93 / 124
変化
セブのお小言
しおりを挟む
僕の大好きな香りを感じて、ふと意識が上昇した。目の前には身動きした僕を抱きしめてベッドに横たわるお兄様の、アメジスト色の瞳がふわりと綻んだ。
「リオン…。目が覚めたかい。まだ朝も明けてない。感じすぎて身体が怠いだろう?ゆっくりお休み。」
僕は急に胸がいっぱいになって、お兄様に擦り寄った。
「…僕、おに…、リュードと繋がれて幸せ…。」
お兄様は甘い吐息をつきながら、僕の髪の匂いを吸い込んだ。
「私も幸せだよ。…あぁ、リオンが可愛いすぎて、めちゃくちゃにしたくなってしまう。はぁ。」
「リュード、…僕の子宮芽は花開き出したのかしら?」
お兄様は顔を片手で押さえながら、呻いた。
「…リオン。その事だけれど、実は正確にはまだ子宮芽にお兄様のものが届いていないんだ。まだリオンのアーヌスは狭くて慣れないから、いきなり奥に入るにはリオンの負担が大きい。
これからじっくり私たちが慣らしていくから、近いうちに奥に届く様になるよ。リオンもまだ学生で、子供を産むには早いし、準備期間はゆっくりで大丈夫だろう?」
僕はお兄様の話を聞いているうちに、どんどん顔が熱くなるのを感じた。
「リュード!僕、もう眠いっ。」
「ふふふ、リオン、身体が熱くなってしまったかい?…さあ、口づけだけして眠ろう。」
お兄様は蕩ける笑みを浮かべると、真っ赤になったであろう僕の顔を唇で啄んでからゆっくりと甘い口づけをした。
もうっ、これじゃ眠れない!
「リオン様、起きてください。そろそろ起きて下さいね。」
懐かしいセブの声で目覚めた朝は、身体中が痛んだ。僕がギクシャクと動くとセブは呆れた顔で僕を湯舟に放り込んだ。
「まったく、リュード様も加減がない。まぁ随分待っていらしたからしょうがないのでしょうが。今日は登城するって分かってらしたでしょうに。…わざとですかね。。。
さぁ、リオン様もこれで身体もほぐれた事でしょう。リュード様はご自分のお部屋で身支度してらっしゃいます。」
僕はセブの居た堪れない小言に顔を赤らめて小さくなって、身支度を手伝ってもらった。
鏡に映る僕はいつもより輝いて見えた。
「僕ってこんなに肌艶良かったかな?」
「…リュード様に愛されましたから、肌艶も良くなりましょう。王宮で迂闊な事をおっしゃられません様に。わかりましたか?」
「…はい。ごめんなさい。」
何か、僕、セブに辱められてる!?僕は恥ずかしいのと眠いので、小さくため息をついたのだった。
「リオン…。目が覚めたかい。まだ朝も明けてない。感じすぎて身体が怠いだろう?ゆっくりお休み。」
僕は急に胸がいっぱいになって、お兄様に擦り寄った。
「…僕、おに…、リュードと繋がれて幸せ…。」
お兄様は甘い吐息をつきながら、僕の髪の匂いを吸い込んだ。
「私も幸せだよ。…あぁ、リオンが可愛いすぎて、めちゃくちゃにしたくなってしまう。はぁ。」
「リュード、…僕の子宮芽は花開き出したのかしら?」
お兄様は顔を片手で押さえながら、呻いた。
「…リオン。その事だけれど、実は正確にはまだ子宮芽にお兄様のものが届いていないんだ。まだリオンのアーヌスは狭くて慣れないから、いきなり奥に入るにはリオンの負担が大きい。
これからじっくり私たちが慣らしていくから、近いうちに奥に届く様になるよ。リオンもまだ学生で、子供を産むには早いし、準備期間はゆっくりで大丈夫だろう?」
僕はお兄様の話を聞いているうちに、どんどん顔が熱くなるのを感じた。
「リュード!僕、もう眠いっ。」
「ふふふ、リオン、身体が熱くなってしまったかい?…さあ、口づけだけして眠ろう。」
お兄様は蕩ける笑みを浮かべると、真っ赤になったであろう僕の顔を唇で啄んでからゆっくりと甘い口づけをした。
もうっ、これじゃ眠れない!
「リオン様、起きてください。そろそろ起きて下さいね。」
懐かしいセブの声で目覚めた朝は、身体中が痛んだ。僕がギクシャクと動くとセブは呆れた顔で僕を湯舟に放り込んだ。
「まったく、リュード様も加減がない。まぁ随分待っていらしたからしょうがないのでしょうが。今日は登城するって分かってらしたでしょうに。…わざとですかね。。。
さぁ、リオン様もこれで身体もほぐれた事でしょう。リュード様はご自分のお部屋で身支度してらっしゃいます。」
僕はセブの居た堪れない小言に顔を赤らめて小さくなって、身支度を手伝ってもらった。
鏡に映る僕はいつもより輝いて見えた。
「僕ってこんなに肌艶良かったかな?」
「…リュード様に愛されましたから、肌艶も良くなりましょう。王宮で迂闊な事をおっしゃられません様に。わかりましたか?」
「…はい。ごめんなさい。」
何か、僕、セブに辱められてる!?僕は恥ずかしいのと眠いので、小さくため息をついたのだった。
35
お気に入りに追加
2,461
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。
【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。
※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
貧乏大学生がエリート商社マンに叶わぬ恋をしていたら、玉砕どころか溺愛された話
タタミ
BL
貧乏苦学生の巡は、同じシェアハウスに住むエリート商社マンの千明に片想いをしている。
叶わぬ恋だと思っていたが、千明にデートに誘われたことで、関係性が一変して……?
エリート商社マンに溺愛される初心な大学生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる