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本当に成るようになる?
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「こっちだ…。」
僕は手を引っ張られて、少し足早に歩くバルトさんに連れられて王宮の中を歩いていた。何処に行くとか何も言わないバルトさんは何処か目的地があるみたいだけど、もうちょっと説明が欲しい。それにどうしてこうなった?
元々謁見も終わって、余計なことを言い出したのはメダだった。
「せっかく王宮に来たのだ。あちこちを見て回りたいだろう、テディ?」
もっとも僕も王宮に来たのは初めてだったのだから、迷いなく頷いたのはその通りだ。そうなるとパーカスや控えの間で待っていたマクロス、しかもなぜかバルトさんやブランさんまで一緒にゾロゾロと王宮内をそぞろ歩く事になった。
ところが言い出しっぺのメダが早々に離脱する事になった。
「あー、やっぱり面倒だな。我は先に戻る。」
そう言うとスタスタと歩き出して、慌てて付き従うマクロスとブランと一緒に屋敷に帰るべく立ち去ってしまった。本当にあの神さまは馬鹿みたいに気まぐれだ。
僕とパーカスは顔を見合わせてバルトさんから説明を受けながら王宮を歩いていたのだけど、次はパーカスだ。パーカスが顔を顰めたと思ったら、前方からやってきた騎士団長にものの見事に捕まってしまった。
「バルト悪いがの、テディを見学がてら少し案内してやってはくれないか。小一刻ほどで済むじゃろうから。」
そう言い残すと、騎士団長と共に何か言い争いながら廊下の奥へと消えていった。僕とバルトさんは顔を見合わせた。
「んー、皆バラバラになっちゃいましたね。バルトさんが迷惑じゃなかったら、王宮を見て回りたいのだけど大丈夫そうですか?」
僕がそう尋ねると、バルトさんがにっこり微笑んで頷いた。
「ああ、勿論大丈夫だ。騎士団長もそのために私を残したのだしね?」
謁見を無事終えて気が楽になった僕は、上機嫌で王宮の長い回廊を歩いて周囲を見回した。入り組んだ複雑な構造の王宮は時間をかけてあちこち増設していった様で、一度迷い込んだら抜け出るのは難しそうに見えた。
けれどもまるで水族館を思わせる、ギョッとする様な水生生物の彷徨く大きな水槽があったり、次々と泡の出てくる大きさの違う壺がオブジェの様に積み重なっていたりと僕を喜ばせた。
「想像もつかないものがあって凄く面白いですね、バルトさん。」
僕がそう言って空に登っていく美しい虹色のシャボン玉の様なものを見上げていると、バルトさんは繋いだ手をぎゅっと握って微笑んだ。
「そう言われて見ると、確かに私もこれを最初に見た時は感動したものだよ。今やすっかり慣れてしまったけれどね。…それよりここは少し落ち着かないから場所を移動しようか。」
そう言って周囲を見回した。
確かに王宮勤めの竜人や獣人が沢山行き交うこの場所は、僕らをジロジロ見る者たちが大勢いた。立ち止まってマジマジと見つめてくる者や、ヒソヒソと驚いた表情で噂する者までいて、確かに落ち着かない。
僕は苦笑して、歩き出すバルトさんに任せて周囲をキョロキョロしながら歩き出した。
しかしバルトさんは歩き出すとどんどん無口になって、僕はチラッとその冴えざえとした美麗な横顔を見上げながら、一体何処に連れて行かれるのだろうと聞くことも出来ずに今に至っていた。
「バルトさん、一体どこに…。」
僕がそう思わず口を開くと、丁度目的地に到着した様で奥行きのある建物の前で立ち止まった。
「…その、時間もあるから良かったら私の部屋でお茶でも飲んでいかないか?」
僕は建物を見上げて、バルトさんに笑いかけた。
「え?もしかしてここって王宮騎士の寮室なの?」
