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高校生活

ランチタイム

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 ああ、腹減った。俺はもともと食べる方じゃ無いけど、最近めちゃ腹減るんだよね。俺は後ろを振り返って言った。

「秋良、メシ行こ。アイツら来ると面倒だから先にいこーぜ。」

 秋良は頷くと一緒に席を立った。秋良は身長190cmあって、175cmの俺がチビに見える厄介な奴だ。俺の側に居がちだけど、五月蝿い奴じゃ無いから圧が凄いだけで害は無い。俺たちが放課後の話をしてると、後ろから派手な奴らがやって来た気がした。


 俺は身の危険を感じて、秋良の身体の壁に潜んで秋良の顔を見上げた。秋良は片眉を上げて、後ろをチラッと見るとニヤリと笑って俺の肩に手を回した。何も言わなくても秋良は色々察しが良くて、俺は秋良を便利に使ってる気がする。

 同じクラスになって、秋良が俺のボディガードみたいになってるから余計そうなってて。俺が秋良の事について、精悍な横顔を見つめて考えてると、後ろから来た奴らが追いついた。

「ゆきちゃん、酷い~。俺たちが来たからってそんなデカい壁使わないでよ~。」


 「お前が俺見ると抱きつくからだろ?秋良は別に壁じゃねーし。俺のボディガードだし?」

 文句ばかりの椿の後ろから顔を出した聖が、俺の顔を伺うように見つめて言った。

「おう、秋良。…雪、調子はどうだ?」

 俺はガッチリボディで派手な顔では椿に負けてない聖を睨んで言った。

「おい!聖のせいで、朝から椿が五月蝿かったんだからな。責任取れよ。」

 聖は一瞬考えてから、椿を睨むと言った。


 「…お前、雪の匂いのことは内緒だって言ったろ!?何で本人に言っちゃうんだよ~。」

「あれ?言っちゃいけなかったんだっけ?ごめん、ごめん、えっと、ひじり君?」

 聖は椿を押し退けると、俺の隣に並んで、後ろの椿を睨みながら言った。

「もうお前には、何にも教えてやらねーから。ほんと調子いいんだよ、お前はよ。」

 俺たちは、ごめんてば~と騒ぐ椿の情けない声を聞きながら、笑ってカフェテリアへ入って行った。


 俺たちが入って行くと、他の生徒の視線が集まるのを感じるが、もうすっかり慣れてしまった。俺は平凡な生徒だが、こいつらがどう見ても派手な奴らなので目立ってしまうのはしょうがない。

 一年の時は、秋良の兄貴が生徒会長してたり、俺たちより派手な生徒が居たからそこまでじゃなかった。

 あの時は三年の派手な先輩達に絡まれて、俺は結構ヤバかった。でもこいつらが盾になってくれたし、秋良の兄貴が仲裁してくれたこともあって、何とか切り抜けて今に至る。マジで今年は平和だわ~。ハハ。
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