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いつの間に好きだった?

我に返る僕たち

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慌てた海斗がオロオロと僕にそれを吐き出させて、僕はティッシュで口を拭うと海斗に渡された水を受け取ってコクコクと飲んだ。

「悪い!夢中になっちゃって…。苦しかった?」

僕は涙目のまま海斗をジトっと見つめて、赤くなった顔を自覚しながら言った。

「…ちょっとだけ。海斗の、それ、おっきいから…。」


チラッと見た海斗のそこは、出したばかりなのに確かに持ち上がって来ていた。僕はドキドキと心臓が飛び跳ねて、顔を背けて言った。

「な、なんで海斗また…。」

海斗は僕を引っ張って腕の中に抱き込むと、僕の頭に顎を乗せて、聞いたことのない甘い声で言った。

「だって、洸太が可愛すぎるから…。俺だってこんなに興奮しちゃうとか、想定外だ。洸太、こっち向いて?」


僕はすっかり蕩けた気持ちで海斗を見上げた。海斗は僕の顔を見るとゴクリと喉を鳴らして、ぎゅっと腕の力を込めた。

「はぁ、やばい。洸太好き…。」

僕はドキドキしながらも、僕も海斗が大好きと思って、手を伸ばして首を引き寄せると唇にキスした。直ぐに海斗の舌が入り込んで来て、僕は覚えたての深いキスにすっかりハマってしまっていた。

ああ、気持ちいい。僕を味わう様にゆっくり口内を撫で回す海斗の舌に、僕は思わず縋りついてじゅっと吸った。


僕たちはそれからゆっくり服を着せ合うと、ベッドの上で取り留めのない会話をした。僕は自分の胸が敏感だったせいでこんな展開になったことに、今更ながらびっくりしていた。

「海斗はさ、元々男が好きなの?」

僕は最初からあまりにも自然に、海斗が抵抗なく僕のをしてくれた事を思い出して尋ねた。すると海斗はベッドに寄り掛かりながら僕を覗き込んで言った。


「…そうなのかな。あんまり自覚はなかったんだけど、中学の時女子と付き合った時全然楽しくなかったから。あんまり性欲も無くってさ。

でも、高校で洸太と仲良くなって、洸太は可愛いなって思ってたよ?自覚したのは高二に上がる時。俺必死で同じクラスになれる様祈ってた。

そしたら、洸太が俺と一緒になれて凄い嬉しいってにっこり笑った顔見て、ドキドキしちゃって。…でも言うつもりは無かった。洸太は女子が好きだったし。」


僕は海斗が僕を見て、ドキドキしてくれてたなんて知らなかった。だから、僕も正直に言おうと思ったんだ。

「僕は、女の子が好きだよ。」
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