以前ゲオルグやシンディから聞いたことのあった、王宮にある騎士団専用の宿直寮に僕は連れて来られたみたいだ。
「ああ、私は王様の側で仕事をする事が多いから、居室を与えられているんだ。疲れただろう?大したものはないが、お茶の一杯でもご馳走させてくれ。
…私もテディが遊びに来てくれたら嬉しい。」
僕はにっこり微笑んで頷いた。
「うん、是非!僕もすっかり喉が渇いちゃったし。えー楽しみ。そう言えば僕、プライベートの部屋に招かれた事ってないかもしれないです。」
建物は案外ひと気がなくて、すれ違ったのは一人の騎士だけだった。獣人の騎士はギョッとした様に僕とバルトさんを見たけれど、確かに明らかに部外者の僕がいたら驚くだろう。
入り口からそう遠くない扉に到着すると、バルトさんが扉の魔石に手を触れた。少し光って扉が開くと、中は想像より広くて言うなれば1DKという感じだった。
バルトさんの趣味が良いのか、モノが少ない部屋はシンプルながらも落ち着く雰囲気があった。読み掛けの本がテーブルに積まれていたりして、バルトさんのプライベートが感じられた。
バルトさんがキッチンでお茶を淹れてくれている間、僕は積んである本の題名を眺めたり、棚に並べてあるオブジェの様なモノを端からじっくり見た。窓からは広い芝地が広がっていて、その先に騎士の訓練所の様な場所が見えた。
「さぁ、どうぞ。ここではお茶や酒を飲むばかりだが、丁度王都で人気のお茶を手に入れたばかりだ。」
まるで丁寧な暮らしをする独身男の様な言い草に、僕は思わずクスッと笑ってソファに座った。
「思ったより綺麗にしているんですね、バルトさん。あ、いただきます。」
僕がそう言いながら温かい少し癖のある香りのお茶を飲むと、喉の奥にじんわりと甘い味が広がった。美味しい。僕が思わず微笑むと、目の間に座ったバルトさんは嬉しそうに僕を見つめた。
「居室を与えられている者は忙しい事と同意義だから、ほとんど寝に戻るだけだ。…しかしまさかここにテディを連れて来られるなんて思いもしなかった。
そんなつもりもなかったのだが、王宮内で想像以上の注目ぶりだったからね。あまりジロジロ見られてもテディも疲れるだろう?」
僕はさっきの場面を思い出して苦笑した。
「確かにこの王宮では、僕の様に何の役にも立ちそうにない子供は違和感が凄くて思わず見てしまうのでしょうね?でも少しは成長したと思ったのに、やっぱり僕は悪目立ちするのかな。」
そう言ってもう一口お茶を楽しんでいると、バルトさんが立ち上がって小箱を取ってきて僕に渡した。
「…テディは悪目立ちした訳じゃないよ。これは王都で人気のお菓子だよ。小さなテディにあげようと買ってあったんだが、今のテディもきっと喜んでくれるだろう?」
小箱を開けると、そこにはまるで金平糖の様な綺麗な手の込んだ菓子が入っていた。僕が微笑んでひとつ摘んで口に入れると、味を変えながら消えていった。
「これ、僕好き。ふふ、不思議なお菓子ですね?」
そう言って隣に座ったバルトさんの口元にひとつ差し出すと、一瞬戸惑ったバルトさんが僕の指先に唇を触れながらそれを食べた。
バルトさんの瞳の色が瞬間的に色鮮やかに変化して、僕はじっと見つめて囁いた。
「本当に竜人の瞳って綺麗ですね…。僕、バルトさんの瞳の色結構好きなんですよ?」
そう言った僕にバルトさんはもっと良く見える様に顔を近づけて囁いた。
「きっと私の心の中が映し出されているせいだ。竜人は愛おしいものを見つめると瞳が色鮮やかに変化するらしいから。自分では分からないが、相手には直ぐにそれが見えてしまうだろう?
私は今まで心を動かさない竜人として、散々ブランに揶揄われてきたんだ。だけど最近はテディの事を考えると色が動くらしいよ。」
そう言うと、バルトさんに言われたことを頭の中でなぞっている僕にそっと口づけた。あれ、僕もしかして口説かれてる?
