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バース性の先にあるもの
待ち伏せ
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省吾は車を停めるのももどかしい気持ちで駐車場を出ると、近くの陽太のマンション目指して急いだ。小走りになってしまうほどに気が焦っている。
すっかり周囲も夜の帳が下りている扉の前に立って、チャイムを押した。出てくれと祈るような気持ちで気配の感じられないその扉を見つめる。もう一度押してもやはり気配はない。まだ帰っていないのか?
試験の最終日はそこかしこで打ち上げをしている学生が多い事を考えると、きっと陽太もクラスメイトと一緒に開放的な気分になっているのかもしれない。
そう思うのに葉月から聞いた話の意味するところを考えると、陽太に会わないといけない気がする。
「あの男がまさか…。」
陽太に優しげな表情を向けていたあの男が、強行手段に出るとか考えたくはないが、研究肌だからこそ思い切った行動に出るかもしれないと思えばそれも頷ける。
「くそっ!陽太何処だ。」
さっきからスマホを鳴らしているけれど、気づいていないのか出られない状況なのか、それとも自分が着信拒否されているのか反応がない。埒が空かないと踏んで省吾はもう一度駐車場に戻ると車に乗り込んだ。
ナビにセントラル薬品の研究所の場所を設定すると、すっかり暗くなった夜の街を走り出した。
一か八か先回りしてあの男を見張る気でいた。陽太にヒートが来ているかも分からなかったけれど、もう手立てがこれしか無かった。
閑静な住宅地との狭間にその研究所はあった。まだ明かりがついているけれど、流石にここに陽太を連れ込まないだろう。さっき連絡した葉月は省吾の行動に驚いていたけれど、省吾が感じた懸念を打ち明けると中川誠の自宅は研究所の裏にある白い建物だと教えてくれた。
省吾は自分でもこんな場所に突っ立っているのが頭がおかしい気もして苦笑したものの、今夜陽太に会えなくてもあの男と一緒でなければ良いのだと、長丁場になると覚悟して腕を組んだ。
そう待つ間も無く、タクシーがこの家目掛けて到着した。思わず身を隠すと、中川が陽太を抱えてタクシーを降りてきた。急いで飛び出した省吾は、中川と息を弾ませて様子のおかしな陽太の前に立った。
「ちょっと待て!…陽太から手を離せ。」
陽太のむせ返るようなフェロモンを感じて、歯を食いしばりながらそうドスの効いた声で呼びかけると、中川は目を細めて口を開いた。
「どうしてです?私は陽太に頼まれてヒートの相手をするためにこうして家に連れて来ただけですよ。桐生さん、貴方には関係ないですよね。」
陽太が顔を赤くしながら、自分を見て目を丸くしている。くそ、すっかり出来上がってる。陽太の攻撃的なフェロモンで自分の身体が目覚めるのを自覚しながら、省吾は中川にもう一度言った。
「いいから、手を離すんだ。お前の魂胆は分かっている。ヒートを利用して陽太を番にするつもりだろう!?」
その言葉に中川は小さくため息をつくと、意味深な笑みを浮かべた。
「はぁ?何をくだらない事を…。陽太はネックガードをしてるんですよ。いくらフェロモンでバカになったって噛める訳じゃない。くだらない事をいってないで帰ってください。貴方も本当にしつこいですね。」
「…番に?誠、それって、どういうことなの…?」
ぼんやりとしていながらもまだ会話になる陽太が中川にそう尋ねると、中川が微笑んで陽太に言った。
「さあ、陽太の先輩が訳分からない事を言って絡んできただけだよ。この人、本当にしつこいね。ストーカーなんじゃないかな。ははは。」
「…陽太、中川は陽太に贈ったネックガードを自分で外せるんだ。だからヒートの最中に噛むことも可能だ。」
陽太は省吾の言葉に、眉を顰めて自分の首に手をやった。
「…え。でも…。」
中川は小さく何か言うと、肩をすくめた。
「まったく、何を言い出すと思ったら。私が贈ったからって、外して噛むような事しませんよ。」
省吾は中川の顔をじっと見つめながら言った。
