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俺の番い予定は三人
新居見学
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「へぇ、なるほどΩ仕様なんだ。」
俺は興味深々で、叶斗のお姉さんが住んでいたと言う新婚マンションを見回した。今まで超和風の家に住んでいたせいで、高層マンションの部屋にはワクワク感がある。
「新の東京の家とはまた雰囲気が違うな。こっちの方がオープン?」
部屋数が少ないのか、とにかくリビングとベッドルームが広かった。俺は風呂場を覗いて思わず無言になった。
「なんか、普通と違うんだけど…。」
いつか見た様な何に使うのか分からないスペースがあった。後ろから覗き込んだ新が俺の耳元で言った。
「ああ、さすが新婚用だけあるな。あそこにマット置いて出来るようになってるんだ。ふふ、ラブホみたいだ。これで集中して出来るな、岳。」
急に甘い声で呼ばれて、俺はビクっと震えた。やっぱりえっち系の装備だったか…。しかし番ってそんな感じなのかな。俺は戸惑いを感じながら新に尋ねた。
「なぁ、新は番のカップル知ってるか?お前は兄弟居ないし、叶斗みたいに参考になる例とか知らないだろう?俺、なんかイメージ出来なくて。」
すると新はニンマリ笑って俺を抱き寄せていきなり甘くキスしてきた。啄むようなキスの後、さっと口の中を撫でると、新は顔を引き剥がして俺を覗き込んだ。
「残念ながら身近では居ないけど、岳と一緒に住んだらきっとバカエロ生活になるのは分かるぜ。今までの分もイチャイチャしような?」
俺は分かりやすく顔を引き攣らせた。え?何か同居生活怖いんだけど。こんなのが三人とか、俺受験どころじゃなくて、その前に身体駄目になるんじゃね?そこに叶斗が乱入して来た。
「あー、こっそり二人でキスして狡い!俺も岳とイチャイチャしたいよ!」
そう分かりやすくごねて俺の手を引くと、うっとりと俺の首筋に鼻を押し付けた。
「はぁ良い匂い。岳って普段から良い匂いだけど、やっぱり発情期近いせいかな。普段より濃い匂いだよね。俺直ぐ身体反応しちゃう。」
そう言って高まり始めた自分の股間を、俺のお尻を両手で引き寄せて俺の身体に押し付けた。叶斗の張り詰め始めたそれに身体をなぞられて、俺は一気に心臓が震えた。
「‥馬鹿!いきなり盛るなって。…ううん。ダメだって…。あっ。」
調子に乗った叶斗が俺の顔をぎらついた眼差しで見つめながら、俺の尻を揉み始めた。最近の俺は昔はされても何ともなかった事が、全部スイッチになってしまう。
そんな俺たちを呆れたように見つめながら新が言った。
「なぁ、ここって今直ぐ住める訳?家具とか揃ってるし、電気も水道も通ってるけど。」
すると叶斗が微笑んで言った。
「ああ、確か父さんが手配してやってくれた筈だ。だから今すぐここでえっち出来るよ?岳。…しようか?」
俺は興味深々で、叶斗のお姉さんが住んでいたと言う新婚マンションを見回した。今まで超和風の家に住んでいたせいで、高層マンションの部屋にはワクワク感がある。
「新の東京の家とはまた雰囲気が違うな。こっちの方がオープン?」
部屋数が少ないのか、とにかくリビングとベッドルームが広かった。俺は風呂場を覗いて思わず無言になった。
「なんか、普通と違うんだけど…。」
いつか見た様な何に使うのか分からないスペースがあった。後ろから覗き込んだ新が俺の耳元で言った。
「ああ、さすが新婚用だけあるな。あそこにマット置いて出来るようになってるんだ。ふふ、ラブホみたいだ。これで集中して出来るな、岳。」
急に甘い声で呼ばれて、俺はビクっと震えた。やっぱりえっち系の装備だったか…。しかし番ってそんな感じなのかな。俺は戸惑いを感じながら新に尋ねた。
「なぁ、新は番のカップル知ってるか?お前は兄弟居ないし、叶斗みたいに参考になる例とか知らないだろう?俺、なんかイメージ出来なくて。」
すると新はニンマリ笑って俺を抱き寄せていきなり甘くキスしてきた。啄むようなキスの後、さっと口の中を撫でると、新は顔を引き剥がして俺を覗き込んだ。
「残念ながら身近では居ないけど、岳と一緒に住んだらきっとバカエロ生活になるのは分かるぜ。今までの分もイチャイチャしような?」
俺は分かりやすく顔を引き攣らせた。え?何か同居生活怖いんだけど。こんなのが三人とか、俺受験どころじゃなくて、その前に身体駄目になるんじゃね?そこに叶斗が乱入して来た。
「あー、こっそり二人でキスして狡い!俺も岳とイチャイチャしたいよ!」
そう分かりやすくごねて俺の手を引くと、うっとりと俺の首筋に鼻を押し付けた。
「はぁ良い匂い。岳って普段から良い匂いだけど、やっぱり発情期近いせいかな。普段より濃い匂いだよね。俺直ぐ身体反応しちゃう。」
そう言って高まり始めた自分の股間を、俺のお尻を両手で引き寄せて俺の身体に押し付けた。叶斗の張り詰め始めたそれに身体をなぞられて、俺は一気に心臓が震えた。
「‥馬鹿!いきなり盛るなって。…ううん。ダメだって…。あっ。」
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「なぁ、ここって今直ぐ住める訳?家具とか揃ってるし、電気も水道も通ってるけど。」
すると叶斗が微笑んで言った。
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