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番外編〜12年後のガブリエルと僕

落とされて※

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執拗な愛撫にもう声も掠れて来ている。それくらい、僕を焦らして欲しがらせるガブリエルは意地が悪い。さっきから根元を押さえられて行き場のない射精感が僕を陸に上がった魚のようにビクつかせた。

「ガブリエルっ、おねがい…!」

何度目かの懇願に、ガブリエルは身体を起こして僕の身体を抉っていた指をゆっくり引き抜いた。それだけで僕は気持ち良さに呻いてしまう。ガブリエルは僕の腕に絡まった服を脱がせると、顔を寄せて唇の上で囁いた。


「いいかい?今からジュニを私だけのものにするから。もう他の人と同じ事してはいけないよ?そうしたくなくなる様に私も頑張るから。」

そう目をギラつかせると、自分の猛り切って濡れそぼるそれを手にして僕の中へゆっくり入って来た。それは発情期でも経験済みな筈なのに、何故か僕は酷く敏感になってしまった。

ゆっくり馴染む様に腰を動かされるだけで、僕のあそこはヒクヒクとガブリエルにしがみつこうとするのが自分でも分かった。


「あ…っ、ガブリエルっ、なんかダメっ…!」

興奮した自分のものが張り詰める気がした瞬間、ガブリエルが急にガツガツと動き出した。途端に僕は膨れ上がる快感に飛ばされて、あっという間にダラシなく白濁を飛び散らせてしまった。

それでもガブリエルは休む気など無く、僕の良いところを抉る様になぞりながら僕に口づけた。

「…ちょっと擦っただけで出ちゃうなんて、可愛いね。どれくらい出るかやってみようか?」


そう言って快感の中、僕の奥へズンッと押し挿れた。

「… ぁあああっ!やっ、逝ってるからっ…!んんっ、あっ、やんっ!」

それから僕はガブリエルにいい様に攻め立てられて、目の前がチカチカする様な絶頂に何度も押し上げられた。それはどこか懐かしい様な、経験のある感覚だった。

僕の中を捏ねたり抉ったりしながら、遂には力尽きる僕と一緒にきつく抱き締め合いながらガブリエルも大きく呻いて逝った。そのひり付くような、二人で投げ出される快感に息を切らしながら、僕たちはベッドの上で汗で濡れた身体を貼り合わせて転がっていた。


「僕、思い出したかも…。発情期の時もこんな感じだった?」

するとガブリエルは僕の口の中をゆっくり舌で弄ってから、唇に唾液を光らせて笑った。

「本当にジュニは発情期は無我夢中になってるんだね。そうかなと思ってたけど。勿論その時はジュニは遠慮無い欲しがりだから、私も善処させてもらったよ?

発情期が終わっても私が欲しくて堪らなくなるように、じっくり鳴かせて欲しがらせたよ。身体に覚えさせたと思ったけど、どうだった?」


僕はガブリエルとそんな空気になった途端にズクリと身体が蠢いたのを思い出して、口を尖らせた。

「…ガブリエルの作戦は有効だよ。昨日はガブリエルが欲しくなってたのに、くれなかったから凄いガッカリした…。それに誰かがガブリエルとイチャイチャしてる気がして、どうしても相手を突き止めようと居ても立っても居られなかった…。」

ガブリエルは嬉しそうに僕に優しいキスを落として言った。


「ジュニの嫉妬は僕にはご褒美のようなものだ。…ではもう一度、ジュニの甘い声を聴こうか…。」

そう言って、再び重さと硬さを増した自分の昂りを僕に押し付けた。僕は思わず甘く呻いて、ガブリエルの首を引き寄せて唇を喰んで囁いた。

「ガブリエルの意地悪も嫌いじゃないよ…。」










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