俺は首を必死に振って懇願していた。
突然動くのをやめてしまった祥一朗のそれをもっと呑み込む様に、俺は祥一朗の下で無意識に身体を揺さぶった。祥一朗は息を詰めて俺の動きを閉じ込めると、柔らかく俺の唇を甘やかに舐めすすった。
「はぁ…。雪弥の中はいつまでも味わっていたい気持ち良さだ。…雪弥は私のこれで、もっとどうされたい?」
俺は少し涙が滲んだ自覚のある眼差しで祥一朗を睨んだ。でも俺には意地を張ることも出来ないくらい祥一朗が欲しくて堪らない。俺は息も絶え絶えに呟いた。
「…言わせたいの?…あんっ!」
意地悪そうに目を細めて祥一朗が時々俺を突いて、焦らして言った。
「聞きたいんだ。…雪弥の可愛いおねだり。」
俺は祥一朗から顔を反らして、羞恥心を感じながら囁いた。
「…逝かせて。祥一朗の逞しいそれで…。ああっ、お願いっ!もっとかき混ぜてっ!」
最後まで言い切る前に、祥一朗は俺を激しく揺さぶり始めた。俺はもうすっかり余裕が無くなっていて、馬鹿みたいに喘ぐことしか出来なかった。
何だか懐かない獰猛な獣が俺だけに懐いてるみたいで気分が良い。俺はぎゅっと祥一朗を抱きしめて囁いた。
「祥一朗、俺が慰めてあげるよ。弱気になった祥一朗なんてらしくないだろ?」
祥一朗はふと俺から顔を上げると、ニヤリと笑って俺を掬い上げた。そして呆然とする俺を鼻歌交じりに浴室へ連れ込むと、洗面台に座らせた。
「雪弥、私を慰めてくれるって言ったね?雪弥が足りなくて、今日は酷くイラついてしまったのはすまなかった。でも嬉しいよ。…愛してる。」
俺を真っ直ぐに見つめて愛をささやく祥一朗に文句を言える雰囲気は毛頭無くて、俺はちょっとだけ騙されたという悔しさ?で目を見開いた。
でもそこまでして俺を欲してくれる祥一朗の愛情の深さに胸をときめかせて、思わず祥一朗の顎を掴むと祥一朗の唇を甘噛みして言った。
「根を上げるなよ?」
俺はこの時、判断力が落ちてたのに違いない。俺の言葉に馬鹿みたいに喜んだ祥一朗の体力とか、体力とか、溢れんばかりの精力とか、精力とかへの判断力が…。
「んあっ!ああっ、もっ、むりっ…。祥一朗っ、お願いっ。」
俺はベッドに磔つけられて、祥一朗に攻めたてられていた。俺の浅い良いところを執拗に擦り立てる重量のある祥一朗のそれは、狂わんばかりの鋭い気持ち良さを俺にもたらしていた。けれども、弾けるにはどこか足りないその優しい動きに、俺は首を必死に振って懇願していた。
突然動くのをやめてしまった祥一朗のそれをもっと呑み込む様に、俺は祥一朗の下で無意識に身体を揺さぶった。祥一朗は息を詰めて俺の動きを閉じ込めると、柔らかく俺の唇を甘やかに舐めすすった。
「はぁ…。雪弥の中はいつまでも味わっていたい気持ち良さだ。…雪弥は私のこれで、もっとどうされたい?」
俺は少し涙が滲んだ自覚のある眼差しで祥一朗を睨んだ。でも俺には意地を張ることも出来ないくらい祥一朗が欲しくて堪らない。俺は息も絶え絶えに呟いた。
「…言わせたいの?…あんっ!」
意地悪そうに目を細めて祥一朗が時々俺を突いて、焦らして言った。
「聞きたいんだ。…雪弥の可愛いおねだり。」
俺は祥一朗から顔を反らして、羞恥心を感じながら囁いた。
「…逝かせて。祥一朗の逞しいそれで…。ああっ、お願いっ!もっとかき混ぜてっ!」
最後まで言い切る前に、祥一朗は俺を激しく揺さぶり始めた。俺はもうすっかり余裕が無くなっていて、馬鹿みたいに喘ぐことしか出来なかった。
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