「まだ気づいてないのか?陽太のネックガードはお前が贈った物じゃない。だからお前の魂胆は叶えられない。…陽太こっちにおいで。この男は明らかにネックガードの認証を盗んだんだ。
葉月がその新しいネックガードを陽太に贈った時、外すのに随分手間取ったのを覚えているか?陽太のスマホの中の認証コードだけでは足りなかった事を。こいつが持ってたんだ。葉月曰く店舗のマスターコードで解除する手間が掛かったんだそうだ。」
「何を言ってるの?…中川くんがそんな事する訳ない…。」
強張った表情で陽太が中川を見上げると、中川はグイと陽太のネックガードを指先に引っ掛けてじっと見つめた。
「…余計な事をしてくれる。あんたも、あんたの友達も。私の計画がパーじゃないか。…陽太、私と番いになろう。私は陽太と番いになりたいんだ。なのに陽太の周囲には邪魔なアルファがウロウロしてて、まったく冗談じゃない。
しかしこれに気づく方が無理じゃないか?…あんたの友達も随分と腹黒いね。」
陽太はふらつきながら中川の腕の中から逃れると、省吾の方へと近寄った。
「…中川くん。ぼく、中川くんには感謝してもしきれないんだ。でも、騙し討ちのような形で番になるのは違う…でしょう?」
息を弾ませながらも、陽太は中川にそう言った。中川は黙りこくって俯くと眼鏡を外して顔を上げた。
「絶対そうしようと思ってたわけじゃない。…いや、そうしてもいいかと認証コードをスマホに移動したんだから意思はあったのかもしれないな。どうせ陽太は訳が分からなくなって噛んでくれって頼むと思った。だからそうしてもおかしな話では無かったはずだ。
…自分でもこの話が破綻してると分かってる。…焦ったんだ。後天性オメガは滅多に現れない。自分の前に陽太が現れたのは運命だと思ったんだ。」
最後は何処か消えそうな声で、中川は普段の大人っぽさを失って19歳の大学生らしい悲壮な表情を浮かべていた。
「…とにかく陽太は俺が連れて行く。良いな?」
「結局陽太はあんたを選ぶのかな。あんたみたいなクズ。…私の方がもっとクズか…。」
省吾はこれ以上動揺している陽太をここに置いて置けなくて、肩に手を回すと駐車場まで歩き出した。身体を寄せると陽太のフェロモンでクラクラする。
陽太を後部座席に乗せると、自分は緊急抑制剤をいつもの倍量噛み砕いて運転席に乗り込んだ。
「今からマンションへ送って行く。抑制剤持ってるだろう?辛いかもしれないが薬で何とかしているオメガも多いんだ。」
自分の息が荒くなっているのを自覚しながら、ウィンドウを下げて車内に籠る陽太のフェロモンを追い出した。いっそこのまま陽太のヒートの相手になってしまえと自分の声が囁くけれど、中川に裏切られた陽太にこれ以上怖い思いはさせられない。
唇を噛み締め過ぎて鉄の味を感じながら、後部座席で苦しげに身体を身動きさせる陽太の気配をひりつく思いで感じていた。
まるで何時間も運転したような疲れ切った気分で、省吾は陽太のマンション近くの駐車場に自分の車を停めた。
「陽太、ほら大丈夫か。立てそうか?マンションに着いたぞ。薬の場所はわかる?よし、起きて。」
すっかり辛そうな陽太を抱き起こしながら、省吾は抱えるようにして陽太のマンションへ向かった。エレベーターの中で自分に擦り寄って甘くため息をつく陽太を貪りたい気持ちを必死で堪えて、ようやく抑制剤が効いて来たのを感じた。
ぐったりした陽太のポケットからマンションの鍵を取り出して代わりに開けると、胸が締め付けられるような懐かしい部屋の匂いを感じた。何も感じない、考えないようにして陽太をベッドに寝かせると、冷蔵庫から水を出して陽太の薬を飲ませる。
「先輩、ここにいて…。お願い。怖い…。僕どうなっちゃうの…?」
省吾は陽太のフェロモンを吸い込まないよう息を止めて呟いた。
「無理だ…。ここにいたらお前を貪ってしまう。抑制剤もいずれ切れる。そうなったら俺も自分を止められない。」
すっかり周囲も夜の帳が下りている扉の前に立って、チャイムを押した。出てくれと祈るような気持ちで気配の感じられないその扉を見つめる。もう一度押してもやはり気配はない。まだ帰っていないのか?
