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困ってる
僕の悩み
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最近の僕の悩みは胸がチクチクすることだ。チクチクっていうとちょっと違うかな。ムズムズするが合ってるかな。だから着替える時にうっかり触れたりすると、その疼きが酷くなって、気になって何も手につかなくなる。
今日も体育の授業の更衣中に、馬鹿なクラスメイトが近くの友達らを端から突っついてふざけていたのに巻き込まれて、僕まで突っつかれてしまった。
その時にジーンとしちゃってヤバいとは思ったんだけど、出来るだけ刺激しないようにそっと着替えて授業に出た。授業中も暑いフリをして裾をパタパタやって空気を送るようにして、体操着が胸に擦れないように頑張った。
授業が終わる頃には何とか誤魔化せた筈だ。その頃には疼きも何とか収まってホッとした。授業の後はお昼ごはんの時間で、僕はいつものように売店帰りに、親友の海斗とひと気のない第二校舎の屋上へ向かった。
ここ十日ほど使ってるこの穴場は、掛かってるはずの南京鍵が壊れていて、海斗が自前の鍵にすり替えたから事実上僕たちだけしか入れなくなった。
ゆっくり出来るこの場所は、すぐに僕と海斗のお気に入りになった。僕たちは授業が始まるまで一緒に対戦ゲームしたり、馬鹿な動画を見て笑ったり、楽しい時間を過ごしていた。
「洸太はいつもそれだな。飽きない?」
そう言って笑った海斗に僕はツンとして甘い揚げパンを頬張った。僕はここの売店の手作り揚げパンが大好物で、しかも今日は奮発して生クリームサンドタイプ。まじ美味。
「お茶がノンシュガーだからイイんですー。…何、食べたいの?」
僕は隣でジンジャーエールを飲んでいる海斗を見上げた。僕より体格が良い海斗は多分モテてると思う。海斗はあまり口数は多くないけど、鼻筋が通っていて男から見ても武士っぽいイケメンだ。
「要らね。俺甘いのは…。」
そう言って僕が食べ終わるのをスマホをいじりながら待っていた。僕がご馳走様って海斗の分までまとめてゴミを片付け終わると、いつもの様に対戦ゲームをやろうとポケットからスマホを取り出した。
すると海斗が僕の方を見ておもむろに言った。
「なぁ、体育の時洸太、胸の辺り気にしてたろ?…何か気になることあった?」
俺は見るからに固まってしまった。動揺するあまり、スマホを手から落としてしまったほどだ。海斗が僕の足元からスマホを拾い上げながら、でも何故か僕に渡さずに言った。
「お前、ビーチク立ってたろ。何か興奮してた?」
海斗の追加攻撃に、僕はあわあわとますます動揺して、スマホを取り返すべく手を伸ばした。ここは逃げるしかない。
でも何故か僕の手首は海斗にがっちり握られて、見た事がない真剣な表情の海斗が僕に言った。
「困ってることあるんじゃないの?話なら聞くよ。」
今日も体育の授業の更衣中に、馬鹿なクラスメイトが近くの友達らを端から突っついてふざけていたのに巻き込まれて、僕まで突っつかれてしまった。
その時にジーンとしちゃってヤバいとは思ったんだけど、出来るだけ刺激しないようにそっと着替えて授業に出た。授業中も暑いフリをして裾をパタパタやって空気を送るようにして、体操着が胸に擦れないように頑張った。
授業が終わる頃には何とか誤魔化せた筈だ。その頃には疼きも何とか収まってホッとした。授業の後はお昼ごはんの時間で、僕はいつものように売店帰りに、親友の海斗とひと気のない第二校舎の屋上へ向かった。
ここ十日ほど使ってるこの穴場は、掛かってるはずの南京鍵が壊れていて、海斗が自前の鍵にすり替えたから事実上僕たちだけしか入れなくなった。
ゆっくり出来るこの場所は、すぐに僕と海斗のお気に入りになった。僕たちは授業が始まるまで一緒に対戦ゲームしたり、馬鹿な動画を見て笑ったり、楽しい時間を過ごしていた。
「洸太はいつもそれだな。飽きない?」
そう言って笑った海斗に僕はツンとして甘い揚げパンを頬張った。僕はここの売店の手作り揚げパンが大好物で、しかも今日は奮発して生クリームサンドタイプ。まじ美味。
「お茶がノンシュガーだからイイんですー。…何、食べたいの?」
僕は隣でジンジャーエールを飲んでいる海斗を見上げた。僕より体格が良い海斗は多分モテてると思う。海斗はあまり口数は多くないけど、鼻筋が通っていて男から見ても武士っぽいイケメンだ。
「要らね。俺甘いのは…。」
そう言って僕が食べ終わるのをスマホをいじりながら待っていた。僕がご馳走様って海斗の分までまとめてゴミを片付け終わると、いつもの様に対戦ゲームをやろうとポケットからスマホを取り出した。
すると海斗が僕の方を見ておもむろに言った。
「なぁ、体育の時洸太、胸の辺り気にしてたろ?…何か気になることあった?」
俺は見るからに固まってしまった。動揺するあまり、スマホを手から落としてしまったほどだ。海斗が僕の足元からスマホを拾い上げながら、でも何故か僕に渡さずに言った。
「お前、ビーチク立ってたろ。何か興奮してた?」
海斗の追加攻撃に、僕はあわあわとますます動揺して、スマホを取り返すべく手を伸ばした。ここは逃げるしかない。
でも何故か僕の手首は海斗にがっちり握られて、見た事がない真剣な表情の海斗が僕に言った。
「困ってることあるんじゃないの?話なら聞くよ。」
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