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二重生活

熱い身体※

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今までこんな感覚になった事などなかった。僕はガブリエルの部屋ではカワウソとして寝起きしていたし、そもそも性欲自体感じたことが無かった。それは今考えると不思議な事だけど、そもそも僕はカワウソ属人間みたいなものだから、何が正解かも分からないんだ。

激しい焦燥感さえ感じるこの感覚は、アルフレッドの大きな手のひらで身体をなぞられて、ゾワゾワと息も苦しい様だった。唇はアルフレッドの支配下にあって、僕は喜んでそれに従っていた。アルフレッドの伸ばした舌が僕の口の中を犯すと、堪らなく気持ちが良かった。


「みず…。」

一瞬離れて息がつける瞬間に、僕が放ったのはその切実な要求だった。僕は実際燃える様に熱くなっていて、アルフレッドがぼんやりする僕を眉を顰めて見下ろして呟いた。

「もしかして、熱があるのか?」

そう言いながら、アルフレッドはベッドから降りて水の入ったグラスを持ってくると、僕を起こして飲ませてくれた。はぁ、美味しい。冷たい水は僕を少し正気にして、恥ずかしさも連れてきた。


「ねつ?熱いけど…。こんな風になったのは初めてで…。」

そう言ってもう一杯水を頼んだ。アルフレッドは少しため息をついて、もう一杯水を持ってきて僕に渡した。僕は慌てて飲んだせいで、口からダラダラと垂らしてしまった。けれどそれはそれで、火照った身体に気持ち良かった。僕はアルフレッドに言った。

「僕、シャワー浴びたい。身体を冷やしたい。」


するとますます渋い顔になったアルフレッドは諦めた様に立ち上がると、僕を抱き上げて浴室に連れて行ってくれた。そして僕をササっとひん剥くと、なぜか自分も全裸になって一緒にシャワーを浴びた。

確かに足元もおぼつかない僕だったけど、当然のように介護されてる。ま、いいか。僕はアルフレッドに任せて、腕の中で目を閉じてぐったりともたれていた。気づけば、ベッドに横になっていて、アルフレッドの腕の中だった。


またもやデジャブ。いや、ルークの時より状況は悪化しているし、そもそも僕が誘ったのでは無かっただろうか。僕が目をパチパチして、目を覚まそうと頑張っているとアルフレッドが尋ねてきた。あ、起きてた…。

「身体冷やしたら、熱はひいたみたいだ。…何だったのかな。それよりさっきの話だが、、こんな風になったのが初めてって言っただろう?その、ジュシアは最初明らかに欲情して、私を欲しがった。それが初めてだったって事かい?」


僕はアルフレッドを振り回してる罪悪感もあったから、こんな状況もあり正直に答えようと思った。

「…その、変に思われるかもしれないけど、発情したのが初めてというか。自分でもしたことが無かったというか。」

僕がそう言うと、アルフレッドはびっくりした顔をして、まじまじと僕を見つめた。そして不意に僕の鎮まらない股間を手で覆って呟いた。

「これ、出した事がないって事なのか?本当に?」

ですよね~。僕もおかしな話をしてる自覚はあるんだけど、なんせカワウソと人間行き来してると、そうなったんですよ。あぁ、触れられると気持ちよくなっちゃう…。


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