試験の最終日はそこかしこで打ち上げをしている学生が多い事を考えると、きっと陽太もクラスメイトと一緒に開放的な気分になっているのかもしれない。
そう思うのに葉月から聞いた話の意味するところを考えると、陽太に会わないといけない気がする。
「あの男がまさか…。」
陽太に優しげな表情を向けていたあの男が、強行手段に出るとか考えたくはないが、研究肌だからこそ思い切った行動に出るかもしれないと思えばそれも頷ける。
「くそっ!陽太何処だ。」
さっきからスマホを鳴らしているけれど、気づいていないのか出られない状況なのか、それとも自分が着信拒否されているのか反応がない。埒が空かないと踏んで省吾はもう一度駐車場に戻ると車に乗り込んだ。
ナビにセントラル薬品の研究所の場所を設定すると、すっかり暗くなった夜の街を走り出した。
一か八か先回りしてあの男を見張る気でいた。陽太にヒートが来ているかも分からなかったけれど、もう手立てがこれしか無かった。
閑静な住宅地との狭間にその研究所はあった。まだ明かりがついているけれど、流石にここに陽太を連れ込まないだろう。さっき連絡した葉月は省吾の行動に驚いていたけれど、省吾が感じた懸念を打ち明けると中川誠の自宅は研究所の裏にある白い建物だと教えてくれた。
省吾は自分でもこんな場所に突っ立っているのが頭がおかしい気もして苦笑したものの、今夜陽太に会えなくてもあの男と一緒でなければ良いのだと、長丁場になると覚悟して腕を組んだ。
そう待つ間も無く、タクシーがこの家目掛けて到着した。思わず身を隠すと、中川が陽太を抱えてタクシーを降りてきた。急いで飛び出した省吾は、中川と息を弾ませて様子のおかしな陽太の前に立った。
「ちょっと待て!…陽太から手を離せ。」
陽太のむせ返るようなフェロモンを感じて、歯を食いしばりながらそうドスの効いた声で呼びかけると、中川は目を細めて口を開いた。
「どうしてです?私は陽太に頼まれてヒートの相手をするためにこうして家に連れて来ただけですよ。桐生さん、貴方には関係ないですよね。」
陽太が顔を赤くしながら、自分を見て目を丸くしている。くそ、すっかり出来上がってる。陽太の攻撃的なフェロモンで自分の身体が目覚めるのを自覚しながら、省吾は中川にもう一度言った。
「いいから、手を離すんだ。お前の魂胆は分かっている。ヒートを利用して陽太を番にするつもりだろう!?」
その言葉に中川は小さくため息をつくと、意味深な笑みを浮かべた。
「はぁ?何をくだらない事を…。陽太はネックガードをしてるんですよ。いくらフェロモンでバカになったって噛める訳じゃない。くだらない事をいってないで帰ってください。貴方も本当にしつこいですね。」
「…番に?誠、それって、どういうことなの…?」
ぼんやりとしていながらもまだ会話になる陽太が中川にそう尋ねると、中川が微笑んで陽太に言った。
「さあ、陽太の先輩が訳分からない事を言って絡んできただけだよ。この人、本当にしつこいね。ストーカーなんじゃないかな。ははは。」
「…陽太、中川は陽太に贈ったネックガードを自分で外せるんだ。だからヒートの最中に噛むことも可能だ。」
陽太は省吾の言葉に、眉を顰めて自分の首に手をやった。
「…え。でも…。」
中川は小さく何か言うと、肩をすくめた。
「まったく、何を言い出すと思ったら。私が贈ったからって、外して噛むような事しませんよ。」
省吾は中川の顔をじっと見つめながら言った。
「まだ気づいてないのか?陽太のネックガードはお前が贈った物じゃない。だからお前の魂胆は叶えられない。…陽太こっちにおいで。この男は明らかにネックガードの認証を盗んだんだ。
