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貴族学院
リッチー先輩と僕※
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「…もしかして人魚はリオン君の事だったのかな?」
ズバリです。リッチー先輩ズバリ突っ込んできましたよ。僕は俯くとコクっと頷いた。
「僕泳ぐのが好きで…、領地のラグーンで泳いでたら人魚だとか騒いでて。ちょっとしたお遊びだったんです。人間どもを揶揄ってやろうと人魚みたいに振る舞って。
領地から帰ってきたらキリウム王子が人魚を見たって大騒ぎになってて。今更僕が泳いでましたなんて誰にも言えなくなっちゃって…。こんな大事になるなんて。」
「人間どもって…。」
リッチー先輩は堪えきれない様にクスクス笑って言った。
「リオン君、君って可愛らしいだけじゃなくて、最高に面白い子だね。私は人魚がリオン君でとっても嬉しいよ。だって幻の麗しい人魚がこうして目の前に居るんだからね。」
リッチー先輩は僕を琥珀色の瞳で真っ直ぐに見つめた。僕は何だか誰にも言えなかった秘密を誰かに共有してもらった事で緊張が解けたのか、喉が締め付けられて涙が出てきたのを感じた。
「リオン君…。」
リッチー先輩は優しく僕を抱きしめると、慰める様に髪や頬に優しく口づけた。僕は慰め癒されていて、リッチー先輩の唇が僕の唇に重なるのを止められなかった。
今の僕には誰かの慰めが必要だった。人魚伝説は思いの外僕の心に負担をかけていたんだ。
リッチー先輩が僕の唇をゆっくりと何度も舌でなぞると、僕はもじもじと身動きが止められなかった。先輩の大きな手が僕の耳を撫でさすると、背中がゾクゾクして僕は思わず吐息を吐き出した。
「んっ、はぁ…、あんっ。」
僕の喘ぎ声が漏れ出した唇の隙間から、リッチー先輩は優しく舌を押し込んで柔らかい粘膜を擦った。僕はリッチー先輩に縋り付いて先輩の舌に僕の舌を絡めて吸った。
先輩はビクッと身体を強張らせると、熱い息を吐き出しながら僕を膝に抱え上げた。口づけながら僕の身体を撫でさすり、僕の中心に手を置いた。その瞬間、顔を引き離してギラつく眼差しでうめいた。
「…リオン君、ボンクス穿いてないの…?クソッ。」
そう呟くと僕の半分持ち上がった中心をズボンの上からさっきより強い力で撫で擦った。
「ああぁっ、んっ、ダメ!」
僕は突然高まってしまって、胸がバクバクと脈打った。同時にもどかしいやるせなさが僕の中心から感じられて、イヤイヤと首を振り続けた。
「リオン君可愛い…。怖がらないでイってごらん。ほら。」
リッチー先輩は僕のズボンをずり下げると指先を僕の高まった中心に絡めて優しく動かした。
「あああぁ、なんか来ちゃうっ、待って、あぁん!」
僕はリッチー先輩の手のひらに何か水っぽいモノを出してしまった。
「ぼ、僕…漏らしちゃったの?」
僕は恥ずかしくて泣きそうになってリッチー先輩を見上げると、先輩はグッと息を呑み込んで言った。
「…オシッコは漏らしてないよ。多分高まって潮を吹いたんだ。…もしかしてリオン君…まだ精通来てないの?」
僕は恥ずかしくてコクコク頷いた。リッチー先輩は僕をぎゅっと抱きしめて言った。
「あぁ、可愛い人。なんて事だ。私は人魚に魅入られてしまった…。」
ズバリです。リッチー先輩ズバリ突っ込んできましたよ。僕は俯くとコクっと頷いた。
「僕泳ぐのが好きで…、領地のラグーンで泳いでたら人魚だとか騒いでて。ちょっとしたお遊びだったんです。人間どもを揶揄ってやろうと人魚みたいに振る舞って。
領地から帰ってきたらキリウム王子が人魚を見たって大騒ぎになってて。今更僕が泳いでましたなんて誰にも言えなくなっちゃって…。こんな大事になるなんて。」
「人間どもって…。」
リッチー先輩は堪えきれない様にクスクス笑って言った。
「リオン君、君って可愛らしいだけじゃなくて、最高に面白い子だね。私は人魚がリオン君でとっても嬉しいよ。だって幻の麗しい人魚がこうして目の前に居るんだからね。」
リッチー先輩は僕を琥珀色の瞳で真っ直ぐに見つめた。僕は何だか誰にも言えなかった秘密を誰かに共有してもらった事で緊張が解けたのか、喉が締め付けられて涙が出てきたのを感じた。
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今の僕には誰かの慰めが必要だった。人魚伝説は思いの外僕の心に負担をかけていたんだ。
リッチー先輩が僕の唇をゆっくりと何度も舌でなぞると、僕はもじもじと身動きが止められなかった。先輩の大きな手が僕の耳を撫でさすると、背中がゾクゾクして僕は思わず吐息を吐き出した。
「んっ、はぁ…、あんっ。」
僕の喘ぎ声が漏れ出した唇の隙間から、リッチー先輩は優しく舌を押し込んで柔らかい粘膜を擦った。僕はリッチー先輩に縋り付いて先輩の舌に僕の舌を絡めて吸った。
先輩はビクッと身体を強張らせると、熱い息を吐き出しながら僕を膝に抱え上げた。口づけながら僕の身体を撫でさすり、僕の中心に手を置いた。その瞬間、顔を引き離してギラつく眼差しでうめいた。
「…リオン君、ボンクス穿いてないの…?クソッ。」
そう呟くと僕の半分持ち上がった中心をズボンの上からさっきより強い力で撫で擦った。
「ああぁっ、んっ、ダメ!」
僕は突然高まってしまって、胸がバクバクと脈打った。同時にもどかしいやるせなさが僕の中心から感じられて、イヤイヤと首を振り続けた。
「リオン君可愛い…。怖がらないでイってごらん。ほら。」
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「あああぁ、なんか来ちゃうっ、待って、あぁん!」
僕はリッチー先輩の手のひらに何か水っぽいモノを出してしまった。
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「…オシッコは漏らしてないよ。多分高まって潮を吹いたんだ。…もしかしてリオン君…まだ精通来てないの?」
僕は恥ずかしくてコクコク頷いた。リッチー先輩は僕をぎゅっと抱きしめて言った。
「あぁ、可愛い人。なんて事だ。私は人魚に魅入られてしまった…。」
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