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僕は僕
僕の人生は案外上手くいっている 【 完 】
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少し寝たりなさそうな不機嫌なガブリエルと一緒に起きて部屋に戻ると、ルークが僕の部屋の前で待っていた。
「そろそろ起きる頃かなと思ってね。私はしばらく遠征で帰って来られないからジュシアの顔を見てから行こうと思ったんだ。それにジュシアに聞きたいこともあったし。」
そう僕を見つめるルークに僕は少し動揺していた。そう言えば以前ルークは僕のことを好きだって言ったよね。その事だろうか。
「話ってなあに?」
僕が自分の部屋のドアを開けて浴室へ向かうと、慌てた様にルークが僕の腕を掴んだ。
「…時間がないから、話を先に聞いてくれるか?」
僕は振り返ってルークに向き直った。すると突然ルークが僕をぎゅっと抱きしめてきた。ん?何これ。朝からこんな事はされた事はない。するとルークは僕を抱きしめたまま耳元で言った。
「…ジュシアは誰かと恋人になる気はないのかい?もしその気があるなら、私が立候補しようと思ってる。何だか私が居ない間に他の誰かに盗られそうで心配なんだ。かと言って私のものではないのは分かっているんだけど。」
僕はルークの腕の中は気持ちがいいなと思いながらも、そっと胸を押して抜け出した。
「ね、ルーク。僕はルークが好きだよ。でも僕は人間じゃないでしょ。発情期もあるし、気楽なカワウソになるのも案外好きなんだ。だからルークの言うような決まった相手の恋人には向いていないと思う。自分でもどう行動しちゃうか約束出来ないし。ましてルークは伯爵家の後継で、色々責任があるでしょう。僕に拘るのは良くないよ。」
するとルークは唇を噛み締めて俯いた。
「何となくそんな感じの事を言われそうな気がしたんだ。…ジュシアを独占するのは難しそうだね。でもチャンスがあればジュシアを腕の中には抱けるって事かい?」
僕はクスクス笑って、ルークに抱きつくと首に手を回して顔を引き寄せて口づけた。
「遠征行くんでしょ?もう行かなくちゃ。いってらっしゃい。」
ルークは青い瞳を揺らして困ったような顔をして、自分から僕の唇に吸い付くとため息をついて言った。
「まったく懐くような、懐かない様な困った獣だ。その自由さが私を魅了するのかもしれないね。…行ってきます。いい子にしてるんだよ?」
そう言うと踵を返して部屋を出て行った。僕は浴室で温かなぬるいお湯を被りながら良い匂いのボディクリームを身体に塗った。それは何処かルークの匂いに似ていて、そう言えばこれもルークに貰ったのだと思い出していた。
それから制服を着たガブリエルと一緒に朝食を食べて、学院へ向かうガブリエルの馬車を見送ると僕はケインの所へ行った。
「ケイン、もし手が空いてたら教会へ連れて行ってくれる?荷物が多いから、出来れば一緒に行って欲しいんだけど。」
ケインはもう少ししたら手が空くと言うので、執事見習いのケニーにポーションの空き瓶は無いか聞きに行った。
「ジュシアさん、最近奥様がこちらの赤いポーションがお気に入りで定期的にお飲みになられるんです。これって何の効能があるんですか?」
僕は美しい箱の中の空き瓶をチェックしながらケニーに答えた。
「ああ、それ?それ僕が考えたんだけど、女性の美容と健康に効果があるんだ。ほら、夫人がご機嫌が良いと全て上手く行くものだろう?結果伯爵家にとっても良いんじゃないかな。今度は伯爵に効きそうなポーションも考えようと思って。ケニーは何に効くポーションが欲しい?ケニーは若いから特に問題は無さそうだけどね?」
ケニーはしばらく考え込んでいたけれど、チラッと僕を見て言った。
「あの、私好きな娘が居るんです。惚れ薬なんて効能はないですよね?」
僕はクスクス笑って言った。
「ケニー、流石にそんな魔法の様な薬はないよ。それよりケインにノウハウを聞いたらどう?ケインはいつも女性にモテモテだから。」
するとケニーは顰めっ面をしてこちらに向かってくるケインを見つめて言った。
「彼は馬鹿みたいに精力が有りますからね。あまり参考にはなりません。」
僕はハッとして、思わず手を叩いた。
「ハハ、それだ。いいよ、ケニーのために何か考えるから。期待して待ってて。」
僕はケニーに手を振りながら、ケインの操る荷馬車の横に乗って教会へ向かった。最近教会で作っているポーションに僕が口出しをして、色々な効能を付けたものを試作しているんだ。だから試しに使いたい材料を荷馬車に積み込んでいた。
