59 / 208
限定成長de学院生活
関心の的
しおりを挟む
「困ったなぁ。着替えが無いや。」
隣の席の馬獣人のシンディと、前の席の獅子獣人のゲオルグら数人に誘われて、僕は昼食を食べるためにランチルームに連れて行かれた。
バイキング形式の食事は好きなだけ皿に取れるので、多過ぎずに助かった。どう考えても皆と比べると少食な僕だ。テーブルに向かいながら、午後は剣の授業があるとゲオルグに言われて僕は困ってしまった。
ゲオルグは僕をチラッと見下ろすと、シンディに尋ねた。
「シンディ、サイズの小さい着替え調達できないか?流石に俺らのじゃ無理だ。」
シンディは僕をマジマジと見つめると、テーブルに皿を置くなり手をワキワキさせながら、満面の笑みを浮かべて僕に近づいて来た。
「ちょっと触らせて?実際どれくらい細いのか触ってみないと、誰のを借りていいか分からないもの。」
僕は手が皿で塞がっていて、逃れるタイミングを失ってしまった。気がつけばシンディに腰を両手で掴まれていた。
「ちょ、ふふっ!くすぐったいって、あ、やめてっ!」
シンディの鼻息が妙に荒い気がするけど、彼女はにっこり微笑んで言った。
「んー、本当ディーって可愛いわよね?大体分かったから、後で孔雀辺りにスペアの騎士服借りてくるわ。彼女なら背は高くても細いから合いそう。」
思いっきりセクハラされた気がしないでも無いけど、僕はお願いしますと、ようやくテーブルに皿を置いてひと心地ついた。目の前のゲオルグが、眉を顰めてニヤついているシンディを睨んでいる。
「ディー、気をつけろ?シンディは草食だが、肉食だ。」
するとシンディはニッコリ微笑んで、フォークに人参のグラッセを刺して口に放り込んだ。
「私は可愛いものが好きなだけよ。ディーは可愛いだけじゃ無くて、サラサラの髪も綺麗だし、ぱっちりした緑色の瞳も素敵だし、何よりなんて言うか、とっても良い匂いがするわ。仲良くしてね?ディー。」
僕は男なのに女子からこんなに可愛いと言われて、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちで苦笑いを浮かべた。
「それよりさっきのディーの詩は、あれは何をテーマにしたものなんだ?」
そうゲオルグに聞かれて、僕は昼前に参加出来た授業を思い出した。いきなり詩の創作の授業だった。また随分とピンポイントだと思ったのだけど、先生曰くは、立派な詩が書けないと、社交で軽んじられると言う話だった。
教養とかその手の話なのだろうか。貴族やそれに準ずる階級の子供たちが多いって事なのかな。僕はこの世界の詩が一体どんなものか分からなかったので、先生の詩を参考に適当に作った。
皆の詩が次々に発表されて行く中、どう考えても僕の詩は斬新すぎる気がした。と言うか、皆の詩が恋の歌ばかりだったから、僕の詩はそぐわない気がしたんだ。
書き直そうとしていたら、先生が僕にも発表を求めたので、しょうがなく適当に書いた詩をお披露目する羽目になってしまった。
シンディがウットリとしながら僕の詩を暗唱した。
「『今か今かと白を切り裂くのを待つ日々の、太陽と月の巡りに足跡深くなり、ついにはそれを心飛び跳ねて見たりか』ロマンチックな感じよね?白を切り裂くって、やっぱりそう言う意味なんでしょ?」
いやいやどう言う意味なの?僕はミルの事をちょっと詩的に書いてみただけなのに、先生が絶賛してくれちゃったから、魔物のミルの事だって言えなくなっちゃったんだよ。
僕はミートボール風の肉団子をフォークに刺して口に放り込むと、皆の視線が僕の言葉を待っているのを感じて、諦めて言った。
「シンディ、良く暗記したね…。言っとくけど、その詩のテーマはミルだよ。だから全然ロマンチックじゃ無いんだ。」
僕の返事に、同じテーブルについていたクラスメイトたちが顔を見合わせて、それから戸惑う様な表情を浮かべた。するとゲオルグが眉を顰めて尋ねて来た。あれ、シンディが口をパカンと開けてるよ。
