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王都
晩餐会
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「まぁ、素敵ですわ。それにとっても可愛らしいです!」
すっかり仲良しになった侍女のマリアに、あの辺境の街で仕立てた衣装を着せて貰って、僕は鏡に映る自分の姿を見つめた。顔をふんわりと包むくらい僕の黒髪は少し長くなっていた。
襟のヒラヒラした白いブラウスの中心に留めた、あの翡翠色の魔石を加工したブローチは僕も気に入っている。僕が持っているものじゃ大きいからと、これはパーカスが作ってくれたんだ。あまり無い魔石らしくて、屋敷の皆がこぞって褒めてくれた。
「テディ、用意は出来たかの。」
そう言って顔を出したのはパーカスだ。目を見張るような洒落た格好をしている。黒を基調とした膝までのジャケットコートは美しい銀の刺繍で彩られていた。
「ぱーかちゅ!かこいい!」
僕が口を開けて見上げると、パーカスはウインクして僕も可愛いと褒めてくれた。これから僕たちはパーカスの娘さんの結婚300周年の晩餐会に参加しに行くところだ。なんでも相当盛大にやるらしく、王都中のお偉いさんが来るのだとか。
パーカスは派手な夜会自体好きじゃ無いらしいけど、僕はちょっと楽しみなんだ。この世界の見たことのない出来事を覗き見られるなんてワクワクする。
ダダ鳥車に乗って晩餐会に向かいながら、僕はパーカスに尋ねた。
「ぱーかちゅのむちゅめちゃん、りゅーじん?」
するとパーカスは瞳の色を濃い暗赤色に変えて言った。
「ああ。獣人同士だと母方、父方どちらかの種族が生まれるがの、竜人と番った場合、竜人が生まれるのじゃ。番い相手が獣人でものう。私の亡き番は獅子族だったからの、娘のローズは竜人と言えども少し獅子っぽいところがあるの。中々の勝気さよ。」
パーカスの亡くなった番は獅子の獣人だったのか。僕は娘さんに会うのが楽しみになった。成人して直ぐに番になったらしいから、まだ400歳になっていないパーカスの娘の竜人。何だか全然想像がつかないや。
「ぱーかちゅ、ろーじゅしゃん、こあい?」
するとパーカスはフォホホと笑って、僕を膝に抱き上げて頭を撫でた。
「心配せんとも、皆テディに会えるのを楽しみにしておるよ。」
パーカスのその言葉が嘘じゃないって、僕はその後身に染みて分からせられたんだけど、その時はちょっとだけ心配だった。僕は辺境のこぢんまりした街の生活しか知らなかった。こんなに人々が行き来する活気のある、何処か忙しい環境には正直腰が引けていた。
僕の胸に渦巻いていた心配は、鳥車寄せを降りて直ぐに現実のものとなった。先に降りたパーカスの腕の中に抱っこされて周囲を見回すと、こちらを見つめる沢山の眼差しが待っていた。
僕はあまり周囲を見回さないように、ただ前だけを見ていた。そうじゃないと、不安で押しつぶされそうだった。耳元でパーカスが僕に囁いた。
「テディ、ほらローズが待っておるぞ。」
いつの間にか晩餐会の入り口に着いていた僕たちは、来客を迎えに出ていた今夜の主役のローズさん達夫婦と顔を合わせた。僕はパーカスから床に下ろして貰うと、ローズさんと隣の美しい白と銀の鳥羽根の紳士の獣人に対面した。
「ほんじちゅは、おまねきくだちゃいまちて、ありが…ちょうごじゃいまちゅ。」
舌を噛むかと思ったけど、何とかやりきった。僕は練習の成果が身を結んだと満足してお辞儀から顔を上げた。すると手をワキワキさせた迫力美人のローズさんが、僕をサッと抱き上げてぎゅっと抱きしめた。
「んまー!なんて可愛いのぉ!?お父様、どうしてさっさと会わせて下さらなかったのかしら!狡いわぁ!独り占めだわ!」
興奮したローズさんの腕の中で、僕は魔石の豪華なネックレスと胸の弾力に痛め付けられていた。
『く、くるちい…!』
僕の微かな声にならない叫びがパーカスに聞こえたのか、パーカスが僕をローズさんから取り戻してくれた。ああ、良かった。ぐったりとした僕がパーカスの肩で息を整えていると、パーカスとローズさんの親子喧嘩が始まっていた。
「ローズ!お前はまた考えなしで!テディが潰れてしまうだろう!?」
そうパーカスが言えば、ローズさんも負けじとさっさと僕に会わせなかったパーカスが悪いと文句たらたらだ。うん、なるほど獅子族の気の強さと言うのはこんな感じなのかな。僕は思わずパーカスの亡き妻との生前のやりとりを思い浮かべて薄く笑った。
「ぱーかちゅ、おいわいちて?」
周囲の視線が集まっているのを感じた僕は、パーカスの頬をペチペチと叩いて言った。それからパーカスが我に返って、礼儀正しい挨拶をしたのでその場は丸く収まった。
「お父様ったら、まるで別人じゃないの!元騎士団参謀長の面影は無いわねぇ。ふふふ、でもテディはこんなに可愛いんですものしょうがないわね?後でまた抱っこさせてちょうだいね!?」
ローズさん達と別れて、僕たちは晩餐会の会場へと移動した。何だか僕らを包囲する様に人だかりが出来ているような気がするけれど、ざわざわと噂するだけで声を掛けて来る獣人や竜人は居ないみたいだ。もしかしてパーカスって嫌われてるの…?
