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新しい僕

ルークのお誘い※

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さっきの続きをしようと、ルークに甘やかに囁かれて僕は一気に身体が熱くなってしまった。発情期とは違うけれど、確かに燻っていた。しばらくそんな事からも遠ざかっていた僕の若い身体は、ルークに誘われて酷く疼いた。

ルークは僕の顔を見つめると、グッと唇を噛み締めて呟いた。

「くそっ、そんな顔されたら此処で襲ってしまいそうだ。」

そう言いながら僕から顔を背けて、けれども腕は僕の背中に回して引き寄せた。僕は何だかすっかり気怠い気持ちになって、黙ってルークの肩に頭を乗せた。そこから感じるのは馬車の振動なのか、ルークの鼓動なのか、僕の暴れる心臓なのか。



もつれる様に僕の部屋に入った僕たちは、唇が重なったままお互いの服を引き剥がした。さっきと逆の事をしているのに、ルークは舌打ちして、僕のボタンだらけのブラウスを罵った。

僕はすっかり興奮して指先が震えていたので、ルークのシャツのボタンをひとつ、二つようやく外した所で諦めてしまった。さらけ出たルークの逞しい首元に唇を押し当てて、ルークの邪魔をしてる事にも気付けずに、僕は約束された快感を強請った。


結局辛抱したルークが二人の服を脱がせて、全裸の僕たちは湯浴み場へ転がる様に入った。水場が整っているのもこの部屋の高級な所なんだろう。温かいお湯を浴びながら、ルークは慣れた手つきで僕を綺麗にした。

何に使うか分からなかった棚に並んだ瓶は、以前の発情期ですっかり存在感を増していて、僕はそれを目にする度に何ともいえない気持ちになっていた。けれどもこうして使う時が来るのを何処かで待っていたんだろうか。


少しスッとするそのぬるりとした香油は、僕の後ろにルークによって塗り込められて、僕はその度に気持ち良さに呻いた。

「ルーク、早く…!」

そんな僕の懇願に負けずに、ルークはすっかり昂ったそれを僕に見せつけながらゆっくりと僕を解していった。すっかりぐったりした僕が立ってられなくなると、ルークは僕に貪る様な口づけをして呟いた。

「何度も考えたんだ。発情期じゃないジュシアを抱きたいって。事故じゃなくて、ただ私を欲しがるジュシアを可愛がりたかった。」


僕は何も言えなかった。でも今は目の前のルークは食べたくて堪らなかった。僕はルークの舌に自分から絡めてそれを味わいながら、この口づけは好きだと思った。

こんな時の僕は正直さに磨きがかかる。僕は顔を引き剥がして僕の言葉を待っている、吸い込まれる様な青い瞳で僕を見つめるルークに言った。

「ルーク、僕を可愛がって。…もう、待てないよ。」


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