「…ミルって、あの魔物のミルか?」
僕は頷くと、パンが硬すぎると顔を顰めながら解説した。
「うん。あのミル。僕の家の庭にミルが居てね?ちっちゃな頃から育ててるんだけど、あれってかなり大きくならないと目を開けないんだよ。で毎日いつ開くのかなって見に行くものだから足跡がミルの側に着いちゃってね。
それでとうとうある日ミルの目が開いたんだけど、よく考えたら僕あのひとつ目が怖くって。見た途端びっくりして飛び上がって逃げ出したって話を詩にしただけなんだ。
ふふふ、先生が素晴らしい恋の詩だって言ってくれたから、今更ミルの事なんですって言えなくって。内緒にしてね?」
するとゲオルグたちは咳払いをしながら、笑いを堪えている。あからさまに笑わないのは育ちが良いのかな。シンディはショックを受けた様子で、僕を悲しげに見つめながら口や手は休みなしに動いている。めちゃくちゃ食べるな。
「すげぇ。俺も今度その手で行こう。いつも愛の詩を書くのかったるかったんだ。流石にネタも尽きてきたし。ディー、お前最高だな。俺、アガードだ。」
そう身を乗り出して僕に言って来たのは、ゲオルグの隣に座った耳の尖った男子だった。丸い耳が覗いた、金混じりの茶色い長めの髪を無造作になでつけているゲオルグとは対照的に、銀髪混じりの短髪を逆立てている。フサフサの尻尾を盛んに動かしてるから、犬系かな、ふふ。
結局、愛の詩には困っていると言う皆の愚痴の言い合いを、僕は楽しく聞きながらランチタイムは終了した。午後の授業が始まる前に、シンディが僕に手渡してくれたのは騎士服の様なワンセットだった。女性ものも、男性ものも、そこまで違いが無いらしくて、あるとすれば種族の体型の違いらしい。
僕は有り難くそれを受け取ると、男子ばかりの更衣室でそれを着替えた。初めて着る騎士服は、妙にぴっちりとした伸びの良いネット状のアンダーウェアを着る。僕はゲオルグを参考に上半身裸になると、それを頭から被った。
腕を入れたは良いけれど、そこから身動き出来なくなった。ぴっちりにも程がある。それともサイズが合わないのかな。
僕がもがいていると、隣で着替えていた多分ゲオルグがグイと引っ張り下ろしてくれて、ようやく顔が出た。サイズは合ってないわけじゃないみたいだけど、僕に力が無いだけなのかな…。
ゲオルグの身体に張り付いた網状のアンダーウェアを眺めながら、僕は首を傾げた。
「ねぇ、この服ってどんな意味があるのかな。汗を吸収するわけでも無さそうだし、スケスケだし。」
そう言ってチラチラと僕の方を見てくる他のクラスメイトの視線を気にしていると、ゲオルグが顰めっ面して言った。
「さっさと上着着ろよ。…目に毒だ。これは万が一剣先が身体に触れても切れないようにする為のものだ。こう見えて簡単に破れたりしない。」
僕はゲオルグに急き立てられるままに、慌てて騎士服を着込んだ。少し胸周りが余るけど、身体に沿って中々のフィット感だ。お尻に尻尾穴があるのは不可抗力だけど、流石に文句は言えない。上着で隠れると良いな…。
僕とゲオルグ達が連れだって更衣室を出て競技場へ向かうと、大きく手を振りながらシンディが待っていた。
「…あいつがあんな馬鹿みたいにはしゃぐの見た事ないぜ。」
僕が笑って手を振り返すと、ゲオルグがやっぱり眉を顰めて僕を見下ろした。あれ?もしかしてゲオルグってシンディに気があるのかな?僕ってお邪魔虫?ふふ。
隣の席の馬獣人のシンディと、前の席の獅子獣人のゲオルグら数人に誘われて、僕は昼食を食べるためにランチルームに連れて行かれた。
バイキング形式の食事は好きなだけ皿に取れるので、多過ぎずに助かった。どう考えても皆と比べると少食な僕だ。テーブルに向かいながら、午後は剣の授業があるとゲオルグに言われて僕は困ってしまった。
ゲオルグは僕をチラッと見下ろすと、シンディに尋ねた。
