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行きたい学部

俺って絶倫ですか?

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俺と祥一朗を揶揄った、バスローブを羽織った秋良は窓辺の椅子から立ち上がるとベッドへと歩いてきた。俺はボンヤリと近づいて来る秋良を見つめていた。その時に俺の目に映ったのは、バスローブをも持ち上げる秋良のそれで…。あれ?さっき俺に突っ込んでいたのって秋良だったよな?ワォ、絶倫!俺はどこか脳内逃避しないとやってられない気がしていた。

俺の目つきが悪かったみたいで、秋良は苦笑すると俺の隣にドサリと座って言った。

「何だ、雪。そんな顔して。」


俺は秋良からそっぽを向いて口を尖らせた。

「お前、節操がないって。何でもうそんな事になってるんだよ。もうちょっと良い子にしとけよ。」

秋良は自分の股間を手で掴んで揺さぶって言った。

「しょうがないだろ?この部屋、雪のフェロモンに満たされてるんだから自然現象だろ?ま、俺の気持ちもフェロモン関係なく、いつでも雪と交わりたいし、不可抗力だな。」


交わるとか言うな、交わるとか!俺は秋良の明け透けさに少し顔が赤くなったみたいで、隣の祥一朗の腕の力が強くなったと思ったら、俺の耳元に唇を寄せてささやいた。

「あぁ、私も恥ずかしがる雪弥をもっと可愛がりたい…。今度は雪弥の柔らかな中を優しくねぶって、奥まで突いて雪弥の甘い声が聞きたい。ダメか?」

俺は大好きな祥一朗の低くて甘い声に首筋がゾクゾクして、その内容にお腹の奥がぎゅっと締め付けられた。


ああ、俺も可愛がられたいし、この二人の昂りを舐め回して、眉を潜ませて快感に耐えるあの顔を見つめたい。やっぱり、俺自身もこいつらを笑えないほど絶倫なのかもしれないな。今度雪豹がそうなのか訊かなくちゃ。…誰に?母親に?いや、無理っしょ。…父親に?

俺が急にフリーズした様子を見て、秋良が俺の頬を突っついた。

「おい、雪どうした?さっきまでえっちな事考えて、目がトロンとしていたのに急に眉間に皺寄せて…。」

俺はハッとして、秋良の顔を見つめると尋ねた。

「なぁ、俺って一般的な意味で絶倫か?それとも普通レベルか?」


秋良は不意をつかれたみたいでキョトンとした後、チラッと祥一朗の方に目を向けると頭を掻いて口篭った。

「んー、どうかな。…正直言って、俺の経験上じゃ雪は絶倫だと思うぞ?兄貴はどう思う?」

俺が祥一朗の方を振り返ると、祥一朗は俺をグイッと抱きしめて言った。

「…何で雪弥がその質問したのか分からないけど、雪弥が絶倫じゃないと私たちが困るかもしれないね。そうゆう意味じゃ、多くの人を惹きつける希少種ってのは、皆否応なく絶倫なんじゃないかな?私は雪弥が絶倫で嬉しいよ。」

そう微笑みながら、俺に甘く口づけた。
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