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俺が譲れる事は
俺、精力旺盛です
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精力旺盛…俺の頭の中に電光掲示板のようにその四文字がチカチカ光っている。え?なんだって?俺は世の中の皆様方に精力旺盛だって宣伝しているみたいなものなのか?嘘っ!いやだ、いやだ!
俺の顔がヤバかったのか、秋良と聖の視線が集まったのを見て、椿が俺をぐるっと回転させて胸に抱き締めると言った。
「秋良のは言い過ぎ。大体、オーラの事をハッキリ知ってるのって、一部の人間だけだからね?普通の人はそんな細かい話知らないから。安心してね、ゆきちゃん。ゆきちゃんのオーラはほんとに綺麗で、そんな精力旺盛だなんて身も蓋もない感じじゃないんだよ。実際絶倫かどうかって聞かれたら、そうだよねーとしか言えないけど。」
何だか、結局椿の慰めもイマイチ効かなくて、俺は椿の胸に頭突きしながら言った。
「やっぱり俺って恥ずかしい奴なんだ…。もう外歩けないよ。」
項垂れる俺に、聖があっけらかんと言った。
「俺、何で雪がここまでショック受けてるのかわかんねーんだけど?オーラが強いってことはそれだけ人を惹きつける魅力があるってことだろ?実際、雪のオーラで大変なことになってるし。精力旺盛なんて最高の褒め言葉じゃんか。」
俺は椿の腕の中からチラッと聖を睨むとぼやいた。
「…精力旺盛ってことは、その、好きものって感じするじゃんか。俺、全然そうじゃないのに!」
あれ?何かシーンとしてる。三人が目配せあってる…。俺は椿の顔をグイと自分に向けて尋ねた。
「何だよ…?」
椿は俺を甘ったるい顔で見下ろしながら言った。
「はぁ。ゆきちゃんが好きものとかじゃないのは俺たちがよく知ってるよ?ゆきちゃんは、ちょっとだけ小悪魔チックで、本気出されると、俺たちが困っちゃうだけだよ?あー、凹んだゆきちゃんもいいっ!つけ込みたい!」
そう言って、俺の顔中にキスするから、俺は息も絶え絶えにようやく逃れると秋良を見つめた。
「わかった、オーラについては何となく分かったから!次、オーラとフェロモンの関係について教えてくれ。」
秋良は片眉を上げると、腕を組んで顎に手を置いて考え込んだ。
「…そうだな。フェロモンはシンプルだろ?好みの相手にかけるモーションみたいなものだ。好きです、付き合ってください的な。相手が好ましく受け取れば発情する。シンプルで分かりやすい、言葉の要らない求愛行動だ。ここまでは分かるな?雪。」
俺の顔がヤバかったのか、秋良と聖の視線が集まったのを見て、椿が俺をぐるっと回転させて胸に抱き締めると言った。
「秋良のは言い過ぎ。大体、オーラの事をハッキリ知ってるのって、一部の人間だけだからね?普通の人はそんな細かい話知らないから。安心してね、ゆきちゃん。ゆきちゃんのオーラはほんとに綺麗で、そんな精力旺盛だなんて身も蓋もない感じじゃないんだよ。実際絶倫かどうかって聞かれたら、そうだよねーとしか言えないけど。」
何だか、結局椿の慰めもイマイチ効かなくて、俺は椿の胸に頭突きしながら言った。
「やっぱり俺って恥ずかしい奴なんだ…。もう外歩けないよ。」
項垂れる俺に、聖があっけらかんと言った。
「俺、何で雪がここまでショック受けてるのかわかんねーんだけど?オーラが強いってことはそれだけ人を惹きつける魅力があるってことだろ?実際、雪のオーラで大変なことになってるし。精力旺盛なんて最高の褒め言葉じゃんか。」
俺は椿の腕の中からチラッと聖を睨むとぼやいた。
「…精力旺盛ってことは、その、好きものって感じするじゃんか。俺、全然そうじゃないのに!」
あれ?何かシーンとしてる。三人が目配せあってる…。俺は椿の顔をグイと自分に向けて尋ねた。
「何だよ…?」
椿は俺を甘ったるい顔で見下ろしながら言った。
「はぁ。ゆきちゃんが好きものとかじゃないのは俺たちがよく知ってるよ?ゆきちゃんは、ちょっとだけ小悪魔チックで、本気出されると、俺たちが困っちゃうだけだよ?あー、凹んだゆきちゃんもいいっ!つけ込みたい!」
そう言って、俺の顔中にキスするから、俺は息も絶え絶えにようやく逃れると秋良を見つめた。
「わかった、オーラについては何となく分かったから!次、オーラとフェロモンの関係について教えてくれ。」
秋良は片眉を上げると、腕を組んで顎に手を置いて考え込んだ。
「…そうだな。フェロモンはシンプルだろ?好みの相手にかけるモーションみたいなものだ。好きです、付き合ってください的な。相手が好ましく受け取れば発情する。シンプルで分かりやすい、言葉の要らない求愛行動だ。ここまでは分かるな?雪。」
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