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家出
僕の決意と誘惑
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僕はユニコーンとの契約と、王様との会話を思い出していた。そう、僕の寿命は長くなった。とりあえず、僕はロクシーが大人になるまでの20年を、多分今とそう変わらない姿で過ごすことになるんだろう。
それはやっぱりとっても奇妙な事だ。この獣人の世界の年の取り方が、僕の元の世界と変わらないのなら尚更だ。僕は期間限定の不老不死になってしまったから、人々から好奇な視線を浴びることになる。
ロクシーの番になると言うのはピンとこない。だってロクシーの竜人化した姿を見ていないのだからそれもしょうがない。でもまるっきりライトノベルだなと思いながら、今は時間的に余裕のない現実を考えなきゃいけない。
僕は好奇の目に晒されながら人々に距離を取られるより、王族の保護の元、人間として獣人とは別の立ち位置で生きていく方がマシに思えた。
「王子様と結婚。」
僕の呟いた言葉には、全く現実味がなかったけれど、僕は王様の提案に乗る覚悟が出来た。リットン伯爵の庇護も、寿命が延びた今、いつまでも甘えていられない気もした。
ひとつ心配事があるとすれば、僕が獣人とあれこれを最後まで致せるかどうかだ。明らかに身体付きの違う彼らは、もしかしたら色々違うかも…。
ロービンとの自慰行為のレッスンで、僕はロービンのあそこを触った。とりあえず噂のネコ科のトゲ?の様なものは無かった。多分人間とそこら辺の営みは一緒だったと思う。僕も元の世界での経験がないから何とも確証はないけど。
でも16歳のロービンのあそこがあのサイズなら、僕は獣人の大人とあれこれするのは無理じゃないかな。リチャードは大人だけあって、180cmほどの細マッチョなロービンより、縦にも横にもマッチョマシマシだ。
一方の僕は170cmほどの細マッチョにも届かない身体。僕は自分の細い腕を見つめてため息をついた。こればかりは成長期が来るまではしょうがないかもしれない。
僕はまさか華奢な母親似で、大人になっても華奢なままじゃないよなと一瞬考えたけれど、それは頭から追い出した。でもユニコーンとの契約で20年はこんな感じかも…。
もはやそれって、ユニコーンの呪いじゃない?僕はもう一度ため息をついた。
「何をため息ついてるんだい?」
後ろから声をかけられて、僕はハッとして振り返った。水も滴るリチャードが僕に微笑み掛けながらゆっくりと近づいて来ていた。ああ、黄金の王子様はイケメンが過ぎる。しかも妙な色っぽさを撒き散らしている。
僕は喉を鳴らして、リチャードの金色の瞳を見つめながら言った。もうなる様になれ、だ。
「ううん。…さっきの続きするのかなってドキドキしてただけ。」
それはやっぱりとっても奇妙な事だ。この獣人の世界の年の取り方が、僕の元の世界と変わらないのなら尚更だ。僕は期間限定の不老不死になってしまったから、人々から好奇な視線を浴びることになる。
ロクシーの番になると言うのはピンとこない。だってロクシーの竜人化した姿を見ていないのだからそれもしょうがない。でもまるっきりライトノベルだなと思いながら、今は時間的に余裕のない現実を考えなきゃいけない。
僕は好奇の目に晒されながら人々に距離を取られるより、王族の保護の元、人間として獣人とは別の立ち位置で生きていく方がマシに思えた。
「王子様と結婚。」
僕の呟いた言葉には、全く現実味がなかったけれど、僕は王様の提案に乗る覚悟が出来た。リットン伯爵の庇護も、寿命が延びた今、いつまでも甘えていられない気もした。
ひとつ心配事があるとすれば、僕が獣人とあれこれを最後まで致せるかどうかだ。明らかに身体付きの違う彼らは、もしかしたら色々違うかも…。
ロービンとの自慰行為のレッスンで、僕はロービンのあそこを触った。とりあえず噂のネコ科のトゲ?の様なものは無かった。多分人間とそこら辺の営みは一緒だったと思う。僕も元の世界での経験がないから何とも確証はないけど。
でも16歳のロービンのあそこがあのサイズなら、僕は獣人の大人とあれこれするのは無理じゃないかな。リチャードは大人だけあって、180cmほどの細マッチョなロービンより、縦にも横にもマッチョマシマシだ。
一方の僕は170cmほどの細マッチョにも届かない身体。僕は自分の細い腕を見つめてため息をついた。こればかりは成長期が来るまではしょうがないかもしれない。
僕はまさか華奢な母親似で、大人になっても華奢なままじゃないよなと一瞬考えたけれど、それは頭から追い出した。でもユニコーンとの契約で20年はこんな感じかも…。
もはやそれって、ユニコーンの呪いじゃない?僕はもう一度ため息をついた。
「何をため息ついてるんだい?」
後ろから声をかけられて、僕はハッとして振り返った。水も滴るリチャードが僕に微笑み掛けながらゆっくりと近づいて来ていた。ああ、黄金の王子様はイケメンが過ぎる。しかも妙な色っぽさを撒き散らしている。
僕は喉を鳴らして、リチャードの金色の瞳を見つめながら言った。もうなる様になれ、だ。
「ううん。…さっきの続きするのかなってドキドキしてただけ。」
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