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オメガの日常
三つ巴の果て
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「…今夜は帰った方が良さそうだ。」
そう言って強張った表情の先輩が踵を返して立ち去る後ろ姿を、僕は胸が締め付けられる苦痛を感じながら見送った。エレベーターに吸い込まれる先輩がこちらをチラリと見て目があった気がしたけれど、身体は動かなかった。
先輩はあんなに自分の気持ちを開示してくれたというのに、僕はそこに飛び込む勇気がなかった。さっき言った様に、僕はもう先輩の知っている以前の僕とは違ってしまった気がしたから。
バース性は関係ないと先輩は言った。以前の僕ならその言葉にどんなに舞い上がってしがみついたかもしれない。けれど、僕はアルファを誘うオメガで、アルファにひざまづくオメガだ。
ここ数週間で身を持ってそれを知ってしまった。先輩に操を立てていたベータの頃の自分は居ないし、自分に近しいアルファに触れたら拒絶するのは難しい。
僕は身体のバース性にすっかり支配されかかっている。
夕方、弦太と中川君の三人で話し合った内容も僕を後押ししていた。それを先輩にまで押し付ける事は僕には出来ない。先輩が好意を示してくれるのは、過去のベータだった自分なんじゃないかとどうしても思ってしまう。
先輩の事は今でも好きだけど、変わってしまった僕を受け入れてくれなどと頼む事はできなかった。
もし先輩と関係をやり直せるとしたら、その前に僕が自分を受け入れるのが先だ。その前に先輩が立ち去ってしまうとしても。
弦太と中川君と三人で向かったのは、個室のある会員制のバーだった。スッキリした内装の落ち着いた店内は大学生が使うには大人びている。
「ちゃんと話をしたいから、ここを使う事にしたよ。うちの仕事の話なんかをするのにも時々使うんだ。」
中川君がそう言ってメンバーカードを提示すると、暗い廊下を案内されてシルバーメタルの枠に囲まれた木製の扉の部屋に案内された。部屋の中は天井が明るい間接照明になっていて、内装はシンプルながらメタルと木目のコントラストが効いていてリラックス出来る感じだった。
「へぇ、良いなここ。父さんに会員になって貰いたいな。」
弦太が部屋を見回しながらそう呟くと、中川君は微笑んで僕を一人掛けソファに座らせた。
この字型に配置されているソファセットのど真ん中に、落ち着かない気分で座った僕は二人がこの手の場所に慣れている事に気づかせられた。アルファというのは、生活様式からして庶民の僕とは階層が違うのだ。
大学では同じ学生だからほとんど感じないけれど、家にお邪魔したり、この手の場所に連れてこられるとその事に嫌でも気付かされてしまう。
「僕はこんな場所に来た事ないから、ちょっと居心地が悪いよ。いや、居心地は良いんだけど…、何ていうか。」
注文を終えた中川君が僕に微笑んだ。
「結局親の脛齧りってだけだ。自分で成し遂げた訳じゃない。今日は特別にコネを使っただけで、普段はこうじゃないよ。」
それは半分本当で、半分は疑いの余地があるとは思ったけれど、僕はそれにこだわっている訳じゃないので頷いた。
「それで?俺に話って何なんだ。」
相変わらず率直な弦太が、空気を読まずに中川君に突っかかる。とは言え僕もこのメンツで何を話すのかと先行きが気になっていた。
「…率直に言って、幼馴染の君は田中を混乱させてる。彼はベータからオメガに変わったばかりで、身体の変化だけでなく、それに伴う内面の変化にも必死になって適応中なんだ。」
そう中川君に言われて、僕はドキリとした。実際僕は自分がオメガである事を受け入れ始めている。身体はその変化を突きつけてくるから、それを見ない様にして過ごせる訳もなくて、強引に向き合う事になっている。