僕は手を引っ張られて、少し足早に歩くバルトさんに連れられて王宮の中を歩いていた。何処に行くとか何も言わないバルトさんは何処か目的地があるみたいだけど、もうちょっと説明が欲しい。それにどうしてこうなった?
元々謁見も終わって、余計なことを言い出したのはメダだった。
「せっかく王宮に来たのだ。あちこちを見て回りたいだろう、テディ?」
もっとも僕も王宮に来たのは初めてだったのだから、迷いなく頷いたのはその通りだ。そうなるとパーカスや控えの間で待っていたマクロス、しかもなぜかバルトさんやブランさんまで一緒にゾロゾロと王宮内をそぞろ歩く事になった。
ところが言い出しっぺのメダが早々に離脱する事になった。
「あー、やっぱり面倒だな。我は先に戻る。」
そう言うとスタスタと歩き出して、慌てて付き従うマクロスとブランと一緒に屋敷に帰るべく立ち去ってしまった。本当にあの神さまは馬鹿みたいに気まぐれだ。
僕とパーカスは顔を見合わせてバルトさんから説明を受けながら王宮を歩いていたのだけど、次はパーカスだ。パーカスが顔を顰めたと思ったら、前方からやってきた騎士団長にものの見事に捕まってしまった。
「バルト悪いがの、テディを見学がてら少し案内してやってはくれないか。小一刻ほどで済むじゃろうから。」
そう言い残すと、騎士団長と共に何か言い争いながら廊下の奥へと消えていった。僕とバルトさんは顔を見合わせた。
「んー、皆バラバラになっちゃいましたね。バルトさんが迷惑じゃなかったら、王宮を見て回りたいのだけど大丈夫そうですか?」
僕がそう尋ねると、バルトさんがにっこり微笑んで頷いた。
「ああ、勿論大丈夫だ。騎士団長もそのために私を残したのだしね?」
謁見を無事終えて気が楽になった僕は、上機嫌で王宮の長い回廊を歩いて周囲を見回した。入り組んだ複雑な構造の王宮は時間をかけてあちこち増設していった様で、一度迷い込んだら抜け出るのは難しそうに見えた。
けれどもまるで水族館を思わせる、ギョッとする様な水生生物の彷徨く大きな水槽があったり、次々と泡の出てくる大きさの違う壺がオブジェの様に積み重なっていたりと僕を喜ばせた。
「想像もつかないものがあって凄く面白いですね、バルトさん。」
僕がそう言って空に登っていく美しい虹色のシャボン玉の様なものを見上げていると、バルトさんは繋いだ手をぎゅっと握って微笑んだ。
「そう言われて見ると、確かに私もこれを最初に見た時は感動したものだよ。今やすっかり慣れてしまったけれどね。…それよりここは少し落ち着かないから場所を移動しようか。」
そう言って周囲を見回した。
確かに王宮勤めの竜人や獣人が沢山行き交うこの場所は、僕らをジロジロ見る者たちが大勢いた。立ち止まってマジマジと見つめてくる者や、ヒソヒソと驚いた表情で噂する者までいて、確かに落ち着かない。
僕は苦笑して、歩き出すバルトさんに任せて周囲をキョロキョロしながら歩き出した。
しかしバルトさんは歩き出すとどんどん無口になって、僕はチラッとその冴えざえとした美麗な横顔を見上げながら、一体何処に連れて行かれるのだろうと聞くことも出来ずに今に至っていた。
「バルトさん、一体どこに…。」
僕がそう思わず口を開くと、丁度目的地に到着した様で奥行きのある建物の前で立ち止まった。
「…その、時間もあるから良かったら私の部屋でお茶でも飲んでいかないか?」
僕は建物を見上げて、バルトさんに笑いかけた。
「え?もしかしてここって王宮騎士の寮室なの?」
以前ゲオルグやシンディから聞いたことのあった、王宮にある騎士団専用の宿直寮に僕は連れて来られたみたいだ。
「ああ、私は王様の側で仕事をする事が多いから、居室を与えられているんだ。疲れただろう?大したものはないが、お茶の一杯でもご馳走させてくれ。
