10 / 69
衝撃
しおりを挟む
一体このドクターは何を言っているんだろう。じわじわと言葉の意味が染み込んでくると一気に血の気が下がって、僕は目の前が暗くなった。背中を大きな手で摩らてれて、僕はもう一度目を開けた。
最近の嫌な不安がまさか想像もしない答えに着地するなんて思いもしなかった。僕は多分青ざめた顔をしていたと思う。背中に添えられた中川君の手の温かさを拠り所にしながら、それでもドクターの話を聞き漏らさまいと唇を引き結んだ。
ドクターは中川君の方をチラッと見つめてから、僕と目を合わせて話を続けた。
「元々オメガ分泌の素養は持っていたんだと思う。ただ、何かしらのきっかけがあって、未分化だったオメガのホルモンが今になって優勢になったみたいだ。
一度花開くと元には戻らないから、完全にオメガ化するのに時間経過の個人差はあると思う。今は急激なホルモン変化で身体が不調を感じている状況なんだ。
和らげるための薬は出せるけど、どれくらい効果があるか分からないから、しばらくこちらに通う事になると思う。ここまでは大丈夫?」
大丈夫かと聞かれても、はい大丈夫ですとは答えられない。こんな人生がひっくり返る様な事があって良いんだろうか。僕が黙りこくっていると、ドクターは中川君の方を見て言った。
「田中さん、誠さんはバース由来のフェロモンを察知する能力が高くてね。それでまだ君も気づかない変化を感じてここに連れて来てくれたんだろう。
良かったよ。周囲が気づく前に対処出来て。突然オメガフェロモンが高まって、暴走したアルファに襲われる様な事故に遭う可能性が無かったとは言えないからね。ここでホルモン量を調べて、身体に慣らしながら適応させるのが田中君にも周囲にとっても良い事だと思う。」
それからドクターは特殊な体質のために全額保険が効く事や、急激な変化をさせないための弱い抑制剤を毎日飲む事、身体の不調は時間の経過で無くなる事をざっくり説明してくれた。
「まぁ一気に説明しても混乱するだろうし、その都度質問してもらって構わないからね。あと、君の隣の誠さんはある意味この手の話のスペシャリストでもあるから、オメガについて分からない事があったら彼に聞くのも良いかもしれない。
一応冊子は渡しておくよ。もちろんダウンロードも出来るしね?
じゃあ、薬を二週間分出しておくから細かいことはそこのカウンセラーに聞いてくれる?あ、誠さんちょっといいかな。」
さっきまで居なかったのに、いつの間にか部屋の入り口に男性が立っていた。僕は促されるまま、ドクターと話を始めた中川君を置いて診察室を出た。
優しげな男性の後をついて行くと、僕はちょっとした窓際の明るい洒落たテーブルに案内された。
「私は君のような後天性オメガの患者さんのカウンセラーをしてる轟と申します。珍しい症例ですけど、実は一般には知られていないだけで、この病院でも年に2、3人は同じ様な体質の方がいますよ。全国で言えば10人ほどでしょうか。
今から今後の予想出来る経過についてざっくり説明したいと思います。多分混乱しているでしょうから、次の診察日までに起こりそうな事を中心に解説しますね。
因みに私も後天性オメガなので、何でも相談して下さい。」
後天性オメガであるという轟さんはそう言って微笑んだ。綺麗な男性ではあるけれど、僕が想像するオメガとは少し違って見える。骨格はどちらかと言うとベータ寄りに近くて、けれども全体的なしなやかさはオメガ特有なものに感じられた。
「あ、あの今、ご自分が後天性オメガだっておっしゃいましたか?僕と一緒って事ですか?…いつ、轟さんはいつ分化が始まったんですか?」
すると轟さんはにっこり微笑んでから、僕をじっと見つめて言った。
「驚かれたでしょう?私はここに辿り着くまで本当に時間が掛かって、自分も周囲も大変でした。私の場合はアルファと恋をした大学3年です。それが多分きっかけにはなったんだと言われました。
