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俺が譲れる事は
嫉妬※
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俺は興奮した身体を震わせて、ぐったりとソファに沈み込んだ。秋良は手のひらに受け止めた俺の白濁をテイッシュで拭き取ると、ポケットから取り出したゴムを自分の昂りに器用に装着した。まじまじと見つめる俺に、ニヤリと笑うと甘くささやいた。
「授業中だからな。シャワー浴びれないだろ?」
俺はそんなことより、いつもそれを持ち歩いてるのかって、そっちの方にどん引きしたんだけど。そう言えば椿に引き摺り込まれた時も、あいつ同じことしてたかもしれない…。チャンスあれば俺を貪る気なのか?それとも…。俺は嫌な考えがチラッと浮かんで、顔を背けて言った。
「…そんなの用意してるってことは、俺じゃなくても…してるのか?」
言葉にするとそれがますます本当かもしれないって思い始めて、俺は何だか泣きたい気持ちになった。
目の前で、ある意味間抜けな格好の秋良は、少しポカンとしていたけれど俺に近づいた。そして背けた俺の顎を掴むと、俺と目を合わせた。眉を顰めていた秋良は俺の顔を見た途端、急に優しい顔をして甘くささやいた。
「あぁ、雪に嫉妬されるのが、こんなに嬉しいなんて知らなかった…。俺が他の奴を抱いてるって考えて嫉妬したんだろ?俺たちが雪以外の人間を抱くなんてあるわけない。俺たちは鎖の関係なんだ。雪以外のやつとそんな気になれないんだ…。」
そう言って、俺の目元に優しくキスした。俺は何だか妙に感傷的になって、鼻をぐずぐず言わせると目に溜まってしまった涙がこぼれない様に目を見開いた。困った様な嬉しそうな顔の秋良の顔を見るのが恥ずかしくて、じわじわと顔が熱くなった。
「くそっ、ここ学校なのに雪をめちゃくちゃに抱きたくてしょうがない。…愛してる。俺には雪だけだ。」
そう言う秋良の顔が真剣で、俺はついに堪えていた涙が頬を濡らすのを感じた。涙がこぼれた理由は俺には分からなかったけれど…。俺は手を伸ばして秋良の首を引き寄せた。
「…秋良。俺も秋良が好きだ。ほんとうに…。」
俺の言葉はあっという間に秋良の口の中に呑み込まれて、俺たちは熱い息を吐き出しながら、熱い指先でもどかしげに身体をまさぐった。俺はすっかり身体中が脈打って、ソファの背に手をついて乗り掛かると、肩越しに秋良を見つめて懇願した。
「はやく…。いれて。秋良…。」
「授業中だからな。シャワー浴びれないだろ?」
俺はそんなことより、いつもそれを持ち歩いてるのかって、そっちの方にどん引きしたんだけど。そう言えば椿に引き摺り込まれた時も、あいつ同じことしてたかもしれない…。チャンスあれば俺を貪る気なのか?それとも…。俺は嫌な考えがチラッと浮かんで、顔を背けて言った。
「…そんなの用意してるってことは、俺じゃなくても…してるのか?」
言葉にするとそれがますます本当かもしれないって思い始めて、俺は何だか泣きたい気持ちになった。
目の前で、ある意味間抜けな格好の秋良は、少しポカンとしていたけれど俺に近づいた。そして背けた俺の顎を掴むと、俺と目を合わせた。眉を顰めていた秋良は俺の顔を見た途端、急に優しい顔をして甘くささやいた。
「あぁ、雪に嫉妬されるのが、こんなに嬉しいなんて知らなかった…。俺が他の奴を抱いてるって考えて嫉妬したんだろ?俺たちが雪以外の人間を抱くなんてあるわけない。俺たちは鎖の関係なんだ。雪以外のやつとそんな気になれないんだ…。」
そう言って、俺の目元に優しくキスした。俺は何だか妙に感傷的になって、鼻をぐずぐず言わせると目に溜まってしまった涙がこぼれない様に目を見開いた。困った様な嬉しそうな顔の秋良の顔を見るのが恥ずかしくて、じわじわと顔が熱くなった。
「くそっ、ここ学校なのに雪をめちゃくちゃに抱きたくてしょうがない。…愛してる。俺には雪だけだ。」
そう言う秋良の顔が真剣で、俺はついに堪えていた涙が頬を濡らすのを感じた。涙がこぼれた理由は俺には分からなかったけれど…。俺は手を伸ばして秋良の首を引き寄せた。
「…秋良。俺も秋良が好きだ。ほんとうに…。」
俺の言葉はあっという間に秋良の口の中に呑み込まれて、俺たちは熱い息を吐き出しながら、熱い指先でもどかしげに身体をまさぐった。俺はすっかり身体中が脈打って、ソファの背に手をついて乗り掛かると、肩越しに秋良を見つめて懇願した。
「はやく…。いれて。秋良…。」
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