けれど自分の心はどうしてもチグハグで、身体のメッセージと心がフィットしないせいで、実際ジェットコースターの様に右往左往させられている気がしていた。
弦太は眉を顰めながら、僕を見つめて言った。
「そうなのか?俺はオメガの身体の変化に戸惑う陽太をどうにかしてやりたいと思ったけど…。」
僕は弦太の視線に応える様にぎこちなく微笑んで、首を振った。
「あの時は僕が頼んだんだから、弦太は悪くないよ。でも中川君の言う通り混乱してるかも。僕の中身はベータの頃の自分なのに、昔のままでは無理なんだ。
僕の身体は別のメッセージを送ってくるし、そうなると僕は自分が嫌になってしまう。でも止められないし…。」
最近の僕は自分の事が嫌いになりつつあった。コントロールできないのもそうだし、人でなしな事をしてる自覚もある。けれどそれがオメガの普通だと言うのなら、僕はそれに慣れないといけない。
「ベータの頃の田中は、幼馴染の君がよく知っている通りとても真面目で、繊細な人間だ。そうだろう?それなのにオメガの本能に振り回されて、自分からふしだらだと言わせてしまう状況は彼にとって良くない。
後天性オメガの症例では、急激なアンバランスな状況によって大抵の人間が病む。当事者が慣れるまで、時間が必要なんだ。だから周囲の人間が気を回さないとダメなんだ。」
中川君の言葉がじわじわと侵食して、僕は思わず呟いた。
「結局、迷惑かけてばかりだね、僕。」
すると弦太がドサリとソファに寄りかかって大きくため息をついた。
「そっか。そうだよなぁ。自分でも陽太につけ込んだのは自覚があったんだ。陽太がオメガなら、もしかして運命の番になれるかもって正直先走った。陽太が自分の状況に不安がって戸惑ってるのは分かってたのに、俺はそれを利用したんだ。
悪かった、陽太。許してくれるか?」
僕はブンブン首を振った。
「あの時は僕が頼んだんだから、弦太は悪くないよ…。でも確かに僕、自分の事がよく分からないんだ。今までとは違う行動をしてるのもそうだし。」
「それが普通なんだよ、田中。今は身体からのメッセージと自分の行動や考え方を自分に合う様に調整してるんだから。今田中がするべき事は、オメガらしいと言われる行動を試してみる事じゃないかな。
その中で自分にフィットするものを選んでいけば良い。それは悪い事ではないし自然な事だからね。以前の田中と違う事に悩む必要は無いんだよ。」
その時、弦太がポケットから葉月さんから貰ったカードを僕の前に置いた。
「あれ?それどうして…。」
「お前が落としたんだ。誰に貰ったのか知りたかったが、それはお前のプライバシーだろう?幼馴染でもそれをやる権利は無い。返すよ。もしかしたらお前の助けになるかもしれないだろう?
…これだけのカードを用意出来る相手だ。オメガの事もよく知っているだろうから。あー、くそ。でも心配なんだよ!」
中川君がテーブルの上の名刺を見て呟いた。
「葉月…。もしかしたら私は彼を知ってるかも…。話し上手で、垣根がないタイプじゃないかな。身長は私と同じ185cmぐらいで、垂れ目で髪が長いだろ?一度アルファの集まりで話した事があるけど、年は一つ二つ上だった気がする。
でも遊び上手な彼なら、田中の様なタイプをおもちゃにする様な事はしないと思う。でも彼は…。いや、何でもない。」
僕は葉月さんの名刺をじっと見つめてから、それをズボンのポケットにしまった。彼に頼んでみるのも良いかもしれない。
二人が僕をじっと見つめているのに気づいて、僕はにっこり微笑んだ。
「無茶はしないって誓うよ。それに二人にも色々頼むかもしれないし。まずは僕が自分を受け入れなくちゃ何も始まらない気がしてる。中川くん、アドバイスしてくれて本当にありがとう。
弦太もいつも心配かけちゃって…。ありがとうね?」
二人が何とも言えない顔をして見つめ合っていたけれど、僕はようやく進むべき方向を見つけた気がして何処か楽観的にもなっていた。その日の夜に、まさか先輩とのやりとりが待っているなんて思いもしなかったから。
