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限定成長de学院生活
二度目の遭遇
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「…!私とした事が、何て勘違いをしてしまったのかしら!あなたね!?ロバート様に付き纏って居るのは!黒髪に緑の目、今度こそ間違いないわ!」
学院の門の所で、僕は二度目の言い掛かりを付けられていた。ここまで送ってくれたブレートさんの所の従者はもう帰ってしまったし、僕と金髪の派手な女の子のやり取りを、ザワザワしながら見守る学生達は増えるばかりだった。
あの時は10歳ぐらいの女の子だと思っていたけれど、こうして見るとよく分からない。僕はため息をついて腕を組んだ。相変わらず傍若無人なこの悪役令嬢に、説教する必要があるかもしれない。
丁度その時、後ろから少し焦った声が聞こえた。
「リリアン!何を騒いでいるんだ!」
一瞬女の子の顔がしまったと言うような焦りを滲ませたけれど、それでも僕を睨むのを止めようとはしなかった。僕は側に立ったゲオルグを見上げて言った。
「おはよう、ゲオルグ。何か誤解があったみたいなんだ。」
するとゲオルグは居心地悪そうにしながらも、リリアンから目を離さずに言葉を続けた。
「リリアン、良い加減にしろ。もう、お前もちっちゃな女の子じゃ無いんだ。我儘や横暴な振る舞いは許されない。父上にこの事を伝えても良いんだな?済まない、ディー。何か妹が失礼をしたか?」
明らかに泣きそうな顔を歪めたリリアンが少し可哀想になって、僕は首を振って言った。
「ううん。何か勘違いしているみたいだよ。…リリアン、気が強いのは悪いことでは無いけど、いきなり喧嘩腰なのはどうかと思うよ。可愛い顔が台無しでしょ?」
僕の言葉にモゴモゴと動揺した様子のリリアンは、もういいっと叫ぶと、隣の敷地の校舎へと走って行ってしまった。僕がポカンと見送っていると、ゲオルグが眉を顰めてため息をついた。
「悪かった。リリアンは甘やかされすぎて、最近手がつけられないんだ。あんな態度じゃ、そろそろ痛い目を見る事になるだろうに。何だかディーを巻き込んでしまったな…。」
顔を顰めつつも、ゲオルグの表情には妹を心配する気持ちが見え隠れして、僕はクスッと笑った。
「強面のゲオルグにも、可愛い妹と言う弱点があったんだね。リリアンはロバートが好き過ぎて疑心暗鬼になってるだけだよ。でもロバートぐらい大人なら、もう少し大人の人が恋愛対象なんじゃないのかな。リリアンがロバートに憧れるのは自由だけど、どうして僕が誤解されるんだろう。」
するとゲオルグが僕をじっと見つめて呟いた。
「…ロバート様に意中の人が居るというのは、ちょっと前からの噂なんだ。この街の若い女の子達はその噂の信憑性を突き止めようと四苦八苦してる。…黒髪に緑色の瞳。最近噂されてる意中の人の特徴だ。」
歩き出しながら聞いていた僕は生返事をしながら目を見開いた。それって僕みたい。僕が思わずゲオルグの顔を見上げると、ゲオルグが肩をすくめて言った。
「さすがに俺も、ディーを初めて見た時にそうは思わなかった。似たような特徴の奴は他にも居るだろうと思ったし。リリアンは特徴の似ている獣人を端からリストアップしてるけどね。
でも昨日のロバート様のディーへの態度を見ていると、あながち違うとも言い切れない気がしてる。ディーはロバート様と知り合いなんだろう?」
妹の追及の手を逃れたと思ったら、今度はお兄ちゃん…。僕はクスクス笑ってゲオルグにウインクした。
「なんだ、ゲオルグってロバート狙いなの?リリアンには内緒にしておいてあげるよ。ふふ、ロバートってモテるんだね。今度ロバートに忠告してやらなきゃ。この街の若い子が泣いてるよって。くふふ。」
僕がそう言ってゲオルグを揶揄うと、凄い嫌そうな顔で額に手をあてて呻いた。その時忙しい足音を立てながら僕達の所へ走って来たのはシンディだった。
「おはよう!お二人さん。朝からディーの可愛い顔が見られて幸先が良いね。何かあった?ゲオルグの妹ちゃんが、またやらかしたって噂されてたよ。」
うん、全然オブラートに包まないね、シンディは。僕は少し呆れてシンディに言った。
「おはよ、シンディ。リリアンが別に何したわけじゃないけどね。ふふ、ゲオルグの弱点が妹だって話してた所だよ。」
シンディは言いたい事だけ言うとスッキリしたのか、僕の手を掴むと今日の授業の事を色々教えてくれた。うん、シンディってマイペースだよね、分かってた。
僕がチラッとゲオルグに視線を投げると、ゲオルグは薄く笑って言った。
