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僕は僕
王都へお散歩
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「ジャックさん!すみませんご無沙汰しちゃって!ビショップを入り口に繋いで置いても良いですか?」
僕が店先から顔を覗かせて古着屋の主人に呼びかけると、目を見開いたジャックさんが慌てて僕のところまでやって来た。そして足元の大きな白いムクムクのビショップに、また目を見開くと言った。
「ジュシアは、何度も驚かせるな!元気だったか?その見事なワンコロは店の中へ連れて来ていいぞ。カウンターの側に繋いで置いた方が良い。外じゃ連れていかれそうで心配だ。いかにもお貴族様のペットだからなぁ。」
僕がビショップをカウンターの脚に繋いでいると、ジャックさんが笑いながら言った。
「光ってるって噂は聞いたが、まさかこんなにジュシアが神々しく見えるとは思わなかったぞ?今やジュシア様なのか?」
僕は王都でどんな話になっているのか知らなかったので、ジャックさんにニヤリと笑うと軽口を叩いた。
「ええ、僕は存在自体が神々しいですから。きっとご利益はありますよ?」
ジャックはガラス窓の向こうから目を見開いたお客さんが次々に店舗に入ってくるのを眺めながら、呆れた様に言った。
「ご利益は凄まじい威力がある様だ。時間があるならジュシア、例のやつやってくれるか?」
それから僕とジャック、そして店員は目の回る忙しさでお客様の見立てをどんどんしていった。久しぶりの仕事は楽しかったけれど、流石に店の目ぼしい服が売り切れた後ではグッタリとしてしまった。
ビショップも待ちくたびれたのか、すっかり眠りこけている。店を閉めたジャックは僕に美味しいお茶を飲ませながら尋ねた。
「結局なんだ、ジュシアは神様の使いなのか?噂ではそうなってるが。」
僕は首を傾げてひと息つくと、ジャックの人好きする顔を見つめて言った。
「どうかな。身体が光っちゃったから、そうなったって感じだけど。でも僕は以前とそう変わらないよ。まぁ、皆が好きに考えてくれたら良いんじゃないかな。」
そう言うとジャックは弾ける様に笑って言った。
「なるほどな。確かにちょっと神々しいが、ジュシアはジュシアだな。なぁ、これからワンコロと散歩するんだろう?俺の知り合いが貴族相手のペットの店やってんだ。サービスしてくれると思うぞ?…いや、なに、御利益をな、そいつにも分けてやりたくてよ。」
僕はニヤリと笑うと、ビショップの首を撫でながら言った。
「ビショップが良い子で待っててくれたからね、丁度ご褒美をあげたかったんだ。美味しいおやつがあると良いね、ビショップ?」
いや、ビショップ、そんな歯を剥き出しにしたら怖いよ。ほら、涎垂れすぎだし…。僕たちはビショップに引きずられる様にペットの店を目指して歩き出した。
僕が店先から顔を覗かせて古着屋の主人に呼びかけると、目を見開いたジャックさんが慌てて僕のところまでやって来た。そして足元の大きな白いムクムクのビショップに、また目を見開くと言った。
「ジュシアは、何度も驚かせるな!元気だったか?その見事なワンコロは店の中へ連れて来ていいぞ。カウンターの側に繋いで置いた方が良い。外じゃ連れていかれそうで心配だ。いかにもお貴族様のペットだからなぁ。」
僕がビショップをカウンターの脚に繋いでいると、ジャックさんが笑いながら言った。
「光ってるって噂は聞いたが、まさかこんなにジュシアが神々しく見えるとは思わなかったぞ?今やジュシア様なのか?」
僕は王都でどんな話になっているのか知らなかったので、ジャックさんにニヤリと笑うと軽口を叩いた。
「ええ、僕は存在自体が神々しいですから。きっとご利益はありますよ?」
ジャックはガラス窓の向こうから目を見開いたお客さんが次々に店舗に入ってくるのを眺めながら、呆れた様に言った。
「ご利益は凄まじい威力がある様だ。時間があるならジュシア、例のやつやってくれるか?」
それから僕とジャック、そして店員は目の回る忙しさでお客様の見立てをどんどんしていった。久しぶりの仕事は楽しかったけれど、流石に店の目ぼしい服が売り切れた後ではグッタリとしてしまった。
ビショップも待ちくたびれたのか、すっかり眠りこけている。店を閉めたジャックは僕に美味しいお茶を飲ませながら尋ねた。
「結局なんだ、ジュシアは神様の使いなのか?噂ではそうなってるが。」
僕は首を傾げてひと息つくと、ジャックの人好きする顔を見つめて言った。
「どうかな。身体が光っちゃったから、そうなったって感じだけど。でも僕は以前とそう変わらないよ。まぁ、皆が好きに考えてくれたら良いんじゃないかな。」
そう言うとジャックは弾ける様に笑って言った。
「なるほどな。確かにちょっと神々しいが、ジュシアはジュシアだな。なぁ、これからワンコロと散歩するんだろう?俺の知り合いが貴族相手のペットの店やってんだ。サービスしてくれると思うぞ?…いや、なに、御利益をな、そいつにも分けてやりたくてよ。」
僕はニヤリと笑うと、ビショップの首を撫でながら言った。
「ビショップが良い子で待っててくれたからね、丁度ご褒美をあげたかったんだ。美味しいおやつがあると良いね、ビショップ?」
いや、ビショップ、そんな歯を剥き出しにしたら怖いよ。ほら、涎垂れすぎだし…。僕たちはビショップに引きずられる様にペットの店を目指して歩き出した。
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