そう言って強張った表情の先輩が踵を返して立ち去る後ろ姿を、僕は胸が締め付けられる苦痛を感じながら見送った。エレベーターに吸い込まれる先輩がこちらをチラリと見て目があった気がしたけれど、身体は動かなかった。
先輩はあんなに自分の気持ちを開示してくれたというのに、僕はそこに飛び込む勇気がなかった。さっき言った様に、僕はもう先輩の知っている以前の僕とは違ってしまった気がしたから。
バース性は関係ないと先輩は言った。以前の僕ならその言葉にどんなに舞い上がってしがみついたかもしれない。けれど、僕はアルファを誘うオメガで、アルファにひざまづくオメガだ。
ここ数週間で身を持ってそれを知ってしまった。先輩に操を立てていたベータの頃の自分は居ないし、自分に近しいアルファに触れたら拒絶するのは難しい。
僕は身体のバース性にすっかり支配されかかっている。
夕方、弦太と中川君の三人で話し合った内容も僕を後押ししていた。それを先輩にまで押し付ける事は僕には出来ない。先輩が好意を示してくれるのは、過去のベータだった自分なんじゃないかとどうしても思ってしまう。
先輩の事は今でも好きだけど、変わってしまった僕を受け入れてくれなどと頼む事はできなかった。
もし先輩と関係をやり直せるとしたら、その前に僕が自分を受け入れるのが先だ。その前に先輩が立ち去ってしまうとしても。
弦太と中川君と三人で向かったのは、個室のある会員制のバーだった。スッキリした内装の落ち着いた店内は大学生が使うには大人びている。
「ちゃんと話をしたいから、ここを使う事にしたよ。うちの仕事の話なんかをするのにも時々使うんだ。」
中川君がそう言ってメンバーカードを提示すると、暗い廊下を案内されてシルバーメタルの枠に囲まれた木製の扉の部屋に案内された。部屋の中は天井が明るい間接照明になっていて、内装はシンプルながらメタルと木目のコントラストが効いていてリラックス出来る感じだった。
「へぇ、良いなここ。父さんに会員になって貰いたいな。」
弦太が部屋を見回しながらそう呟くと、中川君は微笑んで僕を一人掛けソファに座らせた。
この字型に配置されているソファセットのど真ん中に、落ち着かない気分で座った僕は二人がこの手の場所に慣れている事に気づかせられた。アルファというのは、生活様式からして庶民の僕とは階層が違うのだ。
大学では同じ学生だからほとんど感じないけれど、家にお邪魔したり、この手の場所に連れてこられるとその事に嫌でも気付かされてしまう。
「僕はこんな場所に来た事ないから、ちょっと居心地が悪いよ。いや、居心地は良いんだけど…、何ていうか。」
注文を終えた中川君が僕に微笑んだ。
「結局親の脛齧りってだけだ。自分で成し遂げた訳じゃない。今日は特別にコネを使っただけで、普段はこうじゃないよ。」
それは半分本当で、半分は疑いの余地があるとは思ったけれど、僕はそれにこだわっている訳じゃないので頷いた。
「それで?俺に話って何なんだ。」
相変わらず率直な弦太が、空気を読まずに中川君に突っかかる。とは言え僕もこのメンツで何を話すのかと先行きが気になっていた。
「…率直に言って、幼馴染の君は田中を混乱させてる。彼はベータからオメガに変わったばかりで、身体の変化だけでなく、それに伴う内面の変化にも必死になって適応中なんだ。」
そう中川君に言われて、僕はドキリとした。実際僕は自分がオメガである事を受け入れ始めている。身体はその変化を突きつけてくるから、それを見ない様にして過ごせる訳もなくて、強引に向き合う事になっている。
けれど自分の心はどうしてもチグハグで、身体のメッセージと心がフィットしないせいで、実際ジェットコースターの様に右往左往させられている気がしていた。
弦太は眉を顰めながら、僕を見つめて言った。