「リリアンの事は俺に任せてくれ。もう、迷惑は掛けさせないから…。それと、別に俺はロバート様を狙ってない。それこそ誤解だ。」
ゲオルグの言葉に僕は首を傾げて呟いた。
「そっか。そう言えばゲオルグはハーレムに僕を誘ったくらいだものね。真剣交際は望んでないんだね。」
すると楽しそうに笑いながらシンディがゲオルグに言った。
「フフフ、ディーをハーレムに誘ったの?ゲオルグ。いつの間にハーレムなんて作ってたのさ。初耳なんだけど。ディー、こいつは獅子族には珍しくハーレムが好きじゃないんだよ。まぁ、マメさもないとハーレムなんてのは維持できないけどね。」
僕はシンディの言葉を聞きながら、じゃあ何であの時ゲオルグは、自分のハーレムに僕を誘ったのだろうかと首を傾げた。それともこれから作るハーレム第一号に誘われたのかな。分かんないけど。
僕がそんな事を考えながらシンディのおしゃべりを聴いていると、ゲオルグがいつの間にかずっと前を歩いて行ってしまった。僕がゲオルグの後ろ姿を見つめていると、シンディがニヤリと笑った。
「ハーレムなんて無いのに、ディーを誘ったのがバレて恥ずかしいんじゃない?あいつ普段ポーカーフェイスなのに、ディーが来てから随分と獣人味を増してるからね。良い傾向だと思うな。私も可愛いディーが来てくれて学院へ来る楽しみが増えたよ。ディー大好き!」
僕はシンディのどこまで本気か分からない物言いにため息をつくと、肩をすくめて引っ張られる様に教室へ向かった。今日は魔法学の授業があるから、僕も楽しみなんだ。ゲオルグの後ろの席に着くと、僕はゲオルグの背中を指で突ついた。
「ねぇ、ゲオルグ。魔法使える?」
ゲオルグは渋い顔で振り返ると、咳払いして言った。
「…あのさ、シンディの言う事はいちいち間に受けなくて良いからな。…魔法は得意ってほどじゃ無いが、そこそこ出来る方だと思う。でもクラスで一番魔法が得意なのはハーベイだ。ほら、狐族の彼だ。彼は薬師の息子だから、元々家系的に魔素が溜まりやすいみたいだな。」
そう言えばダグラスの屋敷に来ていた薬師さんも狐族だった気がするな。狐族は魔力が多いのかな。そう考えながら、僕はゲオルグに教えてもらったハーベイの後ろ姿をみつめた。焼きたてパン色の尖った耳を見つめながら、彼以上に魔法を使わ無いようにしようと思った。
この時は確かにそう思ってたんだ。でも実際授業が始まると、思い通りには中々ならないものだよね?
学院の門の所で、僕は二度目の言い掛かりを付けられていた。ここまで送ってくれたブレートさんの所の従者はもう帰ってしまったし、僕と金髪の派手な女の子のやり取りを、ザワザワしながら見守る学生達は増えるばかりだった。
あの時は10歳ぐらいの女の子だと思っていたけれど、こうして見るとよく分からない。僕はため息をついて腕を組んだ。相変わらず傍若無人なこの悪役令嬢に、説教する必要があるかもしれない。
丁度その時、後ろから少し焦った声が聞こえた。
「リリアン!何を騒いでいるんだ!」
一瞬女の子の顔がしまったと言うような焦りを滲ませたけれど、それでも僕を睨むのを止めようとはしなかった。僕は側に立ったゲオルグを見上げて言った。
「おはよう、ゲオルグ。何か誤解があったみたいなんだ。」
するとゲオルグは居心地悪そうにしながらも、リリアンから目を離さずに言葉を続けた。
「リリアン、良い加減にしろ。もう、お前もちっちゃな女の子じゃ無いんだ。我儘や横暴な振る舞いは許されない。父上にこの事を伝えても良いんだな?済まない、ディー。何か妹が失礼をしたか?」
明らかに泣きそうな顔を歪めたリリアンが少し可哀想になって、僕は首を振って言った。
「ううん。何か勘違いしているみたいだよ。…リリアン、気が強いのは悪いことでは無いけど、いきなり喧嘩腰なのはどうかと思うよ。可愛い顔が台無しでしょ?」
僕の言葉にモゴモゴと動揺した様子のリリアンは、もういいっと叫ぶと、隣の敷地の校舎へと走って行ってしまった。僕がポカンと見送っていると、ゲオルグが眉を顰めてため息をついた。
「悪かった。リリアンは甘やかされすぎて、最近手がつけられないんだ。あんな態度じゃ、そろそろ痛い目を見る事になるだろうに。何だかディーを巻き込んでしまったな…。」
顔を顰めつつも、ゲオルグの表情には妹を心配する気持ちが見え隠れして、僕はクスッと笑った。
「強面のゲオルグにも、可愛い妹と言う弱点があったんだね。リリアンはロバートが好き過ぎて疑心暗鬼になってるだけだよ。でもロバートぐらい大人なら、もう少し大人の人が恋愛対象なんじゃないのかな。リリアンがロバートに憧れるのは自由だけど、どうして僕が誤解されるんだろう。」
