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王立学校
ジョッシュside弟
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「聞いて下さい父上。昨夜の入学前の祝賀会で、パーカス様のご子息とお会いしたんです。同級生になるみたいですね。でもあのひと目を惹く青年が噂の人物だとは想像もしませんでした。
父上は彼と面識があるんですよね?そう言えばジャックの事も知ってる様な口ぶりだったな…。」
昨日東エリアで騒動があったせいで、せっかくの祝賀会に出席できなかった父上に、私は朝食を一緒に食べながらその時の話をしていた。最近は入学のあれこれで慌ただしくて、こんなゆっくりした時間も久しぶりだった。
父上は疲れた顔を上げて微笑んだ。
「そうか、パーカス殿がとうとう王都に戻られたのだね。でもパーカス殿のご子息は王立学校へ入学する様な年頃だったかな?もう少し若い気がしたが…。いや、彼の正確な年齢を当てるのはそもそも難しいだろうが…。
ジャックも彼に会えたら喜ぶだろう。あ、いや、どうかな。ディーはジャックの事も何か言っていたのかい?…そうか。是非一度家に遊びに来てもらいなさい。
私もパーカス殿とゆっくり話がしたいから、今度正式に招待する事にしよう。多分こんなお誘いばかりで大忙しだろうが、ジャックが居れば来てくださるだろう。」
時々何だか歯切れの悪い言い方をしながらも最後は含み笑いをした父上は、やはりディーの事を知っている様子だった。しかも弟のジャックまで面識がある様な言い方だ。私は首を傾げた。
「その様子では、砦の生活でパーカス様とご子息のディーと接点があったのですね。そう言えば父上が砦で黒い魔法物に対応した件は公然の秘密ですが、死の沼の件でもパーカス様とやり取りがあったと噂がありましたよね。
詳しくは父上もあまりお話ししてくれませんし、私も騎士科の奴らと噂をなぞる様な状況で…。もちろん家族にも話せない事があると言う事は分かっていますが、今回パーカス様のご子息に父上の事を聞かれてその件を思い出しました。」
父上は急に黙りこくって私から目を逸らした。
「…砦にいた頃はちょうど魔の時期の幕開けだったからな。…色々あったのだ。実際あの時パーカス殿らが近くに居なかったらどうなっていたかを考えると、正直ゾッとする。
パーカス殿は齢500歳になろうとも、この国の王国騎士団で並ぶ者少なきお方なのは間違いない。
…長老はいらっしゃったか?パーカス殿のご子息とは話をしていたか?」
いきなり父上に長老の話を聞かれて、私は記憶を巡らせた。私が彼を見つけた時、確かに長老も側にいた気がする。
「話をしていたかどうかは見ていませんが、側には居ましたね。パーカス殿と長老は私たちが食べている時に話をしていましたし。だからディーがパーカス殿と知り合いかと思って尋ねたのですが、まさかご子息とは。
父上、真偽の程は分かりませんが、高等学院ではパーカス様のご子息の噂はよく口に登っていたんです。
魔法術が凄いとか、魔物を察知できるだとか。それにあのグリーンアイのミル!あの開発にひと役買っているなんて噂までありました。でも確かに彼の瞳はあの目を思い出させますね。似ているせいでそんな噂になったんでしょうか。
私はてっきりご子息もパーカス様の様に筋骨隆々の逞しい青年をイメージしていたんですが、ちょっと想像とは真逆でした。」
父上は私の話をじっと聞いていたけれど、少しため息をついてからミル入りのお茶をゴクゴクと飲んだ。
「確かに彼は見かけと中身が違うな…。庇護欲のわく風貌なのに勇猛果敢な所がある。無謀と紙一重だから危なっかしくてハラハラするんだ。だから側にいると振り回されて大変な事になる。
