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人間の魔法使い
ファルコンの後追い
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育児の手が多いと安心していた自分の見通しの甘さに僕はため息をついた。最近のファルコンは僕が見えなくなると酷く泣いて、下手すると飛んでしまう。
泣くのは人手と時間が経てば何とかなるものの、飛んでしまうのが厄介だった。お出掛けの際には飛び防止のベストを着させているけれど、家の中では常時と言う訳にもいかない。
「テディ、これはアレじゃ。後追いじゃな。一過性のものじゃが、なかなかファルコンは手強いの。出来るなら学校へ連れて行った方が拗れずに済むかもしれぬの。」
少しやつれた顔のパーカスと乳母や従者らの縋るような眼差しに負けて、僕は強張った笑みを浮かべてそうするとしか言えなかった。運悪く夫達も遠征続きで不在が重なっている。
念のため迷子防止ベストに繋いだロープを確認してファルコンを抱っこしながら、僕は乳母と一緒に鳥車で学校へ向かった。
「マリアの待機室は用意してもらったから、ファルコンの食事やオムツはそこで代えられるよ。マリアの食事は僕が調達してくるからね。」
「ほほ、私の分はちゃんと持たせてもらいましたから、テディ様はお気になさらないで下さいね。ファルコン坊ちゃんもテディ様がいつも何処で何をなさっているのか分かれば、酷い後追いも治ってくる気がしますわ。」
マリアの言葉に、僕は腕の中で鳥車の外を熱心に眺めているファルコンのさらりとした青い髪を撫でて呟いた。
「確かにファルコンは賢いからそうなのかもしれないね。でも注目を浴びるのは間違いないから、ちょっと気が重いよ。」
「まぁ、テディ様が注目を浴びない事などないのですから、今更そんな風に感じられるなんて思いませんでしたわ。」
一体マリアは僕をどんな人間だと思っているんだろう。思わず苦笑するとマリアは明るく微笑んだ。
「ファルコン坊ちゃんは見た事のない可愛さですから、注目を浴びないでおく方が難しいと思いますわ。そこは諦めた方がよろしいかと思います。」
一応学校の許可を取ったとは言え、前代未聞の赤ん坊連れの登校にぎょっとした様子の学生らの視線が突き刺さる。乳母の待機室は特別棟のひと部屋だったので、そこでまずは先生方の洗礼を受けた。
先生方の関心や質問攻めにファルコンも僕もすっかり疲弊してしまった。
文句を言い始めたファルコンを言い訳に、僕は魔法科棟へと急いだ。こんな時はファルコンがずしりと重く感じる。いやそもそも重いのだ。
そろそろベビーカーを作らなくちゃと僕は焦りの様なものを感じた。この世界ではベビーカーに乗る様なチビチビな赤ん坊はいない。獣人前の彼らは勝手に走り回るからだ。
「…おはよう、ディー。え、やっぱり赤ちゃん連れて来てる!」
魔法科のクラスメイトにそう目を丸くされて、僕は苦笑してぼやいた。
「そうなんだ。どうにも後追いが酷くて。一過性のものだって話だから、そう何日もじゃないと思うんだけど。迷惑掛けたらごめんね?」
クラスメイトは嬉しそうにファルコンを見つめながら、僕の手荷物を持ってくれた。
「全然良いよ。こんなちっさな赤ちゃんは初めて見るよ!はぁ、可愛いね!」
…とりあえずファルコンの可愛さで乗り切れるかもしれない。
教室に辿り着くと窓際の陽当たりのいい端っこで何やら作業している。教務の方から連絡が来たのか、クラスメイトたちがああでもないこうでもないとベビースペースを作ってくれていた。
「赤ちゃんの登場だぞ!」
僕と一緒に荷物を運んでくれたクラスメイトが皆に声を掛けたので、全員が興味津々で振り返った。
「ほんとだ!」
「マジでちっちゃい!」
「めちゃくちゃ可愛い~!」
「ディー、スペースこれくらいで大丈夫?」
口々にそう言いながら、僕の腕の中のファルコンを見ようと首を伸ばした。ファルコンは皆に見られて口の中に手を突っ込みながら何やらムグムグ言っている。
とりあえず人見知りしてる様でもないのでホッとした。
「みんな、ありがとう。これだけスペースあれば大丈夫だよ。やっぱり連れてくることになっちゃったけど、取り敢えず側に居れば大丈夫だと思うから。」
僕はそう言いながら空いたスペースに魔法陣でベビー柵を作った。床には持って来た布を広げた。これはパーカスがくれたもので、自由自在に伸び縮みするゴムの様な感触のもので、お出掛けに便利なシートだ。
何から出来ているのかはあえて聞いていない。どう考えても碌なものじゃない気がするからだ。
裸足のファルコンをそこに放逐すると、ファルコンはハイハイで窓際に行き柵に掴まり立ちして外を見ている。見たことのない景色が珍しいのだろう。
背中に繋がったロープは念の為に僕と繋げておく。見ていた研究グループの狐族のギルが僕に尋ねた。
「それってずっと繋げたままなのか?」