もっともアルファと恋をしなくてもいずれオメガに分化する事になったとは言われましたが。私達の様に未分化なオメガ要素を持っている人間は珍しいですが、アルファにとっても野生の勘というのか、ベータなのに妙に惹きつけられる様ですね。
君は誠さんと付き合っているんですか?君をここに連れて来た誠さんはアルファですよね?」
そう轟さんに尋ねられて僕は首を振った。中川君は友達。でも僕はアルファである桐生先輩のセフレだ。轟さんの言うことが本当なら、そのせいで僕はオメガ化が始まったって事だ。
「…今とどう変わりますか。オメガになったら今の生活は出来なくなりますか。」
僕は何もない磨かれたテーブルをぼんやり見つめて呟いた。そうだ、何も変わらないならオメガだろうがどうって事ないはずだ。
「私はね、後天性オメガで良かったなと思うことの方が多かったんです。それは勿論先天性オメガと比べての話ですけどね。
でもベータとオメガでは、自分に起きることも、周囲の対応も違いすぎて、正直比べようもないと言うか。…完全に別ものなんです。
それが良いとか悪いとか一概に言えないレベルでね。ある意味生まれ変わりと言う感じです。でも私も君も、ベータの人生も、オメガの人生も両方知ると言う意味では貴重な存在でしょう?」
何も変わらないと思い込もうとした僕に、轟さんの言葉はそれを完全にひっくり返してしまった。生まれ変わり。これから僕が経験するのはそんな凄まじい事なんだろうか。
衝撃で項垂れる僕に、轟さんは手を伸ばして僕の腕にそっと触れた。思わず顔を上げると、真剣な眼差しで彼は話し始めた。
「ひとつだけ忠告させてください。君はまだ周囲に分かるほどオメガフェロモンは出ていません。でも体調が悪い時は出来ればアルファと会わないで欲しい。アルファを暴走させる程のフェロモンは出ないかもしれないけれど、気づかれて君が困ったことにならないか心配なんです。
付き添いの誠さんはいつも抑制剤を飲んでるから彼なら大丈夫だけど、普通は緊急的に飲むアルファがほとんどですからね。
でも彼のおかげで早期に分かって君はゆっくりオメガ化に同調出来ますね。私にはそれが少し羨ましいです。そんな後天性オメガの方が珍しいでしょうから。」
轟さんの眼差しは、彼がその状況の時に色々困難があったと語る様だった。僕はゆっくりオメガになる。それはどうも有難いことの様だ。僕はふと、轟さんに尋ねてみたくなった。
「…あの、轟さんがアルファと恋をしたせいで分化したっておっしゃってましたけど、そのアルファの人とはどうなったんですか?」
すると轟さんは悲しげな顔をして微笑んだ。
「彼と恋が出来たのは私がベータだったからだったんです。だからアルファの彼にとって、普通より不安定なオメガになっていく私は想定外でした。
彼はオメガを毛嫌いしてましたから裏切られたと罵られて…。その時はショックでしたけど、そんな人ばかりじゃないですよ。実際今の私には番のアルファが居ますし、とても幸せです。
君ももしアルファと関わりがあるのなら、よく相手を見た方がいいですよ。彼らがベータに向ける顔とオメガに向ける顔は、色々な意味で全然違いますから。
余計なこと言い過ぎちゃったかな?肝心な話をしなくちゃいけないのにね。」
轟さんはそう言って微笑むと、僕の身体に今後起きる具体的な変化を色々説明してくれた。けれども僕の頭の中には、さっき彼が話してくれたアルファの恋人とのストーリーがぐるぐると渦巻いていた。
僕も轟さんと同じだ。桐生先輩は何て言ってた?オメガにはウンザリだって。一番苦手だって僕に言ってたじゃないか。しかも僕と先輩は恋人でも何でもない。ただの身体だけの関係だ。いつでも切れる関係。
