100 / 148
発情期の顛末
やってしまった?※
しおりを挟む
僕は微睡から目を覚ました。薄暗いのはこれから夜なのか朝なのか判断がつかなかった。例の発情期の疼きを感じ始めた僕はガブリエルに無理言って、仕事と称してこの秘密基地に引き篭もっていたんだ。
一人ではどうしたって耐え難い焦燥感に冷たい汗をかいて悶えていたところに、突撃してきたのは驚くべき事だったけれどルークだった。ぐったりした僕の、焼け付く具合の悪さから解放してくれたのもまたルークだった。
気づけばベッドで僕たちは絡まり合って、貪る様に口づけていた。僕はあの口づけで一気にタガが外れた。思い出したくないけれども、僕は醜態を晒した筈だ。
僕の身体を這い回るルークの大きな手に慰められて、僕はもっとほしいと強請った…気がする。何度もルークに逝かされて、それでも疼きは治らずに、もう出るものもない僕は泣いてしまった…筈だ。
それからは思い出すのも赤面ものの、なんか挿れてはいけない場所に口付けられて、指も入れられて、あまつさえもっと熱くて焼け付く様なものを押し込まれた。僕は訳が分からなくなって、でも身体の疼きはそのおかげで確実に和らいで行ったんだ。
あの熱いモノって…。いや、まさかね。僕はもうすっかり目がぱっちりと開いて、そろそろと僕を抱き抱える腕の持ち主をふり仰いだ。ああ、そうだよね。当然ルークだ。この嫌になるくらい男っぽい身体つきの、持ち主は。
僕が身動きしたせいで、眉を顰めたルークが何かモゴモゴ呟いて僕をもっと引きつけた。すっかり逃れるチャンスを失った僕は、ある事に気づいて顔を青褪めさせた。
僕に押し当てられたそれって、僕にもついてる例のアレではないかな。しかも僕とはまるでモノが違う感じの…。途端に僕は昨日の朧げな記憶が脳裏に浮かび上がって来た。ああ、僕に押し込んだものは、まさにこれだ。
僕はその時の気持ち良さまで同時に思い出してしまって、ゾクゾクと身体を震わせた。ああ、この厄介な獣の発情期はいつまで続くんだろう、それともこれはそれとは違うものなんだろうか。
僕は心臓がドキドキと震えるのを感じながら、やっぱり昨日なのか、さっきなのか、僕はやっちまったんだと自覚した。それはルークのせいでもなくて、結局僕の招いた結果に他ならなかった。
しかも色々思い出したせいで、僕自身もまた、後ろのルークの持ち物に負けず劣らず昂ってしまった。いや、大きさは完全敗北だけど。ほんとルークは可愛げが無い。
一人ではどうしたって耐え難い焦燥感に冷たい汗をかいて悶えていたところに、突撃してきたのは驚くべき事だったけれどルークだった。ぐったりした僕の、焼け付く具合の悪さから解放してくれたのもまたルークだった。
気づけばベッドで僕たちは絡まり合って、貪る様に口づけていた。僕はあの口づけで一気にタガが外れた。思い出したくないけれども、僕は醜態を晒した筈だ。
僕の身体を這い回るルークの大きな手に慰められて、僕はもっとほしいと強請った…気がする。何度もルークに逝かされて、それでも疼きは治らずに、もう出るものもない僕は泣いてしまった…筈だ。
それからは思い出すのも赤面ものの、なんか挿れてはいけない場所に口付けられて、指も入れられて、あまつさえもっと熱くて焼け付く様なものを押し込まれた。僕は訳が分からなくなって、でも身体の疼きはそのおかげで確実に和らいで行ったんだ。
あの熱いモノって…。いや、まさかね。僕はもうすっかり目がぱっちりと開いて、そろそろと僕を抱き抱える腕の持ち主をふり仰いだ。ああ、そうだよね。当然ルークだ。この嫌になるくらい男っぽい身体つきの、持ち主は。
僕が身動きしたせいで、眉を顰めたルークが何かモゴモゴ呟いて僕をもっと引きつけた。すっかり逃れるチャンスを失った僕は、ある事に気づいて顔を青褪めさせた。
僕に押し当てられたそれって、僕にもついてる例のアレではないかな。しかも僕とはまるでモノが違う感じの…。途端に僕は昨日の朧げな記憶が脳裏に浮かび上がって来た。ああ、僕に押し込んだものは、まさにこれだ。
僕はその時の気持ち良さまで同時に思い出してしまって、ゾクゾクと身体を震わせた。ああ、この厄介な獣の発情期はいつまで続くんだろう、それともこれはそれとは違うものなんだろうか。
僕は心臓がドキドキと震えるのを感じながら、やっぱり昨日なのか、さっきなのか、僕はやっちまったんだと自覚した。それはルークのせいでもなくて、結局僕の招いた結果に他ならなかった。
しかも色々思い出したせいで、僕自身もまた、後ろのルークの持ち物に負けず劣らず昂ってしまった。いや、大きさは完全敗北だけど。ほんとルークは可愛げが無い。
22
お気に入りに追加
1,249
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
転生して貴族になったけど、与えられたのは瑕疵物件で有名な領地だった件
桜月雪兎
ファンタジー
神様のドジによって人生を終幕してしまった七瀬結希。
神様からお詫びとしていくつかのスキルを貰い、転生したのはなんと貴族の三男坊ユキルディス・フォン・アルフレッドだった。
しかし、家族とはあまり折り合いが良くなく、成人したらさっさと追い出された。
ユキルディスが唯一信頼している従者アルフォンス・グレイルのみを連れて、追い出された先は国内で有名な瑕疵物件であるユンゲート領だった。
ユキルディスはユキルディス・フォン・ユンゲートとして開拓から始まる物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる