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変わった令嬢
拝啓 秘密の先生
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拝啓 わたくしの秘密の先生
先生、ご機嫌はいかがでしょうか?わたくしはあれから、次のお試しをする機会に恵まれました。
アンソニーお兄様のご友人であるウインダン伯爵家のキース様から、王宮の庭園への散策にお誘い頂いたんです。
キース様からは何度か贈り物も頂いていたので、お父様が二人での外出の許可をくれました。
当日は馬車でお迎えに来て頂きました。マイケルお兄様は侍女も連れて行く様にと言い張ってましたが、結局二人きりで行くことになりました。
王宮までの馬車での道すがら、キース様はわたくしの手を決して離そうとは致しませんでした。最近の王都での噂など、楽しいお話を沢山して下さって、わたくしも何度笑ったか分かりません。わたくしが笑う度にキース様はため息をついて、甘い言葉を囁くものですから、わたくしはすっかりドキドキと胸がうるさくなってしまいました。
庭園ではわたくしの好きな薔薇園へ案内してくださって、わたくしはカーラス子爵のロナウド様との出来事を思い出してしまいました。そして、ちょうどロナウド様に受けた胸への口づけをキース様にもして頂いたら、どう違うのか、あるいは同じなのかよく分かるのではないかと思ったのです。
わたくしは薔薇の生い茂る東屋へとキース様を連れて行きました。わたくしが誘うよりも早く、気づけばキース様の腕の中に抱きしめられていました。わたくしは準備万端で、その日は初めての胸の開いた大人仕様のドレスを身につけていました。
多分わたくしは目でキース様を誘ってしまったに違いありません。キース様は甘い言葉を囁きながら、以前お約束した蕩ける様な口づけをして下さいましたわ。そして身体が熱くなったわたくしが、キース様の首に手を回した途端に、キース様の唇はわたくしの喉を伝って、胸の膨らみへと降りて行きました。
多分わたくしが胸の尖りへの刺激で呻いたのでしょう。キース様は燃える様な眼差しでわたくしを見つめるとドレスを押し下げてわたくしの尖りを吸い上げました。わたくしは身体の奥がギュッと締め付けられる様な気持ちよさで、キース様を抱きしめてしまいました。
先生は教えてくださったでしょう?お試しは胸までだと。でも先生、キース様の腰の何か硬いものが、わたくしの身体に押し付けられた時、わたくしは何だかそれを感じたくなってたまりませんでした。先生、それはお試しではダメなのでしょうか?
どうかそれについてのご教授を下さいませ。
秘密の生徒より
先生、ご機嫌はいかがでしょうか?わたくしはあれから、次のお試しをする機会に恵まれました。
アンソニーお兄様のご友人であるウインダン伯爵家のキース様から、王宮の庭園への散策にお誘い頂いたんです。
キース様からは何度か贈り物も頂いていたので、お父様が二人での外出の許可をくれました。
当日は馬車でお迎えに来て頂きました。マイケルお兄様は侍女も連れて行く様にと言い張ってましたが、結局二人きりで行くことになりました。
王宮までの馬車での道すがら、キース様はわたくしの手を決して離そうとは致しませんでした。最近の王都での噂など、楽しいお話を沢山して下さって、わたくしも何度笑ったか分かりません。わたくしが笑う度にキース様はため息をついて、甘い言葉を囁くものですから、わたくしはすっかりドキドキと胸がうるさくなってしまいました。
庭園ではわたくしの好きな薔薇園へ案内してくださって、わたくしはカーラス子爵のロナウド様との出来事を思い出してしまいました。そして、ちょうどロナウド様に受けた胸への口づけをキース様にもして頂いたら、どう違うのか、あるいは同じなのかよく分かるのではないかと思ったのです。
わたくしは薔薇の生い茂る東屋へとキース様を連れて行きました。わたくしが誘うよりも早く、気づけばキース様の腕の中に抱きしめられていました。わたくしは準備万端で、その日は初めての胸の開いた大人仕様のドレスを身につけていました。
多分わたくしは目でキース様を誘ってしまったに違いありません。キース様は甘い言葉を囁きながら、以前お約束した蕩ける様な口づけをして下さいましたわ。そして身体が熱くなったわたくしが、キース様の首に手を回した途端に、キース様の唇はわたくしの喉を伝って、胸の膨らみへと降りて行きました。
多分わたくしが胸の尖りへの刺激で呻いたのでしょう。キース様は燃える様な眼差しでわたくしを見つめるとドレスを押し下げてわたくしの尖りを吸い上げました。わたくしは身体の奥がギュッと締め付けられる様な気持ちよさで、キース様を抱きしめてしまいました。
先生は教えてくださったでしょう?お試しは胸までだと。でも先生、キース様の腰の何か硬いものが、わたくしの身体に押し付けられた時、わたくしは何だかそれを感じたくなってたまりませんでした。先生、それはお試しではダメなのでしょうか?
どうかそれについてのご教授を下さいませ。
秘密の生徒より
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