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プロローグ
ルキアスside満月の夜
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私は胸をドキドキさせながら、いつもの様に部屋を抜け出して中庭へ出た。この満月の夜の恒例行事は従者も半ば呆れ顔で、留めることもすっかり諦めてテラスで足を止めた。
私はチラッと従者が欠伸をして佇むのを盗み見てから、息を吸い込んで中庭の噴水まで歩いた。この夢と現実の狭間の時間は、しがらみだらけの私の特別な楽しみだった。
満月が中庭の真上に到達すると、噴水の浅い水面に満月がぽっかりと浮かび、同時に風もないのに水面が揺れると、彼が月を遮る様に姿を見せた。
私は従者に変に思われない様に噴水の縁石の上に座ると、水の中に指先を入れた。多分こうして居れば、遠目では私が満月の夜を楽しんでいるようにしか見えないだろう。
「こんばんは。君と話すのが最近の私の楽しみなんだ。お陰で前より抜け出すのが得意になってきたよ。」
私が水の向こうから覗き込んで来るリアンにそう言うと、リアンはクスッと笑った。
『僕は君の様に監視されてるわけじゃないけどね、それでも満月の夜は危ないから外に出るなって言われたんだ。だから今夜はベッドに小細工して来たよ。誤魔化されてくれるといいけど。』
そう言いながら顔をあげて周囲を眺めたので、笑ったリアンの顔に月の光が差して口元にエクボが浮かぶのがチラッと見えた。リアンは満月の夜しか会えない私の特別な友達だった。
そう、彼に初めて会ったのは半年前の事だった。
しがらみだらけで気の休まらない私は、大人と子供の狭間にいることもあってイライラが募っていた。だから満月に誘われる様に気晴らしになればと中庭へ散歩に出掛けた。
夜中に部屋を出た事に顔を顰める従者には、中庭は安全なのだから一人にさせてくれと強い口調で言うと渋々承諾した。実際余所者が入り込む余地の無いこの中庭でさえ、私にはまるで出口の無い檻の様に感じられる。
しかめ面で噴水の水面を拳で叩くと、水中で何かが動いた気がした。思わず手を止めてじっと水の中を覗いたけれど何も無い。大体噴水自体も安全を考えてかなり浅いものだ。まったく、面白味などまるで無い。
くさくさした気分が晴れずにもう一度水面を拳で跳ね飛ばすと、今度ははっきりと影が動くのが見えた。…自分の影だろうか。噴水の真上に月が来たのか、いつもより怖いくらい明るい月が揺れる水面に映り込んでいる。
私は思わず頭上を見上げて、落ちて来て私を潰しそうな月を見つめて呟いた。
「…もし私を哀れと思うのなら、気の置けない友達を連れて来てくれ。月の女神にはそれだけの力があるのだろう?」
その時何処からか小さな声が聞こえた。
『わ。何これ。』
明らかに自分以外の声がすぐ側で聞こえて、私はハッとして周囲を見回した。するともう一度さっきと同じ私より少し高い声がした。
『君は誰?これってどうなってるんだろうね?』
私はその声が手元から聞こえて来た事に気づいて、恐る恐る水面を覗き込んだ。満月を背にこちらを覗き込む私ではない誰かがそこに映っていた。高い声の持ち主は、生憎月を背にしているせいで顔はよく見えない。
声の感じからして私より幾つか年下の12、3歳の華奢な少年の様だったけれど、髪は恐ろしく長かった。腰までありそうな髪は月の光を浴びて艶めいていたけれど、はっきした色は分からない。黒髪?見た事が無い色だ。
私はあまりの事に喉を鳴らして、水の向こう側の少年に緊張を滲ませて声を掛けた。
「…君は誰だ?精霊か?一体どうなっているんだ。こんな事あるはずが無い。」
私は言葉にしながら、自分のくさくさした想いが幻覚まで生み出してしまったのかもしれないと眉を顰めた。けれど目の前の少年は楽し気に言った。
『あるはずが無いって?ふふふ、満月の魔法は何が起きても不思議はないよ。ではこうしようか。君の事は満月の君って呼ぶ事にするよ。僕は、そうだなぁ、…リアン。リアンと呼んでよ。
君はある意味月の魔法の中に存在する様なものだから、この国以外の人に僕の名前を教えても大丈夫だと思うんだ。ね?満月の君。』
