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忙しい毎日
騒がしい学校復帰
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「ああ、おはよ…う!?ディー!?」
狐族特有の切れ長のマードックのまん丸な目を見て、僕はニンマリした。
「レアなマードックの丸い目が見れて満足だよ、僕。おはよう。今日から学校に復帰する事にしたんだ。まぁ様子見ながらだけどね。」
マードックは僕の周囲をキョロキョロして残念そうに呟いた。
「ディーの赤ちゃんは?…連れてくるかと思ったのに。」
研究肌のマードックが意外な事を言い出したので、僕はクスクス笑って言った。
「マードックって赤ちゃんが好きなの?良かったら今度屋敷に会いにきてよ。凄く可愛いよ。」
それからクラスメイトたちが僕らに声を掛けてきた。しばらく見ないうちに彼らはすっかり上級生らしくなってしまっている。実は僕は産休、育休中だったので、彼らとは学年がひとつ違ってしまった。まぁ二年飛び級しているからそれでも普通よりも早い。
それに魔法学科はあまり学年で動くことが少ないので、それこそ最初の寮生活ぐらいなものだから、特に留年したからって問題はない。
「ギルとメイベルは今週は騎士科と魔物退治に研修で同行してるからここに居ないんだ。ディーが学校に来たことを知ったら凄く喜ぶだろうにね。」
流石に二年生以上になると危険な実習も増えるのかと、ディーはどこかウズウズとして来た。最近まったりし過ぎて刺激が足りないのは確かだ。昔は人攫いにあったり、事件に巻き込まれたり、全然平穏ではなかったのに。
「僕も行きたいな、実習。魔肉のためならデカい魔物を倒すのに全力を出すよ。」
すると呆れた様子でマードックは言った。
「本当、全然変わらないね、ディーって。見かけを裏切るその発言、なんだか懐かしくて涙出そうだよ。」
自分で言ったせいなのか、本当に目がうるうるしてるので、僕はマードックにぎゅっと抱きついた。
「マードック!まったく君って奴は!僕も復帰できて本当に嬉しいんだ。また宜しくね!」
それから昼休みに、僕は白あんタイプのミルの研究についてマードックからテラスで色々話を聞いた。卒業したフクロウ族のメンフィス先輩が学校の研究室に残って、更に紙薬の範囲をポーションにも広げていて、その可能性を追求しているらしい。
マードックもミル研究の要ではあるので、時々一緒に参加しているみたいだ。
「ふーん。さすがのメンフィス先輩だね。あの人の事ダグラスが放っておかないと思ったけど、やっぱり支援者なんだもんね。」
僕はクスクス笑いながら休んでる間の学校について聞いていた。
ふとざわついている気がして周囲を見回すと、何だか注目されている。僕が気にしていると、マードックが言った。
「噂の白マントの先輩だからね、ディーは。あ、留年したから正しくは一年だけど。黒髪も珍しいから直ぐにバレちゃうよ。特に新入生の間には色んな噂が飛び交っているらしいし。」
僕は新入生だと言われて、ハッとして顔を上げた。そうだ、こんな大事な事どうして忘れていたんだろう!僕はマードックに興奮して言った。
「ね!僕、騎士科に行かなくちゃ!僕の故郷の親友たちが新入生の筈なんだ!会いに行かなくちゃ!」
僕の突然の興奮ぶりに、面食らった表情を浮かべたマードックが、諦めた様に手元のおやつを片して先に立って歩き出した。
「ほら、騎士科に行くんだろう?今直ぐ行かないと時間がなくなるよ?」
マードックはすっかり僕のお世話係として、僕の行動を読んでいる。僕はクスクス笑って、慌ててマードックと並んで歩き出した。
カフェテラスから騎士科の校舎の方へと歩き出すと、なるほど目的もなくフラフラと新入生らしき黒マントが騒めいている。見た目で新入生と分かるくらい僕もこの環境に慣れていたみたいだ。
王立学校には騎士科の学生が多い上に、ガタイも良くて黒いマントと言うのもあって、圧迫感があった。僕はこの黒い集団の中から僕の親友たちを見つけ出すのは至難の業だと考え始めていた。
何と言ってもチビな僕は埋もれる。マードックも狐族なのでそこそこ埋もれる。
ふと白羽根の髪を目立たせて僕を見てびっくりしている顔を見つけて、僕は手を上げて助けを求めた。
「ジョッシュ!久しぶり!ちょっと手伝ってくれない!?」
慌てて近寄って来たジョッシュが満面の笑みで、僕に言った。
「ディー!学校に復帰したんだね!…その、元気そうで良かったよ!」
流石に名高い警備隊長の息子である賢い白鷹族のジョッシュは余計な事を言わなかった。僕はクスッと笑って声を顰めた。
「ありがとう、すっかり元気だよ。今度ジャックと一緒に僕の可愛子ちゃんの顔を見に来てよ。ね?それより、人探しに協力して欲しんだけどさ。今年の新入生で獅子族のゲオルグと馬族のシンディに会いたいんだけど知らない?」
ジョッシュが直ぐに近くの新入生に声を掛けてくれて、それが伝言ゲームの様に伝わっていくのを面白い気分で眺めていた。と言っても周囲をガタイの良い奴らに囲まれていた僕には気配しか感じなかったけどね。
するとしばらくして人を掻き分けて僕の前にあの二人が戸惑った様子で現れた。
「ゲオルグ!シンディ!入学おめでとう!」
僕は思わず二人に飛びついたけれど、二人の反応が悪くて僕は口を尖らせた。
「ゲオルグは兎も角、シンディがそんな反応だと気味が悪いね…。二人に会えて凄く嬉しいのに!あ、ジョッシュありがとうね?助かっちゃった!」
ゲオルグはチラリとジョッシュに目をやってから、お礼を言うと僕の手を引っ張って騎士科の集団から距離を取るべく早足で抜け出した。マードックとシンディも黙って後から着いてくる。