…もう、僕は先輩に会わない方が良いんだろうか。
最近の嫌な不安がまさか想像もしない答えに着地するなんて思いもしなかった。僕は多分青ざめた顔をしていたと思う。背中に添えられた中川君の手の温かさを拠り所にしながら、それでもドクターの話を聞き漏らさまいと唇を引き結んだ。
ドクターは中川君の方をチラッと見つめてから、僕と目を合わせて話を続けた。
「元々オメガ分泌の素養は持っていたんだと思う。ただ、何かしらのきっかけがあって、未分化だったオメガのホルモンが今になって優勢になったみたいだ。
一度花開くと元には戻らないから、完全にオメガ化するのに時間経過の個人差はあると思う。今は急激なホルモン変化で身体が不調を感じている状況なんだ。
和らげるための薬は出せるけど、どれくらい効果があるか分からないから、しばらくこちらに通う事になると思う。ここまでは大丈夫?」
大丈夫かと聞かれても、はい大丈夫ですとは答えられない。こんな人生がひっくり返る様な事があって良いんだろうか。僕が黙りこくっていると、ドクターは中川君の方を見て言った。
「田中さん、誠さんはバース由来のフェロモンを察知する能力が高くてね。それでまだ君も気づかない変化を感じてここに連れて来てくれたんだろう。
良かったよ。周囲が気づく前に対処出来て。突然オメガフェロモンが高まって、暴走したアルファに襲われる様な事故に遭う可能性が無かったとは言えないからね。ここでホルモン量を調べて、身体に慣らしながら適応させるのが田中君にも周囲にとっても良い事だと思う。」
それからドクターは特殊な体質のために全額保険が効く事や、急激な変化をさせないための弱い抑制剤を毎日飲む事、身体の不調は時間の経過で無くなる事をざっくり説明してくれた。
「まぁ一気に説明しても混乱するだろうし、その都度質問してもらって構わないからね。あと、君の隣の誠さんはある意味この手の話のスペシャリストでもあるから、オメガについて分からない事があったら彼に聞くのも良いかもしれない。
一応冊子は渡しておくよ。もちろんダウンロードも出来るしね?
じゃあ、薬を二週間分出しておくから細かいことはそこのカウンセラーに聞いてくれる?あ、誠さんちょっといいかな。」
さっきまで居なかったのに、いつの間にか部屋の入り口に男性が立っていた。僕は促されるまま、ドクターと話を始めた中川君を置いて診察室を出た。
優しげな男性の後をついて行くと、僕はちょっとした窓際の明るい洒落たテーブルに案内された。
「私は君のような後天性オメガの患者さんのカウンセラーをしてる轟と申します。珍しい症例ですけど、実は一般には知られていないだけで、この病院でも年に2、3人は同じ様な体質の方がいますよ。全国で言えば10人ほどでしょうか。
今から今後の予想出来る経過についてざっくり説明したいと思います。多分混乱しているでしょうから、次の診察日までに起こりそうな事を中心に解説しますね。
因みに私も後天性オメガなので、何でも相談して下さい。」
後天性オメガであるという轟さんはそう言って微笑んだ。綺麗な男性ではあるけれど、僕が想像するオメガとは少し違って見える。骨格はどちらかと言うとベータ寄りに近くて、けれども全体的なしなやかさはオメガ特有なものに感じられた。
「あ、あの今、ご自分が後天性オメガだっておっしゃいましたか?僕と一緒って事ですか?…いつ、轟さんはいつ分化が始まったんですか?」
すると轟さんはにっこり微笑んでから、僕をじっと見つめて言った。
「驚かれたでしょう?私はここに辿り着くまで本当に時間が掛かって、自分も周囲も大変でした。私の場合はアルファと恋をした大学3年です。それが多分きっかけにはなったんだと言われました。