…彼と友人になるのは構わないが、それ以上の関係は望まない方が良いとだけ忠告しておくぞ。それに彼の周囲にお前には手強い相手がゾロゾロくっついているからな。」
私はいきなり父上に突っ込んだ話をされて驚いてしまった。別に彼の事がそう言う意味で気になるわけじゃない。うん、そうだ。彼が素晴らしく魅力的なのは事実だとしても。
クスクス楽しげに笑うその姿に、テーブルの仲間とぼんやり見つめてしまった事も事実だけど、きっと見慣れない風貌だからだ。
私は眉を顰めて父上に尋ねた。
「あの、ディーはパーカス様とはあまり似ていない気がするんですが。本当に竜人ですか?角もないですよね?」
すると父上は少し考え込む様にしてチラッと私を見て、席を立って言った。
「…さて、どうしてるやら。その事については事情がある様だ。本人が必要なら話すだろう。こちらから好奇心で尋ねるのはマナーが良いとは言えないだろうね。
さて、そろそろ仕事に行かないと。ジョッシュ、昨夜はお前の祝いの席に参加できずに悪かった。改めて入学おめでとう。頑張りなさい。」
従者にかしづかれて警備隊長の仕事に赴く父上の後ろ姿を見つめながら、私もため息をついて席を立った。父上は何か彼らの事について色々知っているみたいだ。でも話せない事が多いのか?
私がディーに感じたのは見かけよりも気取らないざっくばらんな人柄だったけれど、ああ見えて何か色々あるのだろうか。王立学校へは国のあちこちから志の高い優秀な者たちが集まってくる。
その中で噂になるくらい優秀なディーとお近づきになれたのは何かの縁だろうか。私は無意識にニヤけているのを感じて顔を戻した。まったく明後日の学校開始が待ちきれないな。
その時、とっくに朝食を終えて中庭で遊んでいたジャックがテラスから談話室へ入って行くのが見えた。私は獲物を見つけた気持ちで其方へ向かった。父上からは無理でもジャックからなら何か聞けるかもしれない。
談話室へ入ると、今年12歳になるジャックが嬉しげに私を見た。
「ジョッシュ兄上!昨夜の祝賀会はどうでしたか?きっと盛大だったのでしょうね。お話を聞かせて下さい!」
私は去年砦から両親と戻ってきたジャックが、見違える様に逞しくなったと感じたあの記憶を蘇らせて微笑んだ。弟にとっては王都よりも辺境が合っていたのだろうか。
「ジャック、とても楽しかったよ。色々な人が来ていたしね。…パーカス様にもお会いしたよ。お前は砦でパーカス様とは面識があったんだろう?」
さり気ない風で釣り糸を垂らせば、まだ12歳の弟はすんなり釣られてくれた。
「パーカス様が王都に?本当に!?じゃあテディも一緒なのかな?ああ、会いたいなぁ。テディは王都へ行ってしまったって親戚のお兄さんが言ってたから、王都の学校で会えるかと思っていたのに全然見当たらなかったからがっかりしてたんだ。今度こそ会えるのかな?」
黙って聞いていた私は、ジャックに尋ねた。
「その親戚のお兄さんて綺麗な人かい?パーカス様のご子息だろう?」
するとジャックは首を傾げて言った。
「パーカス様の息子さんはテディだよ。僕よりちっちゃな男の子。まぁ4年は会ってないけどね。とっても可愛いんだけど、行動力がすごくてびっくりするよ。それに甘えん坊なんだ。」
私は訳がわからなくて黙り込んでしまった。ジャック曰くはパーカス様のご子息はジャックより小さな男の子だと言う。けれども昨日の祝賀会でディーがはっきり言ったんだ。自分はパーカス様の息子だと。
パーカス様のご子息が二人居るなんて聞いた事がない。娘ならローズ様が有名だけれど。しかしそもそもパーカス様とディーに血の繋がりは無い気がする。