「そうなのか?俺はオメガの身体の変化に戸惑う陽太をどうにかしてやりたいと思ったけど…。」
僕は弦太の視線に応える様にぎこちなく微笑んで、首を振った。
「あの時は僕が頼んだんだから、弦太は悪くないよ。でも中川君の言う通り混乱してるかも。僕の中身はベータの頃の自分なのに、昔のままでは無理なんだ。
僕の身体は別のメッセージを送ってくるし、そうなると僕は自分が嫌になってしまう。でも止められないし…。」
最近の僕は自分の事が嫌いになりつつあった。コントロールできないのもそうだし、人でなしな事をしてる自覚もある。けれどそれがオメガの普通だと言うのなら、僕はそれに慣れないといけない。
「ベータの頃の田中は、幼馴染の君がよく知っている通りとても真面目で、繊細な人間だ。そうだろう?それなのにオメガの本能に振り回されて、自分からふしだらだと言わせてしまう状況は彼にとって良くない。
後天性オメガの症例では、急激なアンバランスな状況によって大抵の人間が病む。当事者が慣れるまで、時間が必要なんだ。だから周囲の人間が気を回さないとダメなんだ。」
中川君の言葉がじわじわと侵食して、僕は思わず呟いた。
「結局、迷惑かけてばかりだね、僕。」
すると弦太がドサリとソファに寄りかかって大きくため息をついた。
「そっか。そうだよなぁ。自分でも陽太につけ込んだのは自覚があったんだ。陽太がオメガなら、もしかして運命の番になれるかもって正直先走った。陽太が自分の状況に不安がって戸惑ってるのは分かってたのに、俺はそれを利用したんだ。
悪かった、陽太。許してくれるか?」
僕はブンブン首を振った。
「あの時は僕が頼んだんだから、弦太は悪くないよ…。でも確かに僕、自分の事がよく分からないんだ。今までとは違う行動をしてるのもそうだし。」
「それが普通なんだよ、田中。今は身体からのメッセージと自分の行動や考え方を自分に合う様に調整してるんだから。今田中がするべき事は、オメガらしいと言われる行動を試してみる事じゃないかな。
その中で自分にフィットするものを選んでいけば良い。それは悪い事ではないし自然な事だからね。以前の田中と違う事に悩む必要は無いんだよ。」
その時、弦太がポケットから葉月さんから貰ったカードを僕の前に置いた。
「あれ?それどうして…。」
「お前が落としたんだ。誰に貰ったのか知りたかったが、それはお前のプライバシーだろう?幼馴染でもそれをやる権利は無い。返すよ。もしかしたらお前の助けになるかもしれないだろう?
…これだけのカードを用意出来る相手だ。オメガの事もよく知っているだろうから。あー、くそ。でも心配なんだよ!」
中川君がテーブルの上の名刺を見て呟いた。
「葉月…。もしかしたら私は彼を知ってるかも…。話し上手で、垣根がないタイプじゃないかな。身長は私と同じ185cmぐらいで、垂れ目で髪が長いだろ?一度アルファの集まりで話した事があるけど、年は一つ二つ上だった気がする。
でも遊び上手な彼なら、田中の様なタイプをおもちゃにする様な事はしないと思う。でも彼は…。いや、何でもない。」
僕は葉月さんの名刺をじっと見つめてから、それをズボンのポケットにしまった。彼に頼んでみるのも良いかもしれない。
二人が僕をじっと見つめているのに気づいて、僕はにっこり微笑んだ。
「無茶はしないって誓うよ。それに二人にも色々頼むかもしれないし。まずは僕が自分を受け入れなくちゃ何も始まらない気がしてる。中川くん、アドバイスしてくれて本当にありがとう。
弦太もいつも心配かけちゃって…。ありがとうね?」
二人が何とも言えない顔をして見つめ合っていたけれど、僕はようやく進むべき方向を見つけた気がして何処か楽観的にもなっていた。その日の夜に、まさか先輩とのやりとりが待っているなんて思いもしなかったから。
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