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新しい僕
ルークside湧き上がる渇望
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「この国の教会って質素というか、清廉だよね。」
後ろで着替えるジュシアが言った言葉に返事をしながら、私は落ち着かない気分になっていた。
「そうだな。奉仕と祝福を常とする教会だからね。だからこそ、私達は教会を尊び心の拠り所にしているんだ。」
そう言いながら思わず振り向いて、ジュシアの生着替えを見てしまった。相変わらず艶かしい肉付きの良い腿がスラリとシャツの下から覗き出て、私の欲望を掻き立てる。こんな場所でと思いながらも私は自分が止められない。
思わず側に近づいて、振り向いたジュシアに言った。
「私も着替えを手伝おう。」
ジュシアはボタンを留めていた手を一瞬止めて、にっこり微笑んだ。
「そう?ちょっとボタンが多過ぎるなとうんざりしていたんだ。神の使いだからってあえてこんな感じにしたけど、この教会だったらここまで着飾る必要なかったな。華美で恥ずかしいや。」
そう言いながら私に任せて部屋の中を見回している。私の下心に気づかない無邪気なジュシアに苦笑して、それでも私に甘えるジュシアに喜びさえ感じながらボタンを留めた。
「ふふ、確かにボタンが多いな。こんな風にジュシアに甘えられるのは悪くないね。気を許してもらってるみたいで。」
そう言うと、ジュシアが慌てた様にズボンを拾った。私はジュシアの後ろに立って耳元で囁いた。
「ジュシア、まだ上手く下着を穿けていないみたいだね。…私が上手にやってあげようか?」
するとジュシアは身体を固くして頷いた。私はただ突っ込んだだけの下着の中に手を入れて、無意識にもゆっくりとジュシアの柔らかな股間に触れて、下着のカップに畳む様に仕舞い込んだ。
微かに甘くため息をついたジュシアは、赤らめた顔で私の方に向いて言った。
「僕どうも上手く出来ないんだ。ルークにしてもらうと、ほんと収まりがいいんだけど。」
そう言って上目遣いで後ろの私を見つめるジュシアは私の事を誘っているのだろうか。私は自分の都合の良い解釈を取ってジュシアの赤い唇に口づけた。見た目よりも柔らかく甘いジュシアの唇は私をあっという間に熱くした。
ここが教会であろうが、私のジュシアへの切望感は自覚していたよりもずっと多くて溢れ出した。私の舌に感じるジュシアのぬるりとした甘い口の中は甘美でやめられない。
丁度その時廊下を数人歩く足音がして、私達はハッと身体をひきはがした。蕩けた眼差しで私を見つめるジュシアに私は微笑んで言った。
「…こんな場所でなかったら、私はジュシアを手に入れていたよ。それに君も反対しなかったはずだ。」
後ろで着替えるジュシアが言った言葉に返事をしながら、私は落ち着かない気分になっていた。
「そうだな。奉仕と祝福を常とする教会だからね。だからこそ、私達は教会を尊び心の拠り所にしているんだ。」
そう言いながら思わず振り向いて、ジュシアの生着替えを見てしまった。相変わらず艶かしい肉付きの良い腿がスラリとシャツの下から覗き出て、私の欲望を掻き立てる。こんな場所でと思いながらも私は自分が止められない。
思わず側に近づいて、振り向いたジュシアに言った。
「私も着替えを手伝おう。」
ジュシアはボタンを留めていた手を一瞬止めて、にっこり微笑んだ。
「そう?ちょっとボタンが多過ぎるなとうんざりしていたんだ。神の使いだからってあえてこんな感じにしたけど、この教会だったらここまで着飾る必要なかったな。華美で恥ずかしいや。」
そう言いながら私に任せて部屋の中を見回している。私の下心に気づかない無邪気なジュシアに苦笑して、それでも私に甘えるジュシアに喜びさえ感じながらボタンを留めた。
「ふふ、確かにボタンが多いな。こんな風にジュシアに甘えられるのは悪くないね。気を許してもらってるみたいで。」
そう言うと、ジュシアが慌てた様にズボンを拾った。私はジュシアの後ろに立って耳元で囁いた。
「ジュシア、まだ上手く下着を穿けていないみたいだね。…私が上手にやってあげようか?」
するとジュシアは身体を固くして頷いた。私はただ突っ込んだだけの下着の中に手を入れて、無意識にもゆっくりとジュシアの柔らかな股間に触れて、下着のカップに畳む様に仕舞い込んだ。
微かに甘くため息をついたジュシアは、赤らめた顔で私の方に向いて言った。
「僕どうも上手く出来ないんだ。ルークにしてもらうと、ほんと収まりがいいんだけど。」
そう言って上目遣いで後ろの私を見つめるジュシアは私の事を誘っているのだろうか。私は自分の都合の良い解釈を取ってジュシアの赤い唇に口づけた。見た目よりも柔らかく甘いジュシアの唇は私をあっという間に熱くした。
ここが教会であろうが、私のジュシアへの切望感は自覚していたよりもずっと多くて溢れ出した。私の舌に感じるジュシアのぬるりとした甘い口の中は甘美でやめられない。
丁度その時廊下を数人歩く足音がして、私達はハッと身体をひきはがした。蕩けた眼差しで私を見つめるジュシアに私は微笑んで言った。
「…こんな場所でなかったら、私はジュシアを手に入れていたよ。それに君も反対しなかったはずだ。」
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