それが父上の言う事情だとするならば、この談話室で明らかになったご子息二人いる説について尋ねたら教えてくれるだろうか。…いや、無理だろう。
この重大な違いはもしかして明らかにしてはいけないものなのだろうか。
僕は思わず喉を鳴らしてジャックに言った。
「ジャック、お前が知ってる事を全部聞かせてくれるかい?」
父上は彼と面識があるんですよね?そう言えばジャックの事も知ってる様な口ぶりだったな…。」
昨日東エリアで騒動があったせいで、せっかくの祝賀会に出席できなかった父上に、私は朝食を一緒に食べながらその時の話をしていた。最近は入学のあれこれで慌ただしくて、こんなゆっくりした時間も久しぶりだった。
父上は疲れた顔を上げて微笑んだ。
「そうか、パーカス殿がとうとう王都に戻られたのだね。でもパーカス殿のご子息は王立学校へ入学する様な年頃だったかな?もう少し若い気がしたが…。いや、彼の正確な年齢を当てるのはそもそも難しいだろうが…。
ジャックも彼に会えたら喜ぶだろう。あ、いや、どうかな。ディーはジャックの事も何か言っていたのかい?…そうか。是非一度家に遊びに来てもらいなさい。
私もパーカス殿とゆっくり話がしたいから、今度正式に招待する事にしよう。多分こんなお誘いばかりで大忙しだろうが、ジャックが居れば来てくださるだろう。」
時々何だか歯切れの悪い言い方をしながらも最後は含み笑いをした父上は、やはりディーの事を知っている様子だった。しかも弟のジャックまで面識がある様な言い方だ。私は首を傾げた。
「その様子では、砦の生活でパーカス様とご子息のディーと接点があったのですね。そう言えば父上が砦で黒い魔法物に対応した件は公然の秘密ですが、死の沼の件でもパーカス様とやり取りがあったと噂がありましたよね。
詳しくは父上もあまりお話ししてくれませんし、私も騎士科の奴らと噂をなぞる様な状況で…。もちろん家族にも話せない事があると言う事は分かっていますが、今回パーカス様のご子息に父上の事を聞かれてその件を思い出しました。」
父上は急に黙りこくって私から目を逸らした。
「…砦にいた頃はちょうど魔の時期の幕開けだったからな。…色々あったのだ。実際あの時パーカス殿らが近くに居なかったらどうなっていたかを考えると、正直ゾッとする。
パーカス殿は齢500歳になろうとも、この国の王国騎士団で並ぶ者少なきお方なのは間違いない。
…長老はいらっしゃったか?パーカス殿のご子息とは話をしていたか?」
いきなり父上に長老の話を聞かれて、私は記憶を巡らせた。私が彼を見つけた時、確かに長老も側にいた気がする。
「話をしていたかどうかは見ていませんが、側には居ましたね。パーカス殿と長老は私たちが食べている時に話をしていましたし。だからディーがパーカス殿と知り合いかと思って尋ねたのですが、まさかご子息とは。
父上、真偽の程は分かりませんが、高等学院ではパーカス様のご子息の噂はよく口に登っていたんです。
魔法術が凄いとか、魔物を察知できるだとか。それにあのグリーンアイのミル!あの開発にひと役買っているなんて噂までありました。でも確かに彼の瞳はあの目を思い出させますね。似ているせいでそんな噂になったんでしょうか。
私はてっきりご子息もパーカス様の様に筋骨隆々の逞しい青年をイメージしていたんですが、ちょっと想像とは真逆でした。」
父上は私の話をじっと聞いていたけれど、少しため息をついてからミル入りのお茶をゴクゴクと飲んだ。
「確かに彼は見かけと中身が違うな…。庇護欲のわく風貌なのに勇猛果敢な所がある。無謀と紙一重だから危なっかしくてハラハラするんだ。だから側にいると振り回されて大変な事になる。
…彼と友人になるのは構わないが、それ以上の関係は望まない方が良いとだけ忠告しておくぞ。それに彼の周囲にお前には手強い相手がゾロゾロくっついているからな。」
