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エルフの国

ヴァルのレッスン※

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 僕は暗い朝に戻って来て、簡単に湯浴みをすると部屋のベッドにドサリと座った。すっかり恋の時間に羽目を外したせいで、身体が怠い。僕は夜着をかぶりながら、チリッとした痛みを首筋に覚えた。

そう言えばヴァルが、僕のここら辺に唇を押し当ててた…。

途端に今晩の出来事が目まぐるしく思い出されて、僕はドキドキする胸の鼓動を感じながらベッドに突っ伏した。
 


 結局僕はヴァルに色々教え込まれてしまった。それを許してしまったのも、胸の印にヴァルが唇を押し当てて、チリっと吸い付いたせいだ。腰が浮く様なその気持ち良さは、僕を朦朧とさせた。

何処かに繋がって、何処かに到達点がある様なその気持ち良さに、僕は夢中になった。

『…なんて敏感なんだ。マグノリアン、腰を上げて。』


 盲目的に、ヴァルの言う通りに僕は動いた。冷静になってみるとなぜ躊躇しなかったのか不思議だけれど、やはりそれが満月の魔法なのかも知れない。

すっかり薄衣一枚になってしまった僕は、ヴァルがズボンのポケットから何かを取り出すのを見た。ヴァルは瓶の様なものから液体を僕の股間に垂らした。

じんわりと温かいそのオイルの様なものを感じて、僕は戸惑った。


『…ヴァル、何をするの?』

するとヴァルはすっかり持ち上がって震えている僕の股間を、じっと見つめて言った。

『マグノリアンもちゃんと準備が出来てるみたいだね。良かった。私とのことを楽しんでくれているみたいで。もっと楽しくなるよ、マグノリアン。』

ヴァルの指が優しく僕の股間を撫でるから、僕は経験のないその気持ち良さに目を見開いた。噂に聞いていたこの親密な行為が、エルフの恋の時間と結びついて、僕は抗う事なくその伝統を受け入れた。


 相手がヴァルじゃなかったら抵抗があったかも知れないけれど、目の前にいるのはいつも僕を世話してくれているヴァルだ。その安心感は他の誰かでは果たせない。

だからヴァルの手が与えてくれる気持ち良さは、素直に受け入れたのだし、その先を自分から望んだのも自然な流れだった。

『ヴァル、なんか来ちゃいそう…!』

困った僕がそう言うと、うっそりと笑ったヴァルは僕の張り詰めた股間から手を離して、おもむろに自分のズボンを脱ぎ始めた。


 いつからヴァルは僕の前で裸にならなくなったのだろう。僕が無頓着に裸になろうとすると慌てて注意するくらいだった。だから今、目の前で、お互いにほぼ裸になるこの状況が特別だと言うのはよく分かった。

そしてどうして僕の前で裸にならなくなったのかも。ヴァルはすっかり大人の身体つきだった。僕の持ち物とは大きさもいかつさも違うモノを高く掲げながら、膝立ちでそれを何度か自分で撫でた。


 僕は呆然とその姿を見つめながら、酷く卑猥な光景だと思った。口の中に唾液が溜まって、思わずゴクリと飲み込むと、ヴァルが僕にのし掛かって言った。

『いきなりコレを使うのは無理だと思うから、今夜は一緒に楽しもう。』

使う?どうやって?一緒に?楽しむって?僕の頭の中はヴァルの言葉をなぞるばかりだったけれど、もう一度優しく口付けられて胸元を吸われては、冷静になどなれない。


 押し付けられたヴァルの芯のあるモノが身体触れているのを妙に意識しながら、これからどうなるのかと何かを期待して待った。だからヴァルが僕のモノに口づけた時は、僕はビクビクと弾けそうになってしまった。

けれどヴァルは僕を弾けるまでは追い詰めず、甘く可愛がることに徹した。僕はじわじわと追い立てられて、さっさと最後の快感に解き放たれたい気持ちでいっぱいになっていた。


『ヴァル…!お願い、もっと、強くして…!』

涙ぐむ僕を荒い息遣いで見つめたヴァルは、僕の手をすっかり濡れそぼったお互いの股間に誘導して囁いた。

『強くしてあげるから、マグノリアンもここ一緒に持って?』

僕はもう何も考えずにヴァルの言うことに盲目的に従った。二人のモノを重ねて握ると、触れ合って擦れて呻くような気持ち良さがあった。僕が思わずもっと気持ち良い場所を探すように腰を揺らすと、ヴァルは少し顔を顰めて呻いた。


 上になったヴァルがゆっくりと腰を揺らし出すと、さっきのオイルで滑りも良くなっていたせいでグリグリと押しつぶされ、ヌチヌチと擦られて、僕は息が詰まるような快感に放り出され始めた。

『あ、あぁっ!…んあっ、ヴァルっ!ダメっ、なんか変っ!』

痺れるような強烈な快感に飛ばされて、僕は身体を反らしてビクンビクンと苦しさと紙一重の気持ち良さから解放された。ああ、何これ…!


 時々朝下着を汚す時の、目覚めの時に感じるものとは何倍も強烈な気持ち良さに呆然としていると、ヴァルも呻いてガクガクと揺れたと思ったら手の中で大きく膨らんだヴァルのそれからどっと温かなモノが手の中に溢れた。

自分のものなのかもしれないそれがお腹を流れるのを感じながらも、僕は身動き出来なかった。恋の時間が強烈すぎて頭の整理がつかなかったんだ。


 ヴァルが僕の手の中を、少し小さくなったそれで何度か撫でてからズルリと出て行った。それから気怠く起き上がると、脱いだ服から布を取り出して僕の手やお腹を拭いてくれた。

清浄布だったのか、スッとした感触がしてサッパリしたのは助かった。あのベタベタは拭いただけではなかなか取れないのは経験済みだったからだ。


『マグノリアン、まだ教えることは沢山あるけど、どうする?まだ時間はあるんだ。もっと先に進もうか?』

僕はドキドキしながら、ヴァルになんて答えるべきなのか戸惑っていた。これ以上の事があるなんて、僕は耐えられるだろうか。困ってしまった僕を見つめていたヴァルはクスッと笑って言った。

『…ゆっくり進めよう。マグノリアンは予想通り初心だから、今夜はもう少し。その代わり、全部のレッスンが終わるまで、他のエルフとは過ごさないって約束してくれるか?』








 


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