そんな心配をした僕は、例のあの悪魔めいた人が僕に手を振っているのを見つけてしまった。
「…ぱーかちゅ、あのちと、あぶにゃいちと、いる!」
僕がパーカスにそう囁くと、パーカスは長老に目をやって分かりやすく顔を顰めた。やっぱりパーカスも長老は苦手なのかも!危険人物には間違いないもんね。
「‥長老、まさかこんな世俗的な場所にいらっしゃるとは思いませんでしたのう。」
そう目元を引き攣らせながらパーカスが言うと、長老は僕の顎をグッと掴んで右左と顔を動かしてから、頷いて答えた。
「きっとここに君たちが来ると思ってのう。ローズ夫人に問い合わせたら、直ぐに招待状を届けてくれたのじゃよ。坊主は特に後遺症もなさそうじゃのう。昨日徹夜で作ったこれを、この坊主に渡しておこうと思っての?ほれ、これを持っておきなさい。
これはどうしてもイライラしたり調子が悪い時に一粒飲むのじゃ。そうじゃな、眠る前や、人が居ない場所での。甘く飲みやすくしてあるからの?」
そう言って長老は、僕に鎖のついた小さな金属製の小瓶を渡した。三センチほどの小さな瓶の中にカラカラと何かの欠片が入っているみたいだった。
「ちょーろぉ、こえ、おくちゅり?ぼくのぉ?」
僕に作ったと言った気がするけれど、僕が人間である事と関係あるのだろうか。なんとも言えない表情で黙っているパーカスは何か知っていそうだ。後で聞いてみることにしようっと。
長老に色々聞く前に、丁度晩餐会の音楽が鳴り響いた。とうとうローズさんの結婚記念晩餐会が始まったんだ。僕たちは入り口を皆で一斉に見つめた。僕もこの豪華なパーティを楽しむつもりだよ?本当楽しみ!
すっかり仲良しになった侍女のマリアに、あの辺境の街で仕立てた衣装を着せて貰って、僕は鏡に映る自分の姿を見つめた。顔をふんわりと包むくらい僕の黒髪は少し長くなっていた。
襟のヒラヒラした白いブラウスの中心に留めた、あの翡翠色の魔石を加工したブローチは僕も気に入っている。僕が持っているものじゃ大きいからと、これはパーカスが作ってくれたんだ。あまり無い魔石らしくて、屋敷の皆がこぞって褒めてくれた。
「テディ、用意は出来たかの。」
そう言って顔を出したのはパーカスだ。目を見張るような洒落た格好をしている。黒を基調とした膝までのジャケットコートは美しい銀の刺繍で彩られていた。
「ぱーかちゅ!かこいい!」
僕が口を開けて見上げると、パーカスはウインクして僕も可愛いと褒めてくれた。これから僕たちはパーカスの娘さんの結婚300周年の晩餐会に参加しに行くところだ。なんでも相当盛大にやるらしく、王都中のお偉いさんが来るのだとか。
パーカスは派手な夜会自体好きじゃ無いらしいけど、僕はちょっと楽しみなんだ。この世界の見たことのない出来事を覗き見られるなんてワクワクする。
ダダ鳥車に乗って晩餐会に向かいながら、僕はパーカスに尋ねた。
「ぱーかちゅのむちゅめちゃん、りゅーじん?」
するとパーカスは瞳の色を濃い暗赤色に変えて言った。
「ああ。獣人同士だと母方、父方どちらかの種族が生まれるがの、竜人と番った場合、竜人が生まれるのじゃ。番い相手が獣人でものう。私の亡き番は獅子族だったからの、娘のローズは竜人と言えども少し獅子っぽいところがあるの。中々の勝気さよ。」
パーカスの亡くなった番は獅子の獣人だったのか。僕は娘さんに会うのが楽しみになった。成人して直ぐに番になったらしいから、まだ400歳になっていないパーカスの娘の竜人。何だか全然想像がつかないや。
「ぱーかちゅ、ろーじゅしゃん、こあい?」
するとパーカスはフォホホと笑って、僕を膝に抱き上げて頭を撫でた。
「心配せんとも、皆テディに会えるのを楽しみにしておるよ。」
パーカスのその言葉が嘘じゃないって、僕はその後身に染みて分からせられたんだけど、その時はちょっとだけ心配だった。僕は辺境のこぢんまりした街の生活しか知らなかった。こんなに人々が行き来する活気のある、何処か忙しい環境には正直腰が引けていた。