私はいきなり父上に突っ込んだ話をされて驚いてしまった。別に彼の事がそう言う意味で気になるわけじゃない。うん、そうだ。彼が素晴らしく魅力的なのは事実だとしても。
クスクス楽しげに笑うその姿に、テーブルの仲間とぼんやり見つめてしまった事も事実だけど、きっと見慣れない風貌だからだ。
私は眉を顰めて父上に尋ねた。
「あの、ディーはパーカス様とはあまり似ていない気がするんですが。本当に竜人ですか?角もないですよね?」
すると父上は少し考え込む様にしてチラッと私を見て、席を立って言った。
「…さて、どうしてるやら。その事については事情がある様だ。本人が必要なら話すだろう。こちらから好奇心で尋ねるのはマナーが良いとは言えないだろうね。
さて、そろそろ仕事に行かないと。ジョッシュ、昨夜はお前の祝いの席に参加できずに悪かった。改めて入学おめでとう。頑張りなさい。」
従者にかしづかれて警備隊長の仕事に赴く父上の後ろ姿を見つめながら、私もため息をついて席を立った。父上は何か彼らの事について色々知っているみたいだ。でも話せない事が多いのか?
私がディーに感じたのは見かけよりも気取らないざっくばらんな人柄だったけれど、ああ見えて何か色々あるのだろうか。王立学校へは国のあちこちから志の高い優秀な者たちが集まってくる。
その中で噂になるくらい優秀なディーとお近づきになれたのは何かの縁だろうか。私は無意識にニヤけているのを感じて顔を戻した。まったく明後日の学校開始が待ちきれないな。
その時、とっくに朝食を終えて中庭で遊んでいたジャックがテラスから談話室へ入って行くのが見えた。私は獲物を見つけた気持ちで其方へ向かった。父上からは無理でもジャックからなら何か聞けるかもしれない。
談話室へ入ると、今年12歳になるジャックが嬉しげに私を見た。
「ジョッシュ兄上!昨夜の祝賀会はどうでしたか?きっと盛大だったのでしょうね。お話を聞かせて下さい!」
私は去年砦から両親と戻ってきたジャックが、見違える様に逞しくなったと感じたあの記憶を蘇らせて微笑んだ。弟にとっては王都よりも辺境が合っていたのだろうか。
「ジャック、とても楽しかったよ。色々な人が来ていたしね。…パーカス様にもお会いしたよ。お前は砦でパーカス様とは面識があったんだろう?」
さり気ない風で釣り糸を垂らせば、まだ12歳の弟はすんなり釣られてくれた。
「パーカス様が王都に?本当に!?じゃあテディも一緒なのかな?ああ、会いたいなぁ。テディは王都へ行ってしまったって親戚のお兄さんが言ってたから、王都の学校で会えるかと思っていたのに全然見当たらなかったからがっかりしてたんだ。今度こそ会えるのかな?」
黙って聞いていた私は、ジャックに尋ねた。
「その親戚のお兄さんて綺麗な人かい?パーカス様のご子息だろう?」
するとジャックは首を傾げて言った。
「パーカス様の息子さんはテディだよ。僕よりちっちゃな男の子。まぁ4年は会ってないけどね。とっても可愛いんだけど、行動力がすごくてびっくりするよ。それに甘えん坊なんだ。」
私は訳がわからなくて黙り込んでしまった。ジャック曰くはパーカス様のご子息はジャックより小さな男の子だと言う。けれども昨日の祝賀会でディーがはっきり言ったんだ。自分はパーカス様の息子だと。
パーカス様のご子息が二人居るなんて聞いた事がない。娘ならローズ様が有名だけれど。しかしそもそもパーカス様とディーに血の繋がりは無い気がする。
それが父上の言う事情だとするならば、この談話室で明らかになったご子息二人いる説について尋ねたら教えてくれるだろうか。…いや、無理だろう。
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