葉月がその新しいネックガードを陽太に贈った時、外すのに随分手間取ったのを覚えているか?陽太のスマホの中の認証コードだけでは足りなかった事を。こいつが持ってたんだ。葉月曰く店舗のマスターコードで解除する手間が掛かったんだそうだ。」
「何を言ってるの?…中川くんがそんな事する訳ない…。」
強張った表情で陽太が中川を見上げると、中川はグイと陽太のネックガードを指先に引っ掛けてじっと見つめた。
「…余計な事をしてくれる。あんたも、あんたの友達も。私の計画がパーじゃないか。…陽太、私と番いになろう。私は陽太と番いになりたいんだ。なのに陽太の周囲には邪魔なアルファがウロウロしてて、まったく冗談じゃない。
しかしこれに気づく方が無理じゃないか?…あんたの友達も随分と腹黒いね。」
陽太はふらつきながら中川の腕の中から逃れると、省吾の方へと近寄った。
「…中川くん。ぼく、中川くんには感謝してもしきれないんだ。でも、騙し討ちのような形で番になるのは違う…でしょう?」
息を弾ませながらも、陽太は中川にそう言った。中川は黙りこくって俯くと眼鏡を外して顔を上げた。
「絶対そうしようと思ってたわけじゃない。…いや、そうしてもいいかと認証コードをスマホに移動したんだから意思はあったのかもしれないな。どうせ陽太は訳が分からなくなって噛んでくれって頼むと思った。だからそうしてもおかしな話では無かったはずだ。
…自分でもこの話が破綻してると分かってる。…焦ったんだ。後天性オメガは滅多に現れない。自分の前に陽太が現れたのは運命だと思ったんだ。」
最後は何処か消えそうな声で、中川は普段の大人っぽさを失って19歳の大学生らしい悲壮な表情を浮かべていた。
「…とにかく陽太は俺が連れて行く。良いな?」
「結局陽太はあんたを選ぶのかな。あんたみたいなクズ。…私の方がもっとクズか…。」
省吾はこれ以上動揺している陽太をここに置いて置けなくて、肩に手を回すと駐車場まで歩き出した。身体を寄せると陽太のフェロモンでクラクラする。
陽太を後部座席に乗せると、自分は緊急抑制剤をいつもの倍量噛み砕いて運転席に乗り込んだ。
「今からマンションへ送って行く。抑制剤持ってるだろう?辛いかもしれないが薬で何とかしているオメガも多いんだ。」
自分の息が荒くなっているのを自覚しながら、ウィンドウを下げて車内に籠る陽太のフェロモンを追い出した。いっそこのまま陽太のヒートの相手になってしまえと自分の声が囁くけれど、中川に裏切られた陽太にこれ以上怖い思いはさせられない。
唇を噛み締め過ぎて鉄の味を感じながら、後部座席で苦しげに身体を身動きさせる陽太の気配をひりつく思いで感じていた。
まるで何時間も運転したような疲れ切った気分で、省吾は陽太のマンション近くの駐車場に自分の車を停めた。
「陽太、ほら大丈夫か。立てそうか?マンションに着いたぞ。薬の場所はわかる?よし、起きて。」
すっかり辛そうな陽太を抱き起こしながら、省吾は抱えるようにして陽太のマンションへ向かった。エレベーターの中で自分に擦り寄って甘くため息をつく陽太を貪りたい気持ちを必死で堪えて、ようやく抑制剤が効いて来たのを感じた。
ぐったりした陽太のポケットからマンションの鍵を取り出して代わりに開けると、胸が締め付けられるような懐かしい部屋の匂いを感じた。何も感じない、考えないようにして陽太をベッドに寝かせると、冷蔵庫から水を出して陽太の薬を飲ませる。
「先輩、ここにいて…。お願い。怖い…。僕どうなっちゃうの…?」
省吾は陽太のフェロモンを吸い込まないよう息を止めて呟いた。
「無理だ…。ここにいたらお前を貪ってしまう。抑制剤もいずれ切れる。そうなったら俺も自分を止められない。」
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