するとゲオルグが僕をじっと見つめて呟いた。
「…ロバート様に意中の人が居るというのは、ちょっと前からの噂なんだ。この街の若い女の子達はその噂の信憑性を突き止めようと四苦八苦してる。…黒髪に緑色の瞳。最近噂されてる意中の人の特徴だ。」
歩き出しながら聞いていた僕は生返事をしながら目を見開いた。それって僕みたい。僕が思わずゲオルグの顔を見上げると、ゲオルグが肩をすくめて言った。
「さすがに俺も、ディーを初めて見た時にそうは思わなかった。似たような特徴の奴は他にも居るだろうと思ったし。リリアンは特徴の似ている獣人を端からリストアップしてるけどね。
でも昨日のロバート様のディーへの態度を見ていると、あながち違うとも言い切れない気がしてる。ディーはロバート様と知り合いなんだろう?」
妹の追及の手を逃れたと思ったら、今度はお兄ちゃん…。僕はクスクス笑ってゲオルグにウインクした。
「なんだ、ゲオルグってロバート狙いなの?リリアンには内緒にしておいてあげるよ。ふふ、ロバートってモテるんだね。今度ロバートに忠告してやらなきゃ。この街の若い子が泣いてるよって。くふふ。」
僕がそう言ってゲオルグを揶揄うと、凄い嫌そうな顔で額に手をあてて呻いた。その時忙しい足音を立てながら僕達の所へ走って来たのはシンディだった。
「おはよう!お二人さん。朝からディーの可愛い顔が見られて幸先が良いね。何かあった?ゲオルグの妹ちゃんが、またやらかしたって噂されてたよ。」
うん、全然オブラートに包まないね、シンディは。僕は少し呆れてシンディに言った。
「おはよ、シンディ。リリアンが別に何したわけじゃないけどね。ふふ、ゲオルグの弱点が妹だって話してた所だよ。」
シンディは言いたい事だけ言うとスッキリしたのか、僕の手を掴むと今日の授業の事を色々教えてくれた。うん、シンディってマイペースだよね、分かってた。
僕がチラッとゲオルグに視線を投げると、ゲオルグは薄く笑って言った。
「リリアンの事は俺に任せてくれ。もう、迷惑は掛けさせないから…。それと、別に俺はロバート様を狙ってない。それこそ誤解だ。」
ゲオルグの言葉に僕は首を傾げて呟いた。
「そっか。そう言えばゲオルグはハーレムに僕を誘ったくらいだものね。真剣交際は望んでないんだね。」
すると楽しそうに笑いながらシンディがゲオルグに言った。
「フフフ、ディーをハーレムに誘ったの?ゲオルグ。いつの間にハーレムなんて作ってたのさ。初耳なんだけど。ディー、こいつは獅子族には珍しくハーレムが好きじゃないんだよ。まぁ、マメさもないとハーレムなんてのは維持できないけどね。」
僕はシンディの言葉を聞きながら、じゃあ何であの時ゲオルグは、自分のハーレムに僕を誘ったのだろうかと首を傾げた。それともこれから作るハーレム第一号に誘われたのかな。分かんないけど。
僕がそんな事を考えながらシンディのおしゃべりを聴いていると、ゲオルグがいつの間にかずっと前を歩いて行ってしまった。僕がゲオルグの後ろ姿を見つめていると、シンディがニヤリと笑った。
「ハーレムなんて無いのに、ディーを誘ったのがバレて恥ずかしいんじゃない?あいつ普段ポーカーフェイスなのに、ディーが来てから随分と獣人味を増してるからね。良い傾向だと思うな。私も可愛いディーが来てくれて学院へ来る楽しみが増えたよ。ディー大好き!」
僕はシンディのどこまで本気か分からない物言いにため息をつくと、肩をすくめて引っ張られる様に教室へ向かった。今日は魔法学の授業があるから、僕も楽しみなんだ。ゲオルグの後ろの席に着くと、僕はゲオルグの背中を指で突ついた。
「ねぇ、ゲオルグ。魔法使える?」
ゲオルグは渋い顔で振り返ると、咳払いして言った。
「…あのさ、シンディの言う事はいちいち間に受けなくて良いからな。…魔法は得意ってほどじゃ無いが、そこそこ出来る方だと思う。でもクラスで一番魔法が得意なのはハーベイだ。ほら、狐族の彼だ。彼は薬師の息子だから、元々家系的に魔素が溜まりやすいみたいだな。」
そう言えばダグラスの屋敷に来ていた薬師さんも狐族だった気がするな。狐族は魔力が多いのかな。そう考えながら、僕はゲオルグに教えてもらったハーベイの後ろ姿をみつめた。焼きたてパン色の尖った耳を見つめながら、彼以上に魔法を使わ無いようにしようと思った。
この時は確かにそう思ってたんだ。でも実際授業が始まると、思い通りには中々ならないものだよね?
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