私はこんな風にざっくばらんに話しかけられた事もなかったし、あだ名を付けられた事もなかったので、現実離れしてるとは言え妙な高揚感があった。呆然と彼を見つめていると、彼がよそ見をしてぼんやりと顔が見えた。
あまり見た事のない顔つきだと思ったけれど、可愛らしい印象を与えるその顔は、近々17歳になる私よりやはり幾つも年下の様に思えた。直ぐにもう一度こちらを覗き込んだ彼“リアン“は、クスクス忍び笑いをしながら私に言った。
『今夜はあまりにも月が大きいから、庭に出て眺めていたんだ。そしたら月の光がここに集まっているでしょ。何事かと思って覗き込んだのさ。そしたら君が居たって訳。びっくりしたけど、ここでは何が起きても不思議はないからね。』
一体彼は何処に居るのかと聞こうとした時、テラスに居た従者がこちらに向かって歩き出すのが見えた。私が誰と話しているのか気になったのだろう。私はなぜか誰にもこの事を知られないほうが良い気がして、もう一度水面を覗き込んで囁いた。
「…もう行かなくては。あの、また会えないか?」
一体この現実離れした相手に何を言っているのかと、自分でも正気じゃないと思ったものの、リアンの反応を息を凝らして待った。
『いいよ。でもきっと僕が思うに満月じゃないと無理かもね?満月の夜にもう一度同じ事してみて?じゃあね、満月の君。さよなら。』
そう言うと誰かに呼ばれたのか顔をあげて、もう一度私を吸い込まれる様な黒い瞳でチラッと見てから居なくなった。自分から話を打ち切ったのに彼が帰ってしまったのが残念な気がして、ぼんやりと水面に映り込む満月を見つめた。
少し時が経ったせいで、映り込む月も水面から外れ出した。
「ルキアス殿下、何かありましたか?」
私の顔を窺いながら周囲を見回す従者に、私はこの思いもしない特別なひと時を邪魔された八つ当たりをしたくなった。
「何も。あるはずが無いだろう。ここには私以外居ないのだから。少し独り言を言ってみただけだ。それすらも許されない訳では無いだろう?」
それでも注意深く周囲を眺める従者を横目に、私は立ち上がると部屋に戻るために中庭を横切った。満月はすっかり中庭から城の奥へと移動して、私はリアンの言う通り、この不思議な出来事は満月のせいかもしれないと思い始めていた。あるいは私の白昼夢か…。
とは言え、次の満月がこんなにも楽しみに感じたのは初めてだった。ああ、もう一度あの見た事の無い黒い色を持つ彼に会えるだろうか?
私はチラッと従者が欠伸をして佇むのを盗み見てから、息を吸い込んで中庭の噴水まで歩いた。この夢と現実の狭間の時間は、しがらみだらけの私の特別な楽しみだった。
満月が中庭の真上に到達すると、噴水の浅い水面に満月がぽっかりと浮かび、同時に風もないのに水面が揺れると、彼が月を遮る様に姿を見せた。
私は従者に変に思われない様に噴水の縁石の上に座ると、水の中に指先を入れた。多分こうして居れば、遠目では私が満月の夜を楽しんでいるようにしか見えないだろう。
「こんばんは。君と話すのが最近の私の楽しみなんだ。お陰で前より抜け出すのが得意になってきたよ。」
私が水の向こうから覗き込んで来るリアンにそう言うと、リアンはクスッと笑った。
『僕は君の様に監視されてるわけじゃないけどね、それでも満月の夜は危ないから外に出るなって言われたんだ。だから今夜はベッドに小細工して来たよ。誤魔化されてくれるといいけど。』
そう言いながら顔をあげて周囲を眺めたので、笑ったリアンの顔に月の光が差して口元にエクボが浮かぶのがチラッと見えた。リアンは満月の夜しか会えない私の特別な友達だった。
そう、彼に初めて会ったのは半年前の事だった。
しがらみだらけで気の休まらない私は、大人と子供の狭間にいることもあってイライラが募っていた。だから満月に誘われる様に気晴らしになればと中庭へ散歩に出掛けた。
夜中に部屋を出た事に顔を顰める従者には、中庭は安全なのだから一人にさせてくれと強い口調で言うと渋々承諾した。実際余所者が入り込む余地の無いこの中庭でさえ、私にはまるで出口の無い檻の様に感じられる。
しかめ面で噴水の水面を拳で叩くと、水中で何かが動いた気がした。思わず手を止めてじっと水の中を覗いたけれど何も無い。大体噴水自体も安全を考えてかなり浅いものだ。まったく、面白味などまるで無い。
くさくさした気分が晴れずにもう一度水面を拳で跳ね飛ばすと、今度ははっきりと影が動くのが見えた。…自分の影だろうか。噴水の真上に月が来たのか、いつもより怖いくらい明るい月が揺れる水面に映り込んでいる。
