174 / 187
コントロール
実験結果
しおりを挟む
俺は興奮した様に喜んでいる高山助教授と桐谷さんを呆然と見つめていた。実験の結果を興奮気味に話し合い出した二人を見ていると、さっきより落ち着いたのか椿が俺の側に寄って来て呟いた。
「さっき、ゆきちゃんのフェロモンがどえらい事になったんだよ。で、一緒にオーラもブワっと広がったんだけど、急にオーラに包まれる様にフェロモンが薄くなっていったんだ。俺、実験前に抑制剤飲んでたのに、ゆきちゃんのフェロモンが強すぎて本当やばかった。」
そう言って、甘える様に俺を抱き寄せた。俺は椿が急に煽られた余韻がまだ有るんだろうと思って、クスクス笑うと啄む様にキスしてくる椿にキスを返した。
俺たちがイチャついていると、咳払いが聞こえてきて、高山助教授が俺たちを困った顔で見つめていた。桐谷さんなんて、顔が真っ赤だ。俺たちは罰が悪くなった。
「せっかくフェロモンが収まったのに、そんな事しているからまた出はじめてますよ。」
高山助教授はクスっと笑うと、さっきの僕の実験結果を説明してくれた。
「今回は実験だったので思い切って本気出させてもらいました。そのために、黒崎君以外のメンバーは抑制剤を先に飲んでもらったんです。今回黒崎君は私の飛ばしたフェロモンに誘発されて発情しましたね。どんな感じがしましたか?」
俺はさっきの事を思い返しながら説明した。
「…実験が始まってすぐに、肌の表面がゾワゾワというか、ピリピリした感じがしました。それを助教授の指示通り、指先に集めるイメージで手の中へそれを集めました。その時は心臓がかなりドキドキしていました。
でも手の中のそれは身体が疼く感じでじっとしてられなくて、自分ではどうしようも無くて嫌でした。心臓もどんどんドキドキと速くなって苦しいくらいでした。
それから高山助教授の指示の通りに、それをゆっくりと指先から流すイメージをしました。心臓のドキドキは流れるイメージと一緒に収まっていきました。」
桐谷さんは僕の説明をPCで打ち込んでいたし、高山助教授は聞き漏らさない様に真剣に耳を傾けていた。僕の話を聞き終わると、大きく息を吐き出して顔を綻ばして言った。
「黒崎君はフェロモンが多いだけあって、それをコントロールする能力ももともとかなり高い様だよ。今まで出来なかったのはその方法を知らなかったからだ。一度の実験で、こんなに完成度の高い結果を得られるとは思わなかった。
おめでとう。君は自分のフェロモンをコントロール出来るよ。」
「さっき、ゆきちゃんのフェロモンがどえらい事になったんだよ。で、一緒にオーラもブワっと広がったんだけど、急にオーラに包まれる様にフェロモンが薄くなっていったんだ。俺、実験前に抑制剤飲んでたのに、ゆきちゃんのフェロモンが強すぎて本当やばかった。」
そう言って、甘える様に俺を抱き寄せた。俺は椿が急に煽られた余韻がまだ有るんだろうと思って、クスクス笑うと啄む様にキスしてくる椿にキスを返した。
俺たちがイチャついていると、咳払いが聞こえてきて、高山助教授が俺たちを困った顔で見つめていた。桐谷さんなんて、顔が真っ赤だ。俺たちは罰が悪くなった。
「せっかくフェロモンが収まったのに、そんな事しているからまた出はじめてますよ。」
高山助教授はクスっと笑うと、さっきの僕の実験結果を説明してくれた。
「今回は実験だったので思い切って本気出させてもらいました。そのために、黒崎君以外のメンバーは抑制剤を先に飲んでもらったんです。今回黒崎君は私の飛ばしたフェロモンに誘発されて発情しましたね。どんな感じがしましたか?」
俺はさっきの事を思い返しながら説明した。
「…実験が始まってすぐに、肌の表面がゾワゾワというか、ピリピリした感じがしました。それを助教授の指示通り、指先に集めるイメージで手の中へそれを集めました。その時は心臓がかなりドキドキしていました。
でも手の中のそれは身体が疼く感じでじっとしてられなくて、自分ではどうしようも無くて嫌でした。心臓もどんどんドキドキと速くなって苦しいくらいでした。
それから高山助教授の指示の通りに、それをゆっくりと指先から流すイメージをしました。心臓のドキドキは流れるイメージと一緒に収まっていきました。」
桐谷さんは僕の説明をPCで打ち込んでいたし、高山助教授は聞き漏らさない様に真剣に耳を傾けていた。僕の話を聞き終わると、大きく息を吐き出して顔を綻ばして言った。
「黒崎君はフェロモンが多いだけあって、それをコントロールする能力ももともとかなり高い様だよ。今まで出来なかったのはその方法を知らなかったからだ。一度の実験で、こんなに完成度の高い結果を得られるとは思わなかった。
おめでとう。君は自分のフェロモンをコントロール出来るよ。」
20
お気に入りに追加
1,204
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王
ミクリ21
BL
姫が拐われた!
……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。
しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。
誰が拐われたのかを調べる皆。
一方魔王は?
「姫じゃなくて勇者なんだが」
「え?」
姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?
αなのに、αの親友とできてしまった話。
おはぎ
BL
何となく気持ち悪さが続いた大学生の市ヶ谷 春。
嫌な予感を感じながらも、恐る恐る妊娠検査薬の表示を覗き込んだら、できてました。
魔が差して、1度寝ただけ、それだけだったはずの親友のα、葛城 海斗との間にできてしまっていたらしい。
だけれど、春はαだった。
オメガバースです。苦手な人は注意。
α×α
誤字脱字多いかと思われますが、すみません。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる