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寮生活
ジョッシュsideため息
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私にごめんと言いながら、王立騎士団の虎族の騎士と立ち去るディーの後ろ姿を呆然と見送りながら、店の中に居る周囲の学生達の騒めきがさっきよりもひどくなったのに気がついた。
虎族もまたこの国では獅子族と並ぶ有力な種族だ。あの騎士は特徴的な明るいオレンジ色の髪をしていたから、確かアムル家の出身なんだろう。総合専攻でも同期に虎族は居なかったから、情報は得られないな。
…ディーと彼は随分と仲が良さそうだった。いや、仲が良いなんてものじゃない。
あまつさえ、喜色満面になったあの騎士がディーに口付けていたじゃないか。それを当然の様に受け入れていたディーの様子から、彼らはそう言う関係なんだろうと誰でもあの時の二人を見れば感じるだろう。
彼はディーの愛人なんだろうか。あれだけひと目を惹くディーだ。周囲が放っておくわけもない。私はハッとして顔を上げた。ぼんやりしているうちに、気づけば会計の番になっていた。
私は一人寂しく自分の寮棟へと向かいながら、ぼんやりとディーの事を考えていた。この年なのだから、愛人の一人や二人居るのはおかしくはない。将来を誓うには若過ぎるだろうけれど、私にも都合の良い恋の相手は何人か浮かびあってくる。
ただディーがあのパーカス様の保護下にある事と、少し幼い風貌だった事もあって、その手の事が頭に浮かばなかっただけだ。ちょっと考えれば、素直で庇護欲の湧くディーを周囲が放っておかない事など直ぐに分かるってものだ。
『 …彼と友人になるのは構わないが、それ以上の関係は望まない方が良いとだけ忠告しておくぞ。それに彼の周囲にはお前には手強い相手がゾロゾロくっついているからな。』
警備隊長の父上のあの時の言葉が不意に思い出されて、確かにディーに分かりやすい執着を見せて、私を鋭い眼差しで見つめたあの騎士の放つ存在感は、王国騎士団員だからと言う訳でもなさそうだと思った。
しかも父の言葉から推測すれば、ディーにはあの騎士だけじゃないお相手が居るって事なのではないだろうか。
いつの間にか寮に辿り着いていた私は、仲間達におざなりの挨拶だけ交わすと自分の部屋に入った。買い出したおやつをティーテーブルの上に放り出すと、マントのままベッドにゴロリと転がった。
天井を見上げながら、さっきの騎士と会った時のディーの表情を思い出していた。
ディーもまた驚きと喜びの気持ちを浮かべていたのは確かだったし、さっさと攫われて彼と手を繋いで店を出ていってしまった。きっと夕食はあの人と済ますだろう。いや、夕食だけで済むのか?
私はガバリと起き上がると、舌打ちして立ち上がった。一人で部屋に居たら、余計なことを色々考えてしまいそうだ。もし私がディーの愛人ならば、夕食だけでは済まない事は考えれば当然だ。
私はマントを椅子に掛けると、夕食のために食堂に向かった。少し早いが、この閉塞的な寮生活で多くの者が食事を楽しみにしているから誰かしらは集まっているだろう。
専攻の同期達が顔を揃えていて、予想通りに夕食までの時間を談話して過ごしていた。
「ジョッシュ!なんだ早かったな。お前例の白マントの君と出掛けたんじゃなかったのか?」
私は顔を顰めて、どうも同期達に見られていた様だとため息をついた。次々と高等学院時代の仲間が口を揃える。
「今年は話題に事欠きませんね。例のパーカス様のご子息にはまだお会いしてませんが、各専攻に有力な家の子供が目白押しですから。それに魔法専攻の彼は確かに目立ちますね。」
「ジョッシュが知り合いだったなんて狡いな。俺たちにも是非紹介してくれよ。」
私は椅子にドカリと座ると、周囲の探る様な眼差しをジトリと見て言った。