僕の胸に渦巻いていた心配は、鳥車寄せを降りて直ぐに現実のものとなった。先に降りたパーカスの腕の中に抱っこされて周囲を見回すと、こちらを見つめる沢山の眼差しが待っていた。
僕はあまり周囲を見回さないように、ただ前だけを見ていた。そうじゃないと、不安で押しつぶされそうだった。耳元でパーカスが僕に囁いた。
「テディ、ほらローズが待っておるぞ。」
いつの間にか晩餐会の入り口に着いていた僕たちは、来客を迎えに出ていた今夜の主役のローズさん達夫婦と顔を合わせた。僕はパーカスから床に下ろして貰うと、ローズさんと隣の美しい白と銀の鳥羽根の紳士の獣人に対面した。
「ほんじちゅは、おまねきくだちゃいまちて、ありが…ちょうごじゃいまちゅ。」
舌を噛むかと思ったけど、何とかやりきった。僕は練習の成果が身を結んだと満足してお辞儀から顔を上げた。すると手をワキワキさせた迫力美人のローズさんが、僕をサッと抱き上げてぎゅっと抱きしめた。
「んまー!なんて可愛いのぉ!?お父様、どうしてさっさと会わせて下さらなかったのかしら!狡いわぁ!独り占めだわ!」
興奮したローズさんの腕の中で、僕は魔石の豪華なネックレスと胸の弾力に痛め付けられていた。
『く、くるちい…!』
僕の微かな声にならない叫びがパーカスに聞こえたのか、パーカスが僕をローズさんから取り戻してくれた。ああ、良かった。ぐったりとした僕がパーカスの肩で息を整えていると、パーカスとローズさんの親子喧嘩が始まっていた。
「ローズ!お前はまた考えなしで!テディが潰れてしまうだろう!?」
そうパーカスが言えば、ローズさんも負けじとさっさと僕に会わせなかったパーカスが悪いと文句たらたらだ。うん、なるほど獅子族の気の強さと言うのはこんな感じなのかな。僕は思わずパーカスの亡き妻との生前のやりとりを思い浮かべて薄く笑った。
「ぱーかちゅ、おいわいちて?」
周囲の視線が集まっているのを感じた僕は、パーカスの頬をペチペチと叩いて言った。それからパーカスが我に返って、礼儀正しい挨拶をしたのでその場は丸く収まった。
「お父様ったら、まるで別人じゃないの!元騎士団参謀長の面影は無いわねぇ。ふふふ、でもテディはこんなに可愛いんですものしょうがないわね?後でまた抱っこさせてちょうだいね!?」
ローズさん達と別れて、僕たちは晩餐会の会場へと移動した。何だか僕らを包囲する様に人だかりが出来ているような気がするけれど、ざわざわと噂するだけで声を掛けて来る獣人や竜人は居ないみたいだ。もしかしてパーカスって嫌われてるの…?
そんな心配をした僕は、例のあの悪魔めいた人が僕に手を振っているのを見つけてしまった。
「…ぱーかちゅ、あのちと、あぶにゃいちと、いる!」
僕がパーカスにそう囁くと、パーカスは長老に目をやって分かりやすく顔を顰めた。やっぱりパーカスも長老は苦手なのかも!危険人物には間違いないもんね。
「‥長老、まさかこんな世俗的な場所にいらっしゃるとは思いませんでしたのう。」
そう目元を引き攣らせながらパーカスが言うと、長老は僕の顎をグッと掴んで右左と顔を動かしてから、頷いて答えた。
「きっとここに君たちが来ると思ってのう。ローズ夫人に問い合わせたら、直ぐに招待状を届けてくれたのじゃよ。坊主は特に後遺症もなさそうじゃのう。昨日徹夜で作ったこれを、この坊主に渡しておこうと思っての?ほれ、これを持っておきなさい。
これはどうしてもイライラしたり調子が悪い時に一粒飲むのじゃ。そうじゃな、眠る前や、人が居ない場所での。甘く飲みやすくしてあるからの?」
そう言って長老は、僕に鎖のついた小さな金属製の小瓶を渡した。三センチほどの小さな瓶の中にカラカラと何かの欠片が入っているみたいだった。
「ちょーろぉ、こえ、おくちゅり?ぼくのぉ?」
僕に作ったと言った気がするけれど、僕が人間である事と関係あるのだろうか。なんとも言えない表情で黙っているパーカスは何か知っていそうだ。後で聞いてみることにしようっと。
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