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バース性の先にあるもの
相談
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少し緊張を感じながら僕はカフェの入り口を見つめている。大学でもオメガである事をカミングアウトした僕のそれからは、とうとう事情をよく知る誠ともそうなってしまったと言う事もあり、混乱を極めている。
だから病院でお世話になった同じ体験をしたあの人とコンタクトを取ったのは、今の自分を肯定して欲しいという甘ったれた思考なのかもしれない。
まぁ、場合によっては自分のふしだらさを突きつけられるだけかもしれないけれど…。
入り口に人影が見えて目を凝らすと、スラリとした線の細い優しげなカウンセラーの轟さんが姿を現した。研究所で寝込んでいた時も、二度ほど顔を出してくれたので、久しぶりだけどそう月日が経っている訳じゃない。言うて最後に会ったのは二ヶ月ぐらい前だろう。
入り口から緊張しているだろう僕を見つけると、轟さんは明らかな同情を顔に浮かべて微笑んだ。
「やあ、そろそろ連絡が来る頃じゃないかと思っていたんだ。予想より遅いくらいだね。」
そう明るく言うと、周囲を見回した。
「ここで話をするのはアレだから、テイクアウトして近くの遊歩道へ行こうか。込み入った話があるだろう?」
僕は頷くと、カウンターで轟さんと一緒にカフェオレとサンドイッチをテイクアウトした。
「轟さんありがとうございます。本当は僕がわざわざ来てくださった轟さんにご馳走しないといけないのに。」
恐縮してそう言うと、轟さんは紙袋を僕に手渡して言った。
「じゃあこれを持って貰おうかな?ふふ、大人にいい顔させてよ。君もいつか同じ様な状況になったらそうしてあげて。ね?」
スマートな大人の轟さんにすっかり見惚れて、僕は近くの遊歩道へと一緒に足を伸ばした。
「ちょっと涼しいけど、陽が当たってるとコート着てたら暑いくらいだね。」
そう言うと空いたベンチに座って上質な紺色ウールのコートのボタンを外した。僕も見よう見まねで薄い白のダウンのジッパーを開けるとチェックのマフラーを首から外した。
「そのマフラーよく似合ってるよ。陽太君は綺麗系ファッションがよく似合うから。」
有名なブランドの茶色ベースのチェックのマフラーは、家族から受験の合格祈願も兼ねて誕生日にプレゼントして貰ったものだ。
「去年家族からプレゼントで貰ったんです。」
轟さんは紙袋からテイクアウトしたものを取り出すと、おもむろに僕に尋ねた。
「ご家族には後天性オメガの事言ったの?」
僕はカフェオレを受け取りながら、首を振った。
「…まだです。転勤で遠方なので、お正月は僕がそちらへ行く事になると思うんで、その時に報告する事になると思います。姉も居ますけど、もう結婚して地方に居るのでやっぱり顔を合わせる事は無くて。」
「そっか。田中君は誠くんに面倒みて貰ったからね。私は一人住まいだったけど、と言うか例のアルファと半同棲してたから、結構ゴタゴタして実家で寝込んでたんだ。私はバース性が変わった事で結局仕事も続けられなくて、今思えば色々大変だったよ。」
社会人でこんな人生が狂う様な変化を受けるのと、学生でそうなるのとでは明らかに難易度が違うと想像できて、僕は轟さんを同情の眼差しで見つめた。
「…考えただけで大変そうです。僕はまだ学生だから何とでもなったって言うか。研究対象とは言え、中川君が助けてくれたのが大きいですよね。」
轟さんはクスッと笑って僕をチラ見した。
「…誠君は昔から後天性オメガに詳しいからね。彼の前に君が現れたのは運命に感じるよ。」
僕は首を傾げた。
「轟さんは中川君と面識があるんですか?」
「これはやぶ蛇だったかな。今は病院でバース性のカウンセラーをしてるけど、以前は中川君のところの研究所でサブスタッフとして働いてたんだ。彼が高校一年生の頃に良く質問を受けたよ。」
そんなに昔から中川君は後天性オメガについて知っていたのかと、僕は正直びっくりしてしまった。
「…さあ、今日私と話しがしたかった理由を聞いてもいいかな。」
物思いから現実に帰って、僕はひと口カフェオレを喉に流し込んで姿勢を正した。
「混乱してるんです。バース性が変わるって事がこんなに自分の行動や考え方に影響を与えるとは思わなかったんです。以前の僕とは別人みたいに感じる時もありますし、身体のメッセージに正直振り回されていて、それを正しいとも間違ってるとも思っちゃうと言うか。」
ひと想いに胸の内を吐き出せば、轟さんは僕の肩に手を置いて優しく撫でた。
「分かるよ。多分ベータからオメガバースに変容するって事は、想像よりずっと大きな変化だって経験してみないと分からないだろうから。理屈で理解しても、それに実際振り回されるのは私達だからね。
田中君は真面目そうだから、余計に苦しいかもしれないね。」