「…彼は私の知り合いと言うよりは、父上や弟の友人なんだ。私はお情けで仲良くしてもらってるだけさ。実際今も彼の知り合いの王宮騎士団の騎士に横から攫われてしまった。…彼は私達には手が届かないみたいだ。」
私が酷く気落ちして見えたのか、周囲は顔を見合わせると肩をすくめた。
「…現役の騎士が相手じゃ、確かに俺たちにはちょっと分が悪いな。まぁ、またチャンスはあるだろう?」
気を遣ったのか周囲の空気が沈んだのに苦笑して、私は空元気を出して尋ねた。
「なぁ、話は変わるが虎族のアムル家について知ってる奴いるか?うちの同期には虎族は居ないだろう?アムル家ってオレンジの髪が特徴的だったよな?」
テーブルに座った面々は顔を合わせたけれど、皆首を傾げるばかりだった。すると隣のテーブルから声が掛かった。
「…なぁ、ちょっと聞こえたんだけど、アムル家の話が聞きたいのか?」
首を出して来たのは、情報通として名高い高等学院で一緒だった狐族の男だった。男は目を細めてニヤリと笑った。
「アムル家は後継問題で揉めてるんだ。本家の後継ぎが亡くなって目ぼしい後継がいなから、近々分家から後継者を引っ張って来るんじゃないかと言う話だ。
だけど何故かその話が進んでいないみたいだな。その対象者が難色を示してるとか何とか聞いたけどね。普通は分家出身者が本家の後継になれるとすれば、大手を振って承諾しそうなところだけどな。…確か王宮騎士団の若い騎士だった筈だ。
どうだ?俺の知ってるのはこれくらいだけど、もっと詳しく知りたいなら、調査費くれたら調べなくもないけど。」
私はきっとあの彼がその騎士の様な気がして、思わず考え込んだ。けれど、これを知ったからと言って、何がどうなると言う訳でもないだろう。
私は狐族の同級生に礼を言うと、興味を向けているテーブルの面々に肩をすくめて言った。
「…もう分かったろ?白いマントの君を攫っていったのが、どんな騎士か。まったく彼は私達の手の届かないところに居るみたいだ。あまり高望みはするなって事かな?」
するといつも調子の良い事ばかり言う熊族の友人が言った。
「お前だって白鷹族なんだから立派なものだ。俺たちはこれから実力をつけるんだから、これからの頑張り次第だ。それにスマートなお前と彼はお似合いに見えたぞ?」
すっかり私が失恋した事になっているこの空気に苦笑して、私は彼らの知らない事をお披露目する事にした。
「…なんか慰められてるのか?私は。その友情には感謝するけど、そもそも白マントの君は特別なんだ。…ここだけの話、ディーはパーカス様のご子息だよ。噂なんて当てにならないだろう?私も初めて彼からそれを聞いた時には本当にびっくりしたんだ。
だから私も多くは望まないよ。元々ディーとは同級の友人として仲良くしていこうと思っていたからね。父上にも友人以上の望みは持つなって釘刺されてたし。」
皆の丸くなった目を見回して、私は我ながら口が軽いと思ってしまった。まぁいずれ皆が知るところとなるのだから、情報が広がるのが早いか遅いと言うだけだ。
「まじか…!確かにパーカス様のご子息は養い子だって噂もあったから、竜人ではないかもしれないって思ってたけどなぁ。でもあの彼のことなのか?魔法の力が凄いって話は。
俺が聞いたのはほら、例のアレ。四年前の魔の拡大が始まった時に色々な噂があったろう?魔物の拡大もそうだったし、死の沼や、お前の父上の砦の黒い魔法物の話。必ずパーカス様が関わってたし、ご子息も関係があるとかないとか聞いていたからな。
勝手だが、何となく屈強なイメージがあったから、彼がご子息だと言われて驚かない方が少ないだろうな。へー、ますます話をしてみたいぜ。」
そう、興奮気味に話すガタイの良い熊族の友人を眺めながら、きっとディーと話をすればますます興味どころか、それ以上の期待を持ってしまうだろうとため息をついた。
私だって、ここまで落ち込むほど彼に惹かれていたなんて自分で気づきもしなかったよ。とは言え、彼の友人のポジションを他の奴らには譲らないと決意したのは、まだ諦めが足りないのだろうか?