実際伯爵夫人の飲んでいるポーションは、レモンやザクロの果汁を合わせたものに豆の成分を抽出したエキスが含まれているご婦人向けポーションだ。試作ながら結構反応が良いみたいで、近々大量に作り始めるらしい。
今度はケニーの希望する様な、精力に効くポーションを考えるのも良いかもしれない。それは伯爵にも喜ばれそうだ。僕はチラッとケインを見て尋ねた。
「ねぇ、ケインは何が好物なの?」
ケインは眉を上げて言った。
「なんかまた王都が騒ぎになる様なものを考えているんじゃないだろうな?ジュシアの考えるポーションは地味に効果があるから、教会の良い収入になり始めているけどな。まぁその金で慈善活動が充実してるから、ジュシアはやっぱり神様の使いなのかもしれないな。」
僕はクスクス笑って言った。
「まぁ光ってる僕に飽きた皆に、役立たずって追い回されたくはないからね。案外目立つのも大変さ。でも僕は今の生活が気に入ってるよ?」
するとケインは僕を呆れた様に見つめて言った。
「自覚がない様だけどな、ジュシアは色々な事を端からひっくり返していくんだ。常識も通用しないし、ジュシアの周りをウロウロする男たちが時々哀れにさえ思うよ、俺は。まぁジュシアの無双状態みたいなものだからな。見てる分には楽しいぜ?」
僕は声を立てて笑った。
「まさか!僕は単なるちょっと可愛いカワウソなだけだよ?そうだ、教会から帰ったら噴水でひと泳ぎしようかな?ビショップとも遊んでやらないと、あいつ可愛い盛りだからね!そのうち生意気になるのかなぁ。ちょっと想像できないけどねぇ。」
僕はケインとそんな話をしながら、眩しい王都の街並みを眺めた。ああ、今日もいい天気だね!
*** 後書き ***
ここで『カワウソの僕、異世界を無双する』本編を完結と致します♡読んでいただきありがとうございました♪
が、このまま引き続き番外編として、10数年後のジュニとご主人様のガブリエルがどうなったのか覗き見たいと思います!
安心してください!まだ終わりませんよぉ~?笑
本編は138話15万文字以上で完結です♡可愛いコツメカワウソが出てくる作品が書きたいだけで書き始めたこの作品でしたが、沢山の方に楽しんで貰えた様で、嬉しかったです。
結局ジュニは周囲を翻弄してスルリスルリと手の中から逃げ出してしまう性質の様ですが、果たしてガブリエルにもそれが通じるかどうか?そこら辺を番外編では書いてみたいと思いますので、楽しみにしていて下さい♡
「そろそろ起きる頃かなと思ってね。私はしばらく遠征で帰って来られないからジュシアの顔を見てから行こうと思ったんだ。それにジュシアに聞きたいこともあったし。」
そう僕を見つめるルークに僕は少し動揺していた。そう言えば以前ルークは僕のことを好きだって言ったよね。その事だろうか。
「話ってなあに?」
僕が自分の部屋のドアを開けて浴室へ向かうと、慌てた様にルークが僕の腕を掴んだ。
「…時間がないから、話を先に聞いてくれるか?」
僕は振り返ってルークに向き直った。すると突然ルークが僕をぎゅっと抱きしめてきた。ん?何これ。朝からこんな事はされた事はない。するとルークは僕を抱きしめたまま耳元で言った。
「…ジュシアは誰かと恋人になる気はないのかい?もしその気があるなら、私が立候補しようと思ってる。何だか私が居ない間に他の誰かに盗られそうで心配なんだ。かと言って私のものではないのは分かっているんだけど。」
僕はルークの腕の中は気持ちがいいなと思いながらも、そっと胸を押して抜け出した。
「ね、ルーク。僕はルークが好きだよ。でも僕は人間じゃないでしょ。発情期もあるし、気楽なカワウソになるのも案外好きなんだ。だからルークの言うような決まった相手の恋人には向いていないと思う。自分でもどう行動しちゃうか約束出来ないし。ましてルークは伯爵家の後継で、色々責任があるでしょう。僕に拘るのは良くないよ。」
するとルークは唇を噛み締めて俯いた。
「何となくそんな感じの事を言われそうな気がしたんだ。…ジュシアを独占するのは難しそうだね。でもチャンスがあればジュシアを腕の中には抱けるって事かい?」
僕はクスクス笑って、ルークに抱きつくと首に手を回して顔を引き寄せて口づけた。
「遠征行くんでしょ?もう行かなくちゃ。いってらっしゃい。」
ルークは青い瞳を揺らして困ったような顔をして、自分から僕の唇に吸い付くとため息をついて言った。
「まったく懐くような、懐かない様な困った獣だ。その自由さが私を魅了するのかもしれないね。…行ってきます。いい子にしてるんだよ?」
