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公開演習

どっちが卑猥

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ハンドマッサージがこの国でどれだけ通用するのかを、僕が聞きたかった訳は、評判が良ければ将来的にそれで商売をしても良いかもと思ったからだ。

ちょっと高級サロン的な感じで起業してもいいかも知れない。僕が期待してロービンの顔を見つめていると、ロービンは考えながら言った。


「私は初めてハンドマッサージってものを受けたけれど、…正直凄いドキドキしたよ。確かに手指や耳というのは獣人にとって本能を曝け出してる様な場所だからね。

私は獣人化しているけれど、それでも自分以外の者に触れられるとちょっと動揺するっていうか…。とは言え、終わった後のスッキリ感は疲れも取れる気がするし、ある意味身体のメンテナンスと考えればありだと思うよ。


まぁ、結局誰にそれをしてもらうかって事も大きく関係するかもしれない。私はマモルだからドキドキしたけれど、アーチストだったら、単純に疲れが取れて気持ちいいで終わると思う…。」

僕は獣人の世界での捉え方をふむふむと聴きながら、ふと引っ掛かった。

「ロービン、なんで僕だとドキドキするの?」


ロービンは一瞬フリーズした。それからそんな事言ったかなとぶつぶつ言いながら首を傾げた。僕は肩をすくめてロービンの顔を両手で引き寄せて言った。

「僕もう眠くなっちゃった。…友情の証、するんでしょ?」

僕はいつもやられっぱなしのロービンに、今日は自分から仕掛けてみた。ちょっとはキスも卑猥に感じるがいい。こっちが絶対卑猥な筈なんだから。そんな軽いふざけた気持ちで、自分から唇を押し付けた。


ロービンの身体が強張った気がしたけれど、僕はロービンの柔らかな唇の感触を味わった。僕は何度かキスをされるうちに、自分からもしたくなったのかもしれない。

そこはやっぱり年頃の男子高校生としては関心のある分野ではあるから。目の前のロービンは男だけど、僕から見ても綺麗でカッコいい。そしてちょっと可愛い。下手な女子より絶対魅力的なんだ。


僕は男にキスする事の言い訳しているのか、それともロービンにキスしたいのか自分でも分からないまま、キスを続けた。人の唇って何でこんなに柔らかで気持ち良いんだろうか。

ロービンは僕にされるがまま、僕にしたい様にさせてくれていて、時々押し返して反応していた。それを感じた僕は、ロービンやウィルにされたその先のキスを自分でも試してみたくなっていた。









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