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俺たちの進路

三人の要求

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「ゆきちゃん、ハイ、アーン。俺はねぇ、やっぱり四六時中イチャイチャしたいなぁ。聖みたいにムッツリスケベじゃないから、イチャイチャ出来れば、これでもかって抱いたりしないよ。…たぶん。俺、ゆきちゃんと青春ぽい恋愛したいんだ~。ハイ、アーン。」

マメマメしく、俺にアイスを差し出す椿は、なるほど恋愛映画好きの一面を見せた。四六時中イチャイチャってのは、俺の面子を破壊しそうだけどな…。まぁ二人きりの時間なら出来るかも…?俺が考え込んでいると、秋良が呆れた顔で椿に言った。


「ハーレム野郎が何青春とか言ってんだ?性春の間違いだろ。大体、イチャイチャしたいって、…今もいちゃついてるだろ。」

椿は秋良を睨んで言った。

「ちょっと、ゆきちゃんに誤解させる様な事言わないでよ。ハイ、完全に間違ってますー。青春ですー。…それに俺の言うイチャイチャはゆきちゃんから甘えてほしいって事なの。…上目遣いで色々おねだりして欲しいの。」

そう言いながら、椿の雰囲気が情欲を帯びたものに変わってきたので、俺は慌てて秋良に尋ねた。

「そ、それで秋良はどうしたい訳?」


秋良はニヤリと笑うと、俺をサッと膝の上に抱き上げて腕の中に閉じ込めた。あまりの早業で椿も聖も唖然としている。

「そうだな、俺は休日にのんびり雪と過ごしたいかな。特に夜とか、朝とか。」

気を取り直した聖と椿が口を揃えて言った。

「「俺も!!」」

結局それなのか。俺は秋良の安定感のある腕の中で身体を回すと、二人の方に向き直って言った。


「じゃあ、毎週土曜日に順番に部屋へ泊まりに行くから。一週目聖、二週目椿、三週目秋良。四週目俺のフリー。あとの平日は泊まりはなしだけど、…まぁ状況次第って感じでどうかな?」

あれ?俺相当要求に沿った気がしたけど、三人とも顰めっ面だな。ダメ?俺が三人の様子を伺ってると、秋良が後ろから抱きしめて耳元で甘くささやいた。


「…平日は、雪が俺たちの誘惑に落ちたら、つまみ食いしても良いって事だよな?そうじゃないと、毎週末に雪、ベッドから出られなくなるのは間違いないけど。それともいっぺんに二人とか相手するか?あぁ、雪ってやっぱり堪らない匂いがする…。」

そう言って俺の首筋に鼻を突き入れてくんくんと匂いを嗅ぎながら、俺の胸をゆっくりと撫で回すから、俺はゾクゾクして涙目だ。ああ、結局こいつら俺を貪る気満々なんじゃないのか?



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