虎族もまたこの国では獅子族と並ぶ有力な種族だ。あの騎士は特徴的な明るいオレンジ色の髪をしていたから、確かアムル家の出身なんだろう。総合専攻でも同期に虎族は居なかったから、情報は得られないな。
…ディーと彼は随分と仲が良さそうだった。いや、仲が良いなんてものじゃない。
あまつさえ、喜色満面になったあの騎士がディーに口付けていたじゃないか。それを当然の様に受け入れていたディーの様子から、彼らはそう言う関係なんだろうと誰でもあの時の二人を見れば感じるだろう。
彼はディーの愛人なんだろうか。あれだけひと目を惹くディーだ。周囲が放っておくわけもない。私はハッとして顔を上げた。ぼんやりしているうちに、気づけば会計の番になっていた。
私は一人寂しく自分の寮棟へと向かいながら、ぼんやりとディーの事を考えていた。この年なのだから、愛人の一人や二人居るのはおかしくはない。将来を誓うには若過ぎるだろうけれど、私にも都合の良い恋の相手は何人か浮かびあってくる。
ただディーがあのパーカス様の保護下にある事と、少し幼い風貌だった事もあって、その手の事が頭に浮かばなかっただけだ。ちょっと考えれば、素直で庇護欲の湧くディーを周囲が放っておかない事など直ぐに分かるってものだ。
『 …彼と友人になるのは構わないが、それ以上の関係は望まない方が良いとだけ忠告しておくぞ。それに彼の周囲にはお前には手強い相手がゾロゾロくっついているからな。』
警備隊長の父上のあの時の言葉が不意に思い出されて、確かにディーに分かりやすい執着を見せて、私を鋭い眼差しで見つめたあの騎士の放つ存在感は、王国騎士団員だからと言う訳でもなさそうだと思った。
しかも父の言葉から推測すれば、ディーにはあの騎士だけじゃないお相手が居るって事なのではないだろうか。
いつの間にか寮に辿り着いていた私は、仲間達におざなりの挨拶だけ交わすと自分の部屋に入った。買い出したおやつをティーテーブルの上に放り出すと、マントのままベッドにゴロリと転がった。
天井を見上げながら、さっきの騎士と会った時のディーの表情を思い出していた。
ディーもまた驚きと喜びの気持ちを浮かべていたのは確かだったし、さっさと攫われて彼と手を繋いで店を出ていってしまった。きっと夕食はあの人と済ますだろう。いや、夕食だけで済むのか?
私はガバリと起き上がると、舌打ちして立ち上がった。一人で部屋に居たら、余計なことを色々考えてしまいそうだ。もし私がディーの愛人ならば、夕食だけでは済まない事は考えれば当然だ。
私はマントを椅子に掛けると、夕食のために食堂に向かった。少し早いが、この閉塞的な寮生活で多くの者が食事を楽しみにしているから誰かしらは集まっているだろう。
専攻の同期達が顔を揃えていて、予想通りに夕食までの時間を談話して過ごしていた。
「ジョッシュ!なんだ早かったな。お前例の白マントの君と出掛けたんじゃなかったのか?」
私は顔を顰めて、どうも同期達に見られていた様だとため息をついた。次々と高等学院時代の仲間が口を揃える。
「今年は話題に事欠きませんね。例のパーカス様のご子息にはまだお会いしてませんが、各専攻に有力な家の子供が目白押しですから。それに魔法専攻の彼は確かに目立ちますね。」
「ジョッシュが知り合いだったなんて狡いな。俺たちにも是非紹介してくれよ。」
私は椅子にドカリと座ると、周囲の探る様な眼差しをジトリと見て言った。
「…彼は私の知り合いと言うよりは、父上や弟の友人なんだ。私はお情けで仲良くしてもらってるだけさ。実際今も彼の知り合いの王宮騎士団の騎士に横から攫われてしまった。…彼は私達には手が届かないみたいだ。」