「ああ、これ?家の中じゃ付けてないけど、外じゃいつ飛んでしまうか分からないからね。誰か飛んで捕まえてくれるなら外しても良いんだけど。僕は無理だから。」
「羽根の出せない服にしたら良いんじゃないか?」
他のクラスメイトがそう言うと僕は顔を顰めながら、荷物からおもちゃをシートに広げた。
「一度試したんだけど、凄い癇癪を起こしてね。どうも自由を奪われる様で嫌がるんだ。」
興味津々のクラスメイトの視線をものともせずに、ファルコンは窓の方を向いたまま柵に捕まってお尻を振っている。皆はクスクス笑いながら自分たちの子供の頃の話で盛り上がっていた。
結局授業が始まっても、ファルコンは時々あどけない声を上げるくらいで勉強の妨げにならなかった。僕が側にいる分にはいつもよりずっとご機嫌だ。家の中が退屈で飽きてしまっていたのかと思うくらいだ。
休み時間にミル配合の薄焼きせんべい的オヤツをあげていると、ファルコンは急に食べるのをやめて教室の入り口をじっと見つめた。
こんな風に食欲より優先させることなど珍しい。
「どうかしたのか?」
僕とファルコンが教室の入り口をじっと見つめているので、一緒にファルコンを眺めていたマードックたちクラスメイトが釣られる様に入り口に目をやった。
「…何だろ。ファルコンはこんな風にする時って、珍しいから。基本魔力の高いひとにこんな風に反応するから…。」
すると教室の入り口から例のあの人が先生と一緒に姿を現した。
「え!どうして?」
クラスメイトたちが興奮した様子で顔を見合わせている。僕は思わず顔を顰めてしまう。何でよりにもよってこんな日に登場?
けれどもファルコンは興奮した様子で、お座りしたままお尻で器用にリズムを取りながら声を立てた。
「ほお、良い時に来たようじゃね。パーカスの孫まで今日は会えるとはの。」
そう言うと見かけと違うしなやかな動きでこっちに近づいて来た。え、なんかキモ。
柵のそばに来た長老は手を伸ばしてファルコンを宙に浮かせると、腕の中に抱っこした。僕の許可を得ないで勝手なことをして一瞬ムカついたけれど、ファルコンがキャッキャと喜んでいるので目を瞑ろう。
「今日は長老が魔法科の指導にいらしたんですよ。予定を変えて実技といたしましょう。魔力について教えていただきましょう。」
すると長老は腕に抱えたファルコンの手のひらを広げて皆に見せて言った。
「一番魔力が見えやすいのは手のひらじゃ。皆にはこの赤ん坊の魔力は見えるかの?実際に見るのでなく、感じると言った方が正しい。ふむ、この子はちょっと魔力過多じゃの。」
僕はハッとしてファルコンに目をやった。ファルコンの手のひらが魔力で赤く揺らめいている。
「魔力は身体に丁度良い量と言うものがあるのじゃ。大人になればある程度の保持は可能だが、この小ささでは負担じゃろう。聞かん坊になりかねぬぞ。こんなところも親に似ておるわ。」
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新規学園BL【純血の転校生~僕には誰も必要ない】連載開始しました~🌟
人外と人間の混血が当たり前の世界線で、純血の人間だと言う自分の出生の秘密を知った主人公(受け)の葛藤と、主人公に惹かれる血統の良い生徒たちの恋愛を含む人間模様ストーリーです💖
丁度攻めが出揃った感じです。逃げ腰な主人公と、狩る側の攻め達の今後の展開に注目です♪
よろしくお願いします🤗
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念のため迷子防止ベストに繋いだロープを確認してファルコンを抱っこしながら、僕は乳母と一緒に鳥車で学校へ向かった。
「マリアの待機室は用意してもらったから、ファルコンの食事やオムツはそこで代えられるよ。マリアの食事は僕が調達してくるからね。」
「ほほ、私の分はちゃんと持たせてもらいましたから、テディ様はお気になさらないで下さいね。ファルコン坊ちゃんもテディ様がいつも何処で何をなさっているのか分かれば、酷い後追いも治ってくる気がしますわ。」
マリアの言葉に、僕は腕の中で鳥車の外を熱心に眺めているファルコンのさらりとした青い髪を撫でて呟いた。
「確かにファルコンは賢いからそうなのかもしれないね。でも注目を浴びるのは間違いないから、ちょっと気が重いよ。」
「まぁ、テディ様が注目を浴びない事などないのですから、今更そんな風に感じられるなんて思いませんでしたわ。」
一体マリアは僕をどんな人間だと思っているんだろう。思わず苦笑するとマリアは明るく微笑んだ。
「ファルコン坊ちゃんは見た事のない可愛さですから、注目を浴びないでおく方が難しいと思いますわ。そこは諦めた方がよろしいかと思います。」
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―――
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