普通のオメガにも、アルファにも、そして仲間だったベータにもこの葛藤を理解はして貰えないだろうと何処かで諦めていた僕は、思わず似た経験をしてきている轟さんの言葉に鼻の奥がツンとしてしまった。
「…僕は間違ってると思っていても、目の前に魅力的なアルファが居たら欲しいと思ってしまうんです。彼らは僕のコントロール出来ない身体を鎮めるために手を差し伸べてくれるけど、その手を嬉々として掴む僕は呆れるほど尻軽に思えてしまう。
昔の僕ならきっと顔を顰めたはずなのに…。」
僕の話を黙って聞いてた轟さんは、小さくため息をついた。僕のことを呆れたのだろうか。
「田中君の話を聞いていると、あの頃の自分を反省するしかないよ。私はとことん荒れてたんだ。人生が目まぐるしく変化して、恋人だったはずのアルファには捨てられて…。
田中君は身に覚えがあるかも分からないけど、私達後天性オメガはアルファ達の関心を惹くだろう?普通とはやっぱり違うから。私は元彼にまるで復讐するかの様に近づいてくるアルファ達を貪ったんだ。
少々ヤケになっていたのは否めないね。でも結果的にはそれも経験値になったと思う。初めてのヒートの時は焦ったけどね。田中君はヒートは来たかい?…そう。私は自分の身体がすっかり馴染んだと感じた頃にヒートが来たから、田中君はもう少し掛かるかもね。」
轟さんの赤裸々な過去に、僕は驚かされたし同時に何処かホッとした。誰だって混乱する、そう言うことなのかもしれない。
「いつ、轟さんは我に返ったと言うか、その、落ち着かれたんですか?」
轟さんはサンドイッチを僕に渡してから目の前の運河を見つめた。
「流石に自分でもヒートが来てからこんな爛れた生活は不味いと思ったんだ。だって大して知らない相手に首を噛まれたら怖いだろう?ネックガードはあっても万全とは言えないし。
だから自分でもバース性の勉強をし直して、その伝手であの研究所のサブスタッフの仕事を紹介されたんだ。その時でも私はアルファに囲われて、生活自体自分のものとは言えなかった。
私は案外強かにこのオメガのバースを利用して来たんだ。
でも研究所で今の番に出会ってから、私は全てをリセットしたんだよ。今そこそこ堂々としてられるのは彼のお陰だね。でも私の知るオメガ達は皆似たり寄ったりの生活をしてるよ。ヒートがあるせいで、拠り所が必要なせいかな。」
僕は轟さんの話を聞いて、只々呆然としてしまった。これから僕もまた似た様な行動をする気がしたからだ。不特定多数のアルファとまでは言えないけど、自分の周囲に居るアルファ達を都合よく利用しているのは同じことだ。
その予想できる未来に僕は思わず吐き出す様に言っていた。
「…僕、やっぱりオメガになんかなりたくなかったです。」
だから病院でお世話になった同じ体験をしたあの人とコンタクトを取ったのは、今の自分を肯定して欲しいという甘ったれた思考なのかもしれない。
まぁ、場合によっては自分のふしだらさを突きつけられるだけかもしれないけれど…。
入り口に人影が見えて目を凝らすと、スラリとした線の細い優しげなカウンセラーの轟さんが姿を現した。研究所で寝込んでいた時も、二度ほど顔を出してくれたので、久しぶりだけどそう月日が経っている訳じゃない。言うて最後に会ったのは二ヶ月ぐらい前だろう。
入り口から緊張しているだろう僕を見つけると、轟さんは明らかな同情を顔に浮かべて微笑んだ。
「やあ、そろそろ連絡が来る頃じゃないかと思っていたんだ。予想より遅いくらいだね。」
そう明るく言うと、周囲を見回した。
「ここで話をするのはアレだから、テイクアウトして近くの遊歩道へ行こうか。込み入った話があるだろう?」
僕は頷くと、カウンターで轟さんと一緒にカフェオレとサンドイッチをテイクアウトした。
「轟さんありがとうございます。本当は僕がわざわざ来てくださった轟さんにご馳走しないといけないのに。」
恐縮してそう言うと、轟さんは紙袋を僕に手渡して言った。
「じゃあこれを持って貰おうかな?ふふ、大人にいい顔させてよ。君もいつか同じ様な状況になったらそうしてあげて。ね?」
スマートな大人の轟さんにすっかり見惚れて、僕は近くの遊歩道へと一緒に足を伸ばした。
「ちょっと涼しいけど、陽が当たってるとコート着てたら暑いくらいだね。」
そう言うと空いたベンチに座って上質な紺色ウールのコートのボタンを外した。僕も見よう見まねで薄い白のダウンのジッパーを開けるとチェックのマフラーを首から外した。
「そのマフラーよく似合ってるよ。陽太君は綺麗系ファッションがよく似合うから。」
有名なブランドの茶色ベースのチェックのマフラーは、家族から受験の合格祈願も兼ねて誕生日にプレゼントして貰ったものだ。
「去年家族からプレゼントで貰ったんです。」
轟さんは紙袋からテイクアウトしたものを取り出すと、おもむろに僕に尋ねた。
「ご家族には後天性オメガの事言ったの?」
僕はカフェオレを受け取りながら、首を振った。