私が酷く気落ちして見えたのか、周囲は顔を見合わせると肩をすくめた。
「…現役の騎士が相手じゃ、確かに俺たちにはちょっと分が悪いな。まぁ、またチャンスはあるだろう?」
気を遣ったのか周囲の空気が沈んだのに苦笑して、私は空元気を出して尋ねた。
「なぁ、話は変わるが虎族のアムル家について知ってる奴いるか?うちの同期には虎族は居ないだろう?アムル家ってオレンジの髪が特徴的だったよな?」
テーブルに座った面々は顔を合わせたけれど、皆首を傾げるばかりだった。すると隣のテーブルから声が掛かった。
「…なぁ、ちょっと聞こえたんだけど、アムル家の話が聞きたいのか?」
首を出して来たのは、情報通として名高い高等学院で一緒だった狐族の男だった。男は目を細めてニヤリと笑った。
「アムル家は後継問題で揉めてるんだ。本家の後継ぎが亡くなって目ぼしい後継がいなから、近々分家から後継者を引っ張って来るんじゃないかと言う話だ。
だけど何故かその話が進んでいないみたいだな。その対象者が難色を示してるとか何とか聞いたけどね。普通は分家出身者が本家の後継になれるとすれば、大手を振って承諾しそうなところだけどな。…確か王宮騎士団の若い騎士だった筈だ。
どうだ?俺の知ってるのはこれくらいだけど、もっと詳しく知りたいなら、調査費くれたら調べなくもないけど。」
私はきっとあの彼がその騎士の様な気がして、思わず考え込んだ。けれど、これを知ったからと言って、何がどうなると言う訳でもないだろう。
私は狐族の同級生に礼を言うと、興味を向けているテーブルの面々に肩をすくめて言った。
「…もう分かったろ?白いマントの君を攫っていったのが、どんな騎士か。まったく彼は私達の手の届かないところに居るみたいだ。あまり高望みはするなって事かな?」
するといつも調子の良い事ばかり言う熊族の友人が言った。
「お前だって白鷹族なんだから立派なものだ。俺たちはこれから実力をつけるんだから、これからの頑張り次第だ。それにスマートなお前と彼はお似合いに見えたぞ?」
すっかり私が失恋した事になっているこの空気に苦笑して、私は彼らの知らない事をお披露目する事にした。
「…なんか慰められてるのか?私は。その友情には感謝するけど、そもそも白マントの君は特別なんだ。…ここだけの話、ディーはパーカス様のご子息だよ。噂なんて当てにならないだろう?私も初めて彼からそれを聞いた時には本当にびっくりしたんだ。
だから私も多くは望まないよ。元々ディーとは同級の友人として仲良くしていこうと思っていたからね。父上にも友人以上の望みは持つなって釘刺されてたし。」
皆の丸くなった目を見回して、私は我ながら口が軽いと思ってしまった。まぁいずれ皆が知るところとなるのだから、情報が広がるのが早いか遅いと言うだけだ。
「まじか…!確かにパーカス様のご子息は養い子だって噂もあったから、竜人ではないかもしれないって思ってたけどなぁ。でもあの彼のことなのか?魔法の力が凄いって話は。
俺が聞いたのはほら、例のアレ。四年前の魔の拡大が始まった時に色々な噂があったろう?魔物の拡大もそうだったし、死の沼や、お前の父上の砦の黒い魔法物の話。必ずパーカス様が関わってたし、ご子息も関係があるとかないとか聞いていたからな。
勝手だが、何となく屈強なイメージがあったから、彼がご子息だと言われて驚かない方が少ないだろうな。へー、ますます話をしてみたいぜ。」
そう、興奮気味に話すガタイの良い熊族の友人を眺めながら、きっとディーと話をすればますます興味どころか、それ以上の期待を持ってしまうだろうとため息をついた。
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