私は思わず頭上を見上げて、落ちて来て私を潰しそうな月を見つめて呟いた。
「…もし私を哀れと思うのなら、気の置けない友達を連れて来てくれ。月の女神にはそれだけの力があるのだろう?」
その時何処からか小さな声が聞こえた。
『わ。何これ。』
明らかに自分以外の声がすぐ側で聞こえて、私はハッとして周囲を見回した。するともう一度さっきと同じ私より少し高い声がした。
『君は誰?これってどうなってるんだろうね?』
私はその声が手元から聞こえて来た事に気づいて、恐る恐る水面を覗き込んだ。満月を背にこちらを覗き込む私ではない誰かがそこに映っていた。高い声の持ち主は、生憎月を背にしているせいで顔はよく見えない。
声の感じからして私より幾つか年下の12、3歳の華奢な少年の様だったけれど、髪は恐ろしく長かった。腰までありそうな髪は月の光を浴びて艶めいていたけれど、はっきした色は分からない。黒髪?見た事が無い色だ。
私はあまりの事に喉を鳴らして、水の向こう側の少年に緊張を滲ませて声を掛けた。
「…君は誰だ?精霊か?一体どうなっているんだ。こんな事あるはずが無い。」
私は言葉にしながら、自分のくさくさした想いが幻覚まで生み出してしまったのかもしれないと眉を顰めた。けれど目の前の少年は楽し気に言った。
『あるはずが無いって?ふふふ、満月の魔法は何が起きても不思議はないよ。ではこうしようか。君の事は満月の君って呼ぶ事にするよ。僕は、そうだなぁ、…リアン。リアンと呼んでよ。
君はある意味月の魔法の中に存在する様なものだから、この国以外の人に僕の名前を教えても大丈夫だと思うんだ。ね?満月の君。』
私はこんな風にざっくばらんに話しかけられた事もなかったし、あだ名を付けられた事もなかったので、現実離れしてるとは言え妙な高揚感があった。呆然と彼を見つめていると、彼がよそ見をしてぼんやりと顔が見えた。
あまり見た事のない顔つきだと思ったけれど、可愛らしい印象を与えるその顔は、近々17歳になる私よりやはり幾つも年下の様に思えた。直ぐにもう一度こちらを覗き込んだ彼“リアン“は、クスクス忍び笑いをしながら私に言った。
『今夜はあまりにも月が大きいから、庭に出て眺めていたんだ。そしたら月の光がここに集まっているでしょ。何事かと思って覗き込んだのさ。そしたら君が居たって訳。びっくりしたけど、ここでは何が起きても不思議はないからね。』
一体彼は何処に居るのかと聞こうとした時、テラスに居た従者がこちらに向かって歩き出すのが見えた。私が誰と話しているのか気になったのだろう。私はなぜか誰にもこの事を知られないほうが良い気がして、もう一度水面を覗き込んで囁いた。
「…もう行かなくては。あの、また会えないか?」
一体この現実離れした相手に何を言っているのかと、自分でも正気じゃないと思ったものの、リアンの反応を息を凝らして待った。
『いいよ。でもきっと僕が思うに満月じゃないと無理かもね?満月の夜にもう一度同じ事してみて?じゃあね、満月の君。さよなら。』
そう言うと誰かに呼ばれたのか顔をあげて、もう一度私を吸い込まれる様な黒い瞳でチラッと見てから居なくなった。自分から話を打ち切ったのに彼が帰ってしまったのが残念な気がして、ぼんやりと水面に映り込む満月を見つめた。
少し時が経ったせいで、映り込む月も水面から外れ出した。
「ルキアス殿下、何かありましたか?」
私の顔を窺いながら周囲を見回す従者に、私はこの思いもしない特別なひと時を邪魔された八つ当たりをしたくなった。
「何も。あるはずが無いだろう。ここには私以外居ないのだから。少し独り言を言ってみただけだ。それすらも許されない訳では無いだろう?」
それでも注意深く周囲を眺める従者を横目に、私は立ち上がると部屋に戻るために中庭を横切った。満月はすっかり中庭から城の奥へと移動して、私はリアンの言う通り、この不思議な出来事は満月のせいかもしれないと思い始めていた。あるいは私の白昼夢か…。
とは言え、次の満月がこんなにも楽しみに感じたのは初めてだった。ああ、もう一度あの見た事の無い黒い色を持つ彼に会えるだろうか?
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