もっともアルファと恋をしなくてもいずれオメガに分化する事になったとは言われましたが。私達の様に未分化なオメガ要素を持っている人間は珍しいですが、アルファにとっても野生の勘というのか、ベータなのに妙に惹きつけられる様ですね。
君は誠さんと付き合っているんですか?君をここに連れて来た誠さんはアルファですよね?」
そう轟さんに尋ねられて僕は首を振った。中川君は友達。でも僕はアルファである桐生先輩のセフレだ。轟さんの言うことが本当なら、そのせいで僕はオメガ化が始まったって事だ。
「…今とどう変わりますか。オメガになったら今の生活は出来なくなりますか。」
僕は何もない磨かれたテーブルをぼんやり見つめて呟いた。そうだ、何も変わらないならオメガだろうがどうって事ないはずだ。
「私はね、後天性オメガで良かったなと思うことの方が多かったんです。それは勿論先天性オメガと比べての話ですけどね。
でもベータとオメガでは、自分に起きることも、周囲の対応も違いすぎて、正直比べようもないと言うか。…完全に別ものなんです。
それが良いとか悪いとか一概に言えないレベルでね。ある意味生まれ変わりと言う感じです。でも私も君も、ベータの人生も、オメガの人生も両方知ると言う意味では貴重な存在でしょう?」
何も変わらないと思い込もうとした僕に、轟さんの言葉はそれを完全にひっくり返してしまった。生まれ変わり。これから僕が経験するのはそんな凄まじい事なんだろうか。
衝撃で項垂れる僕に、轟さんは手を伸ばして僕の腕にそっと触れた。思わず顔を上げると、真剣な眼差しで彼は話し始めた。
「ひとつだけ忠告させてください。君はまだ周囲に分かるほどオメガフェロモンは出ていません。でも体調が悪い時は出来ればアルファと会わないで欲しい。アルファを暴走させる程のフェロモンは出ないかもしれないけれど、気づかれて君が困ったことにならないか心配なんです。
付き添いの誠さんはいつも抑制剤を飲んでるから彼なら大丈夫だけど、普通は緊急的に飲むアルファがほとんどですからね。
でも彼のおかげで早期に分かって君はゆっくりオメガ化に同調出来ますね。私にはそれが少し羨ましいです。そんな後天性オメガの方が珍しいでしょうから。」
轟さんの眼差しは、彼がその状況の時に色々困難があったと語る様だった。僕はゆっくりオメガになる。それはどうも有難いことの様だ。僕はふと、轟さんに尋ねてみたくなった。
「…あの、轟さんがアルファと恋をしたせいで分化したっておっしゃってましたけど、そのアルファの人とはどうなったんですか?」
すると轟さんは悲しげな顔をして微笑んだ。
「彼と恋が出来たのは私がベータだったからだったんです。だからアルファの彼にとって、普通より不安定なオメガになっていく私は想定外でした。
彼はオメガを毛嫌いしてましたから裏切られたと罵られて…。その時はショックでしたけど、そんな人ばかりじゃないですよ。実際今の私には番のアルファが居ますし、とても幸せです。
君ももしアルファと関わりがあるのなら、よく相手を見た方がいいですよ。彼らがベータに向ける顔とオメガに向ける顔は、色々な意味で全然違いますから。
余計なこと言い過ぎちゃったかな?肝心な話をしなくちゃいけないのにね。」
轟さんはそう言って微笑むと、僕の身体に今後起きる具体的な変化を色々説明してくれた。けれども僕の頭の中には、さっき彼が話してくれたアルファの恋人とのストーリーがぐるぐると渦巻いていた。
僕も轟さんと同じだ。桐生先輩は何て言ってた?オメガにはウンザリだって。一番苦手だって僕に言ってたじゃないか。しかも僕と先輩は恋人でも何でもない。ただの身体だけの関係だ。いつでも切れる関係。
…もう、僕は先輩に会わない方が良いんだろうか。
568
お気に入りに追加
1,094
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる