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公開演習
好きの種類
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「…私はマモルが好きだよ。…でもこの国では好きの種類が色々あって、かなり常識の違うマモルの国と同じ好きになるのかは、ハッキリ言って自信がない。
私の事はきっと、マモルも好意を持ってくれてると思う。でもそれがどんな好きなのかマモルには分かる?友達の好き?でも友達とはここまではしないだろう?それともマモルの国ではするのかい?」
僕はロービンに尋ねられて、それってセフレの事かなと思った。僕にはあり得ないけど、そういう人が居るのは知ってる。
「僕の国では、そんな人もいるみたいだけど、僕も友達とはここまでしないかな?ああ、でもどうだろう。僕にはよく分からないよ。
だって、僕、誰かとこんな事したのは初めてだし、誰かを好きになったことがないんだ。しかも男同士で口付けるなんて考えたことも無かったから…。ましてその先なんて…。
ロービンはその、こんな事した事あるの?」
ロービンは少し気まずそうに目を逸らすと、小さな声で言った。
「…私は一応今のところ伯爵家の後継だから、閨の作法という意味では経験がある。それは否応なしに女性も男性もだ。多分王立学園の学生は経験が無い者はいないと思うよ…。
でも、そうだな。私は男性の方が好きかもしれない。それにマモルを正直、可愛いと思うし惹かれている。今まで、他の学生を可愛いと思った事は無いし、他の獣人から口づけられても、自分から口づけたことはないかも…。」
僕は、何だか情報量がいっぱいで、そうなんだとしか言える台詞がなかった。
貴族って凄いって事や、当然ありそうって感情。僕以外はみんな経験者だっていう驚きと焦り。ロービンは僕の事結構好きかもって事。
僕はこれを事故扱いにするのは何だかロービンに悪い気がした。実際僕だってロービンは嫌いじゃない。むしろ気持ち良い事を一緒にしちゃうくらい好意を持ってる。
僕がキャパいっぱいになってるのを見て、ロービンは微笑んで言った。
「マモルに提案があるんだ。もし良かったら、私たち友達以上、恋人未満にならないか?心が求め合えば、私たちはその先の恋人になるかもしれない。
でも私たちはまだ未熟でよくわからないから、お試しするんだ。」
僕はふと何故かリチャードの顔を思い出して、ロービンを見つめて言った。
「…あの、他の人と、その、友情の証はしても良いの?僕、比較できるものがないから、ロービンへの気持ちをどうやって測ればいいかわからないっていうか。…それはダメ?」
私の事はきっと、マモルも好意を持ってくれてると思う。でもそれがどんな好きなのかマモルには分かる?友達の好き?でも友達とはここまではしないだろう?それともマモルの国ではするのかい?」
僕はロービンに尋ねられて、それってセフレの事かなと思った。僕にはあり得ないけど、そういう人が居るのは知ってる。
「僕の国では、そんな人もいるみたいだけど、僕も友達とはここまでしないかな?ああ、でもどうだろう。僕にはよく分からないよ。
だって、僕、誰かとこんな事したのは初めてだし、誰かを好きになったことがないんだ。しかも男同士で口付けるなんて考えたことも無かったから…。ましてその先なんて…。
ロービンはその、こんな事した事あるの?」
ロービンは少し気まずそうに目を逸らすと、小さな声で言った。
「…私は一応今のところ伯爵家の後継だから、閨の作法という意味では経験がある。それは否応なしに女性も男性もだ。多分王立学園の学生は経験が無い者はいないと思うよ…。
でも、そうだな。私は男性の方が好きかもしれない。それにマモルを正直、可愛いと思うし惹かれている。今まで、他の学生を可愛いと思った事は無いし、他の獣人から口づけられても、自分から口づけたことはないかも…。」
僕は、何だか情報量がいっぱいで、そうなんだとしか言える台詞がなかった。
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でも私たちはまだ未熟でよくわからないから、お試しするんだ。」
僕はふと何故かリチャードの顔を思い出して、ロービンを見つめて言った。
「…あの、他の人と、その、友情の証はしても良いの?僕、比較できるものがないから、ロービンへの気持ちをどうやって測ればいいかわからないっていうか。…それはダメ?」
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