「…まだです。転勤で遠方なので、お正月は僕がそちらへ行く事になると思うんで、その時に報告する事になると思います。姉も居ますけど、もう結婚して地方に居るのでやっぱり顔を合わせる事は無くて。」
「そっか。田中君は誠くんに面倒みて貰ったからね。私は一人住まいだったけど、と言うか例のアルファと半同棲してたから、結構ゴタゴタして実家で寝込んでたんだ。私はバース性が変わった事で結局仕事も続けられなくて、今思えば色々大変だったよ。」
社会人でこんな人生が狂う様な変化を受けるのと、学生でそうなるのとでは明らかに難易度が違うと想像できて、僕は轟さんを同情の眼差しで見つめた。
「…考えただけで大変そうです。僕はまだ学生だから何とでもなったって言うか。研究対象とは言え、中川君が助けてくれたのが大きいですよね。」
轟さんはクスッと笑って僕をチラ見した。
「…誠君は昔から後天性オメガに詳しいからね。彼の前に君が現れたのは運命に感じるよ。」
僕は首を傾げた。
「轟さんは中川君と面識があるんですか?」
「これはやぶ蛇だったかな。今は病院でバース性のカウンセラーをしてるけど、以前は中川君のところの研究所でサブスタッフとして働いてたんだ。彼が高校一年生の頃に良く質問を受けたよ。」
そんなに昔から中川君は後天性オメガについて知っていたのかと、僕は正直びっくりしてしまった。
「…さあ、今日私と話しがしたかった理由を聞いてもいいかな。」
物思いから現実に帰って、僕はひと口カフェオレを喉に流し込んで姿勢を正した。
「混乱してるんです。バース性が変わるって事がこんなに自分の行動や考え方に影響を与えるとは思わなかったんです。以前の僕とは別人みたいに感じる時もありますし、身体のメッセージに正直振り回されていて、それを正しいとも間違ってるとも思っちゃうと言うか。」
ひと想いに胸の内を吐き出せば、轟さんは僕の肩に手を置いて優しく撫でた。
「分かるよ。多分ベータからオメガバースに変容するって事は、想像よりずっと大きな変化だって経験してみないと分からないだろうから。理屈で理解しても、それに実際振り回されるのは私達だからね。
田中君は真面目そうだから、余計に苦しいかもしれないね。」
普通のオメガにも、アルファにも、そして仲間だったベータにもこの葛藤を理解はして貰えないだろうと何処かで諦めていた僕は、思わず似た経験をしてきている轟さんの言葉に鼻の奥がツンとしてしまった。
「…僕は間違ってると思っていても、目の前に魅力的なアルファが居たら欲しいと思ってしまうんです。彼らは僕のコントロール出来ない身体を鎮めるために手を差し伸べてくれるけど、その手を嬉々として掴む僕は呆れるほど尻軽に思えてしまう。
昔の僕ならきっと顔を顰めたはずなのに…。」
僕の話を黙って聞いてた轟さんは、小さくため息をついた。僕のことを呆れたのだろうか。
「田中君の話を聞いていると、あの頃の自分を反省するしかないよ。私はとことん荒れてたんだ。人生が目まぐるしく変化して、恋人だったはずのアルファには捨てられて…。
田中君は身に覚えがあるかも分からないけど、私達後天性オメガはアルファ達の関心を惹くだろう?普通とはやっぱり違うから。私は元彼にまるで復讐するかの様に近づいてくるアルファ達を貪ったんだ。
少々ヤケになっていたのは否めないね。でも結果的にはそれも経験値になったと思う。初めてのヒートの時は焦ったけどね。田中君はヒートは来たかい?…そう。私は自分の身体がすっかり馴染んだと感じた頃にヒートが来たから、田中君はもう少し掛かるかもね。」
轟さんの赤裸々な過去に、僕は驚かされたし同時に何処かホッとした。誰だって混乱する、そう言うことなのかもしれない。
「いつ、轟さんは我に返ったと言うか、その、落ち着かれたんですか?」
轟さんはサンドイッチを僕に渡してから目の前の運河を見つめた。
「流石に自分でもヒートが来てからこんな爛れた生活は不味いと思ったんだ。だって大して知らない相手に首を噛まれたら怖いだろう?ネックガードはあっても万全とは言えないし。
だから自分でもバース性の勉強をし直して、その伝手であの研究所のサブスタッフの仕事を紹介されたんだ。その時でも私はアルファに囲われて、生活自体自分のものとは言えなかった。
私は案外強かにこのオメガのバースを利用して来たんだ。
でも研究所で今の番に出会ってから、私は全てをリセットしたんだよ。今そこそこ堂々としてられるのは彼のお陰だね。でも私の知るオメガ達は皆似たり寄ったりの生活をしてるよ。ヒートがあるせいで、拠り所が必要なせいかな。」
僕は轟さんの話を聞いて、只々呆然としてしまった。これから僕もまた似た様な行動をする気がしたからだ。不特定多数のアルファとまでは言えないけど、自分の周囲に居るアルファ達を都合よく利用しているのは同じことだ。
その予想できる未来に僕は思わず吐き出す様に言っていた。
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