獣人てやつは本能に抗えない問題

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

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こんにちは日常

うにゃん

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僕はぐったりとベッドに横たわっていた。

結局バートが僕を串刺しにしてからは訳がわからなくなってしまった。痺れるような気持ち良さと迫り上がってくる焦れつく何かが僕をせきたてた。

バートの匂いに包まれて僕はドキドキと心臓を震わせた。同時にゆっくりとバートが動く度に、にゃぁんと出した事のない甘い声を出したのは覚えていた。だって、凄い気持ち良かった…。


僕は目の前のシーツで顔を隠して、バートが戻ってくるのを待った。気づけば僕にかがみ込んだバートが濡れた温かいタオルで僕の顔や首、身体を優しく拭いてくれた。

僕が黙って上目遣いでバートを見ると、バートは手を止めてタオルをテーブルに放り出して僕の隣に潜って来た。

「ああ、パトリック、マジで可愛すぎる。」


そう言いながら僕を後ろから抱き締めると、僕の首筋に鼻先を擦りつけた。スリスリされると僕はゾクゾクしてしまうから嫌なのに、でもやめて欲しくない気持ちもする。我慢できずにうにゃんと、また出した事のない甘い声が出て、僕は慌てて口を手で押さえた。

クスクスと笑うバートが僕を仰向けにして、覆いかぶさって聞いた事のない甘い声で囁いた。


「何で声我慢しちゃうんだよ。俺パトリックの可愛い声好きなのに。普段聞けない、うにゃんって声可愛すぎなんだけど。もっと聞かせてくれよ。」

そう言うと悪戯っぽい顔で、僕の胸の先端をいきなり舐め始めた。僕は仰け反って切れ切れに息を吐き出しながら、やっぱりにゃぁって喘いでしまった。バートは金色の大きな瞳で僕を覗き込むとにっこり微笑んで言った。


「ふふ。パトリックって普段凄い勝気なのに、俺に組み敷かれてる時はこんなに可愛いなんて、俺どうにかなりそうだよ。パトリックが大好き過ぎて手を出せなかったけど、もう俺のものでいいよな?」

その時僕は一瞬ケルビンの顔が浮かんでしまった。ケルビンも僕のことを好きって言った。バートも。じゃあ、僕は?僕のこの一瞬の迷いがバートに伝わってしまったみたいで、バートは顔を強張らせて呻いた。


「…パトリックは俺に釣られて発情しただけなのか?いや、俺の事好きなのは分かるんだ。でも、あいつ…、あいつも気になるんだろ。」

そう言うと、ゴロンと僕の隣に仰向けに転がった。苦しげな表情で目を閉じるバートに僕は何と言っていいかわからなかった。でも、実際僕自身の気持ちも分からないから何も言えなかったんだ。








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