そう言うと踵を返して部屋を出て行った。僕は浴室で温かなぬるいお湯を被りながら良い匂いのボディクリームを身体に塗った。それは何処かルークの匂いに似ていて、そう言えばこれもルークに貰ったのだと思い出していた。
それから制服を着たガブリエルと一緒に朝食を食べて、学院へ向かうガブリエルの馬車を見送ると僕はケインの所へ行った。
「ケイン、もし手が空いてたら教会へ連れて行ってくれる?荷物が多いから、出来れば一緒に行って欲しいんだけど。」
ケインはもう少ししたら手が空くと言うので、執事見習いのケニーにポーションの空き瓶は無いか聞きに行った。
「ジュシアさん、最近奥様がこちらの赤いポーションがお気に入りで定期的にお飲みになられるんです。これって何の効能があるんですか?」
僕は美しい箱の中の空き瓶をチェックしながらケニーに答えた。
「ああ、それ?それ僕が考えたんだけど、女性の美容と健康に効果があるんだ。ほら、夫人がご機嫌が良いと全て上手く行くものだろう?結果伯爵家にとっても良いんじゃないかな。今度は伯爵に効きそうなポーションも考えようと思って。ケニーは何に効くポーションが欲しい?ケニーは若いから特に問題は無さそうだけどね?」
ケニーはしばらく考え込んでいたけれど、チラッと僕を見て言った。
「あの、私好きな娘が居るんです。惚れ薬なんて効能はないですよね?」
僕はクスクス笑って言った。
「ケニー、流石にそんな魔法の様な薬はないよ。それよりケインにノウハウを聞いたらどう?ケインはいつも女性にモテモテだから。」
するとケニーは顰めっ面をしてこちらに向かってくるケインを見つめて言った。
「彼は馬鹿みたいに精力が有りますからね。あまり参考にはなりません。」
僕はハッとして、思わず手を叩いた。
「ハハ、それだ。いいよ、ケニーのために何か考えるから。期待して待ってて。」
僕はケニーに手を振りながら、ケインの操る荷馬車の横に乗って教会へ向かった。最近教会で作っているポーションに僕が口出しをして、色々な効能を付けたものを試作しているんだ。だから試しに使いたい材料を荷馬車に積み込んでいた。
実際伯爵夫人の飲んでいるポーションは、レモンやザクロの果汁を合わせたものに豆の成分を抽出したエキスが含まれているご婦人向けポーションだ。試作ながら結構反応が良いみたいで、近々大量に作り始めるらしい。
今度はケニーの希望する様な、精力に効くポーションを考えるのも良いかもしれない。それは伯爵にも喜ばれそうだ。僕はチラッとケインを見て尋ねた。
「ねぇ、ケインは何が好物なの?」
ケインは眉を上げて言った。
「なんかまた王都が騒ぎになる様なものを考えているんじゃないだろうな?ジュシアの考えるポーションは地味に効果があるから、教会の良い収入になり始めているけどな。まぁその金で慈善活動が充実してるから、ジュシアはやっぱり神様の使いなのかもしれないな。」
僕はクスクス笑って言った。
「まぁ光ってる僕に飽きた皆に、役立たずって追い回されたくはないからね。案外目立つのも大変さ。でも僕は今の生活が気に入ってるよ?」
するとケインは僕を呆れた様に見つめて言った。
「自覚がない様だけどな、ジュシアは色々な事を端からひっくり返していくんだ。常識も通用しないし、ジュシアの周りをウロウロする男たちが時々哀れにさえ思うよ、俺は。まぁジュシアの無双状態みたいなものだからな。見てる分には楽しいぜ?」
僕は声を立てて笑った。
「まさか!僕は単なるちょっと可愛いカワウソなだけだよ?そうだ、教会から帰ったら噴水でひと泳ぎしようかな?ビショップとも遊んでやらないと、あいつ可愛い盛りだからね!そのうち生意気になるのかなぁ。ちょっと想像できないけどねぇ。」
僕はケインとそんな話をしながら、眩しい王都の街並みを眺めた。ああ、今日もいい天気だね!
*** 後書き ***
ここで『カワウソの僕、異世界を無双する』本編を完結と致します♡読んでいただきありがとうございました♪
が、このまま引き続き番外編として、10数年後のジュニとご主人様のガブリエルがどうなったのか覗き見たいと思います!
安心してください!まだ終わりませんよぉ~?笑
本編は138話15万文字以上で完結です♡可愛いコツメカワウソが出てくる作品が書きたいだけで書き始めたこの作品でしたが、沢山の方に楽しんで貰えた様で、嬉しかったです。
結局ジュニは周囲を翻弄してスルリスルリと手の中から逃げ出してしまう性質の様ですが、果たしてガブリエルにもそれが通じるかどうか?そこら辺を番外編では書いてみたいと思いますので、楽しみにしていて下さい♡
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