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慶介の暴走※

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 甘い気持ち良さで微睡んでいると、不意に鋭い快感が股間に走った。思わず喘いだ自分の声で目が覚めた僕は、胸に触れる慶介の指を感じて一気に熱くなった。

 それと同時に自分の手首が浴衣の帯で縛られているのに気づいて、戸惑いを感じてしまった。そんな僕に慶介が悪戯したのだと全く悪びれた様子もなく楽し気に言うものだから、僕もすっかり甘い気持ちになって慶介のしたいプレイ?に乗る事にした。

 
 実際慶介は時々意地悪な事をするけれど、それが僕を興奮させる事があるから、こんな拘束プレイは少し興味があった。縛られた手首を使って慶介を引き寄せると、ふいに慶介のすっかり育ったモノを押し付けられた。

 なんか股間の様子が変…。妙な心細さを感じて慶介を睨むと、ニマニマと笑いを堪えて可愛がりながら見せてくれると言う。慶介がすっかりノリノリだから、僕も何だかドキドキしたけれど、優しいキスをされて戸惑いは無くなってしまった。

 僕は慶介のじわじわ侵食していく様なキスが堪らなく好きだった。長い舌で口の奥をくすぐられると思わず甘く呻いてしまうし、まるで僕らが溶け出してひとつになった気になるからだ。


 唇が離れて文句を言うと、ギラついた眼差しで膝立ちになった慶介が帯のない浴衣をはだけて、生々しい股間を濡らして見せつけていた。

「…慶介、下着穿いてなかったの?」

 僕はそのうっとりする色っぽい姿を貪る様に見た。浴衣から覗く胸筋と腹筋が綺麗に割れていて、僕の彼氏はなんて素敵なんだろうと目線を下ろした。多くない体毛が股間から伸びて、それは赤黒く光るシンボルを引き立たせてるようで、僕は思わずゴクリと喉を動かした。


「悠太の視線だけで俺ガチガチなんだけど。でも悠太の姿の方が凄いよ、分かってる?」

 慶介にそう言われて、僕はハッと視線を下ろした。帯は閉めているのに浴衣は左右に分かれて、その間からつるりとした黒い布が少し見える。すると慶介が僕のテントの先に指を押し付けてなぞった。

「はは、すっかり濡れてる。この生地エロいね。」

 僕は羞恥心が戻って来て、隠す様に重ねた腿を引き寄せた。けれども馬鹿力の慶介が僕の膝を持ち上げて、あられもないエロい下着姿を僕に見せつけて来た。


 「ね、凄い可愛いでしょ。男の下着でこんなエロいのあるって知って、思わずクリックしちゃった。一人暮らしじゃなきゃ買えなかったな。想像以上に悠太に似合うから、もっと色々買おうか。」

 腰の方が紐になっているその下着は、中心が僕のソレを包む様に立体的になっている。それは興奮を見せつける様で、恥ずかしさを誤魔化す体勢も取れない今の状況は僕を困惑させた。

「恥ずかしいよ!慶介意地悪だ…。」


 恥ずかしさに思わず鼻の奥がツンとすると、慶介が慌てた様に僕にのしかかって甘く唇を押し当てた。

「いやだった?でもちょっと困った顔の悠太も、俺興奮するみたい…。」

 そう言って僕の疼く胸を愛撫し始めた。慶介が肌の触れ合う距離にいたら恥ずかしさは消える。傍観されたら恥ずかし過ぎるけど。ぎゅっと胸に吸い付くから、僕は腰を突き出してビクンと仰け反ってしまった。


 すっかり浴衣がはだけて、生地の少ない黒い布切れが僕の目の前に晒された。慶介は僕の腰に巻き付いていた帯をスルリと取ると、僕の身体から浴衣を引っ張ってベッドの側に落とした。それから自分に引っかかっていた浴衣も取り去ると僕の浴衣にドサリと重ねた。

「後で綺麗に着て、もう一回しよう。」

 一体何度するつもりなのかと少し顔が引き攣ったけれど、今の僕の身体はすっかり目覚めてしまっているので、僕のエロい下着に顔を寄せる慶介を止めることなど無理だった。


 いつの間にか用意されているチューブからジェルを手にすくうと、慶介は下着の脇からゆっくりと僕の窄みを撫でた。

「あんっ…。」

 いつの間にか僕は自分の勃ち上がったものよりも、そこに触れられる方を期待する様になってしまった。その先の快感をまるでパブロフの犬の様に慶介に覚えさせられてしまったんだ。

 下着が邪魔をしてもどかしい撫で方なのが、ますます僕を欲求不満にする。僕は思わず強請る様に腰を揺らした。


 「悠太、もっとグチュグチュして欲しい?」

 あえて聞いてくるのが意地悪だけど、僕もそれで興奮しちゃうから何も言えない。

「ん。もっとちゃんとグチュグチュして欲しい…。」

 すると慶介は僕の股間を見下ろして葛藤している様子だったけれど、一方の紐を外して少し僕を解放した。

「脱がせちゃうの勿体無いからな。旅行だから悠太穿いてくれるけど、普段はこんなの無理そうだし。」

 僕の事をよく分かっている慶介にそう言われて、その通りだったので僕は何も言えない。解放されたスペースから慶介が太い指で僕の中を優しく犯し始めて、僕は待ちかねた快感に身を震わせた。


 「ああ、凄い柔らかい。さっきしたばかりだからかな。しかも蕩けそうに熱いし。」

 そう言いながら僕をゆっくりと撫でる慶介の指が増やされてグリっと良いところを押しつぶされると、僕はビクビクと腰を震わせた。もう目も開けていられない。

 けれども何だかいつもよりますます疼く気がして、僕はため息混じりに慶介に尋ねた。

「…なんか、違う?」

 すると慶介は悪戯が見つかった子供の様にほくそ笑んで僕に告白した。

「あ、分かる?下着と一緒にちょっと特別なジェル買ったんだ。浴衣着た時に使おうと思って持って来た。悠太、もっと俺のこと欲しがって?」














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