…私もテディが遊びに来てくれたら嬉しい。」
僕はにっこり微笑んで頷いた。
「うん、是非!僕もすっかり喉が渇いちゃったし。えー楽しみ。そう言えば僕、プライベートの部屋に招かれた事ってないかもしれないです。」
建物は案外ひと気がなくて、すれ違ったのは一人の騎士だけだった。獣人の騎士はギョッとした様に僕とバルトさんを見たけれど、確かに明らかに部外者の僕がいたら驚くだろう。
入り口からそう遠くない扉に到着すると、バルトさんが扉の魔石に手を触れた。少し光って扉が開くと、中は想像より広くて言うなれば1DKという感じだった。
バルトさんの趣味が良いのか、モノが少ない部屋はシンプルながらも落ち着く雰囲気があった。読み掛けの本がテーブルに積まれていたりして、バルトさんのプライベートが感じられた。
バルトさんがキッチンでお茶を淹れてくれている間、僕は積んである本の題名を眺めたり、棚に並べてあるオブジェの様なモノを端からじっくり見た。窓からは広い芝地が広がっていて、その先に騎士の訓練所の様な場所が見えた。
「さぁ、どうぞ。ここではお茶や酒を飲むばかりだが、丁度王都で人気のお茶を手に入れたばかりだ。」
まるで丁寧な暮らしをする独身男の様な言い草に、僕は思わずクスッと笑ってソファに座った。
「思ったより綺麗にしているんですね、バルトさん。あ、いただきます。」
僕がそう言いながら温かい少し癖のある香りのお茶を飲むと、喉の奥にじんわりと甘い味が広がった。美味しい。僕が思わず微笑むと、目の間に座ったバルトさんは嬉しそうに僕を見つめた。
「居室を与えられている者は忙しい事と同意義だから、ほとんど寝に戻るだけだ。…しかしまさかここにテディを連れて来られるなんて思いもしなかった。
そんなつもりもなかったのだが、王宮内で想像以上の注目ぶりだったからね。あまりジロジロ見られてもテディも疲れるだろう?」
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「確かにこの王宮では、僕の様に何の役にも立ちそうにない子供は違和感が凄くて思わず見てしまうのでしょうね?でも少しは成長したと思ったのに、やっぱり僕は悪目立ちするのかな。」
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「…テディは悪目立ちした訳じゃないよ。これは王都で人気のお菓子だよ。小さなテディにあげようと買ってあったんだが、今のテディもきっと喜んでくれるだろう?」
小箱を開けると、そこにはまるで金平糖の様な綺麗な手の込んだ菓子が入っていた。僕が微笑んでひとつ摘んで口に入れると、味を変えながら消えていった。
「これ、僕好き。ふふ、不思議なお菓子ですね?」
そう言って隣に座ったバルトさんの口元にひとつ差し出すと、一瞬戸惑ったバルトさんが僕の指先に唇を触れながらそれを食べた。
バルトさんの瞳の色が瞬間的に色鮮やかに変化して、僕はじっと見つめて囁いた。
「本当に竜人の瞳って綺麗ですね…。僕、バルトさんの瞳の色結構好きなんですよ?」
そう言った僕にバルトさんはもっと良く見える様に顔を近づけて囁いた。
「きっと私の心の中が映し出されているせいだ。竜人は愛おしいものを見つめると瞳が色鮮やかに変化するらしいから。自分では分からないが、相手には直ぐにそれが見えてしまうだろう?
私は今まで心を動かさない竜人として、散々ブランに揶揄われてきたんだ。だけど最近はテディの事を考えると色が動くらしいよ。」
そう言うと、バルトさんに言われたことを頭の中でなぞっている僕にそっと口づけた。あれ、僕もしかして口説かれてる?
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