「まったく、相変わらずだな、ディーは!びっくりしたなんてもんじゃないぜ。」
ひと気がなくなった場所で、ゲオルグはため息混じりににっこり微笑んだ。にっこり笑い返した瞬間、僕はシンディに抱きしめられて息が出来なくなった。相変わらず胸の窒息マシーンは健在だ。
「しぬ…!」
慣れた様子で引き剥がされた僕は、シンディの控えめな興奮にどこか違和感を持った。
「シンディ、何からしくないね。僕、シンディの空気を引き裂く様な声が聞きたかったかも。あ、二人に紹介するね、僕の魔法学科の親友兼お世話係のマードックだよ。ミルの研究してるの。」
三人が挨拶を交わすのを見ながら、僕はシンディたちもすっかり大人びているのに気づいた。確かに一瞬会ったこの前から下手すると一年ぐらい経っているのかもしれない。
「ディーが相変わらずで嬉しいよ。私はさぁ、結構目をつけられちゃってるから、騎士科では大人しくしてるの。やっぱり飛び級だと色々やっかみとかあるから。ゲオルグはほら、次男でも名家でしょ。そうなると私に風当たりが強いのよ。」
僕はすっかり大人の事情に巻き込まれている、らしくないシンディに同情してしまった。チラッとゲオルグを見ると、肩をすくめて僕に言った。
「まぁシンディの場合、これくらい自己管理して丁度の様な気がするけどな。実際実技じゃやっかみ言う相手を容赦なくやっつけてるから、最近はほとんど面と向かって言う奴らは居ないんだ。勿論俺も同じだ。騎士科は力が正義だからな。
ディーが復帰したんなら、また一緒に昼食べようぜ。赤ん坊も会いに行かせてくれ。ああ、行かなくちゃ!また連絡くれよ!」
そう言って慌ただしく二人は走っていってしまった。やっぱり新入生は中々大変そうだ。
僕はすっかり嬉しさと寂しい気分でぼんやりしていると、マードックが呆れた口調で僕に言った。
「ねぇ、ディー。僕らも戻ったほうがいいんじゃない?これ以上留年は嫌でしょ?」
僕はマードックをジト目で見ると、さっさと校舎に向かって走り出した。まったくいつの間にマードックは減らず口になったんだろうね?でも気がおけない親友って感じで、悪くないけどさ?
ふふ、やっぱり学校って楽しいや。
★【特別な魔物】毎日8時更新中です💛
異世界で魔物としての生活に馴染んで来た絵都は、主である侯爵令息との未来を苦慮して思いがけない行動に出ることに!
両片思いのすれ違いと、絵都を狙う正体不明の存在、そして周囲を魅了する絵都の成長が楽しめるファンタジー冒険BLです★
よろしくお願いします!
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「ギルとメイベルは今週は騎士科と魔物退治に研修で同行してるからここに居ないんだ。ディーが学校に来たことを知ったら凄く喜ぶだろうにね。」
流石に二年生以上になると危険な実習も増えるのかと、ディーはどこかウズウズとして来た。最近まったりし過ぎて刺激が足りないのは確かだ。昔は人攫いにあったり、事件に巻き込まれたり、全然平穏ではなかったのに。
「僕も行きたいな、実習。魔肉のためならデカい魔物を倒すのに全力を出すよ。」
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「本当、全然変わらないね、ディーって。見かけを裏切るその発言、なんだか懐かしくて涙出そうだよ。」
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マードックもミル研究の要ではあるので、時々一緒に参加しているみたいだ。
「ふーん。さすがのメンフィス先輩だね。あの人の事ダグラスが放っておかないと思ったけど、やっぱり支援者なんだもんね。」
僕はクスクス笑いながら休んでる間の学校について聞いていた。
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「噂の白マントの先輩だからね、ディーは。あ、留年したから正しくは一年だけど。黒髪も珍しいから直ぐにバレちゃうよ。特に新入生の間には色んな噂が飛び交っているらしいし。」
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「ね!僕、騎士科に行かなくちゃ!僕の故郷の親友たちが新入生の筈なんだ!会いに行かなくちゃ!」
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「ほら、騎士科に行くんだろう?今直ぐ行かないと時間がなくなるよ?」
マードックはすっかり僕のお世話係として、僕の行動を読んでいる。僕はクスクス笑って、慌ててマードックと並んで歩き出した。
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「ジョッシュ!久しぶり!ちょっと手伝ってくれない!?」
慌てて近寄って来たジョッシュが満面の笑みで、僕に言った。
「ディー!学校に復帰したんだね!…その、元気そうで良かったよ!」
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ディーが復帰したんなら、また一緒に昼食べようぜ。赤ん坊も会いに行かせてくれ。ああ、行かなくちゃ!また連絡くれよ!」
そう言って慌ただしく二人は走っていってしまった。やっぱり新入生は中々大変そうだ。
僕はすっかり嬉しさと寂しい気分でぼんやりしていると、マードックが呆れた口調で僕に言った。
「ねぇ、ディー。僕らも戻ったほうがいいんじゃない?これ以上留年は嫌でしょ?」
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