「シンディ、サイズの小さい着替え調達できないか?流石に俺らのじゃ無理だ。」
シンディは僕をマジマジと見つめると、テーブルに皿を置くなり手をワキワキさせながら、満面の笑みを浮かべて僕に近づいて来た。
「ちょっと触らせて?実際どれくらい細いのか触ってみないと、誰のを借りていいか分からないもの。」
僕は手が皿で塞がっていて、逃れるタイミングを失ってしまった。気がつけばシンディに腰を両手で掴まれていた。
「ちょ、ふふっ!くすぐったいって、あ、やめてっ!」
シンディの鼻息が妙に荒い気がするけど、彼女はにっこり微笑んで言った。
「んー、本当ディーって可愛いわよね?大体分かったから、後で孔雀辺りにスペアの騎士服借りてくるわ。彼女なら背は高くても細いから合いそう。」
思いっきりセクハラされた気がしないでも無いけど、僕はお願いしますと、ようやくテーブルに皿を置いてひと心地ついた。目の前のゲオルグが、眉を顰めてニヤついているシンディを睨んでいる。
「ディー、気をつけろ?シンディは草食だが、肉食だ。」
するとシンディはニッコリ微笑んで、フォークに人参のグラッセを刺して口に放り込んだ。
「私は可愛いものが好きなだけよ。ディーは可愛いだけじゃ無くて、サラサラの髪も綺麗だし、ぱっちりした緑色の瞳も素敵だし、何よりなんて言うか、とっても良い匂いがするわ。仲良くしてね?ディー。」
僕は男なのに女子からこんなに可愛いと言われて、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちで苦笑いを浮かべた。
「それよりさっきのディーの詩は、あれは何をテーマにしたものなんだ?」
そうゲオルグに聞かれて、僕は昼前に参加出来た授業を思い出した。いきなり詩の創作の授業だった。また随分とピンポイントだと思ったのだけど、先生曰くは、立派な詩が書けないと、社交で軽んじられると言う話だった。
教養とかその手の話なのだろうか。貴族やそれに準ずる階級の子供たちが多いって事なのかな。僕はこの世界の詩が一体どんなものか分からなかったので、先生の詩を参考に適当に作った。
皆の詩が次々に発表されて行く中、どう考えても僕の詩は斬新すぎる気がした。と言うか、皆の詩が恋の歌ばかりだったから、僕の詩はそぐわない気がしたんだ。
書き直そうとしていたら、先生が僕にも発表を求めたので、しょうがなく適当に書いた詩をお披露目する羽目になってしまった。
シンディがウットリとしながら僕の詩を暗唱した。
「『今か今かと白を切り裂くのを待つ日々の、太陽と月の巡りに足跡深くなり、ついにはそれを心飛び跳ねて見たりか』ロマンチックな感じよね?白を切り裂くって、やっぱりそう言う意味なんでしょ?」
いやいやどう言う意味なの?僕はミルの事をちょっと詩的に書いてみただけなのに、先生が絶賛してくれちゃったから、魔物のミルの事だって言えなくなっちゃったんだよ。
僕はミートボール風の肉団子をフォークに刺して口に放り込むと、皆の視線が僕の言葉を待っているのを感じて、諦めて言った。
「シンディ、良く暗記したね…。言っとくけど、その詩のテーマはミルだよ。だから全然ロマンチックじゃ無いんだ。」
僕の返事に、同じテーブルについていたクラスメイトたちが顔を見合わせて、それから戸惑う様な表情を浮かべた。するとゲオルグが眉を顰めて尋ねて来た。あれ、シンディが口をパカンと開けてるよ。
「…ミルって、あの魔物のミルか?」
僕は頷くと、パンが硬すぎると顔を顰めながら解説した。
「うん。あのミル。僕の家の庭にミルが居てね?ちっちゃな頃から育ててるんだけど、あれってかなり大きくならないと目を開けないんだよ。で毎日いつ開くのかなって見に行くものだから足跡がミルの側に着いちゃってね。
それでとうとうある日ミルの目が開いたんだけど、よく考えたら僕あのひとつ目が怖くって。見た途端びっくりして飛び上がって逃げ出したって話を詩にしただけなんだ。
ふふふ、先生が素晴らしい恋の詩だって言ってくれたから、今更ミルの事なんですって言えなくって。内緒にしてね?」
するとゲオルグたちは咳払いをしながら、笑いを堪えている。あからさまに笑わないのは育ちが良いのかな。シンディはショックを受けた様子で、僕を悲しげに見つめながら口や手は休みなしに動いている。めちゃくちゃ食べるな。
「すげぇ。俺も今度その手で行こう。いつも愛の詩を書くのかったるかったんだ。流石にネタも尽きてきたし。ディー、お前最高だな。俺、アガードだ。」
そう身を乗り出して僕に言って来たのは、ゲオルグの隣に座った耳の尖った男子だった。丸い耳が覗いた、金混じりの茶色い長めの髪を無造作になでつけているゲオルグとは対照的に、銀髪混じりの短髪を逆立てている。フサフサの尻尾を盛んに動かしてるから、犬系かな、ふふ。
結局、愛の詩には困っていると言う皆の愚痴の言い合いを、僕は楽しく聞きながらランチタイムは終了した。午後の授業が始まる前に、シンディが僕に手渡してくれたのは騎士服の様なワンセットだった。女性ものも、男性ものも、そこまで違いが無いらしくて、あるとすれば種族の体型の違いらしい。
僕は有り難くそれを受け取ると、男子ばかりの更衣室でそれを着替えた。初めて着る騎士服は、妙にぴっちりとした伸びの良いネット状のアンダーウェアを着る。僕はゲオルグを参考に上半身裸になると、それを頭から被った。
腕を入れたは良いけれど、そこから身動き出来なくなった。ぴっちりにも程がある。それともサイズが合わないのかな。
僕がもがいていると、隣で着替えていた多分ゲオルグがグイと引っ張り下ろしてくれて、ようやく顔が出た。サイズは合ってないわけじゃないみたいだけど、僕に力が無いだけなのかな…。
ゲオルグの身体に張り付いた網状のアンダーウェアを眺めながら、僕は首を傾げた。
「ねぇ、この服ってどんな意味があるのかな。汗を吸収するわけでも無さそうだし、スケスケだし。」
そう言ってチラチラと僕の方を見てくる他のクラスメイトの視線を気にしていると、ゲオルグが顰めっ面して言った。
「さっさと上着着ろよ。…目に毒だ。これは万が一剣先が身体に触れても切れないようにする為のものだ。こう見えて簡単に破れたりしない。」
僕はゲオルグに急き立てられるままに、慌てて騎士服を着込んだ。少し胸周りが余るけど、身体に沿って中々のフィット感だ。お尻に尻尾穴があるのは不可抗力だけど、流石に文句は言えない。上着で隠れると良いな…。
僕とゲオルグ達が連れだって更衣室を出て競技場へ向かうと、大きく手を振りながらシンディが待っていた。
「…あいつがあんな馬鹿みたいにはしゃぐの見た事ないぜ。」
僕が笑って手を振り返すと、ゲオルグがやっぱり眉を顰めて僕を見下ろした。あれ?もしかしてゲオルグってシンディに気があるのかな?僕ってお邪魔虫?ふふ。
247
お気に入りに追加
2,469
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
麗しの眠り姫は義兄の腕で惰眠を貪る
黒木 鳴
BL
妖精のように愛らしく、深窓の姫君のように美しいセレナードのあだ名は「眠り姫」。学園祭で主役を演じたことが由来だが……皮肉にもそのあだ名はぴったりだった。公爵家の出と学年一位の学力、そしてなによりその美貌に周囲はいいように勘違いしているが、セレナードの中身はアホの子……もとい睡眠欲求高めの不思議ちゃん系(自由人なお子さま)。惰眠とおかしを貪りたいセレナードと、そんなセレナードが可愛くて仕方がない義兄のギルバート、なんやかんやで振り回される従兄のエリオットたちのお話し。完結しました!
ぼくは男なのにイケメンの獣人から愛されてヤバい!!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる