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王都へ

僕の加護の時間※

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目の前に広大な敷地が眼下に広がっている。瑞々しい新緑の萌黄色が目に心地よく、春の訪れを喜んでいる様な大地の力を感じる。
僕は大きく深呼吸して大地の春を楽しんだ。

窓際に立っている僕の後ろから、嗅ぎ慣れたスパイシーでウッディな香りを漂わせながらジュリアンが近づいて僕を優しく抱き寄せた。

「ジュリアンの領地はとても豊かですね。ここに立っていると、大地の喜びを感じます。」

「ククク、シンは面白い事を言う。確かに大地の喜び、そうかもしれん。昨年の収穫はここ数年で一番だった様だ。
だが、今年はきっとそれを上回るだろう。」

「なぜですか?」


僕はジュリアンが言い切ったので不思議に思ってジュリアンを見上げて尋ねた。
ジュリアンは僕の顎を指先で持ち上げると、僕の目を覗き込んで言った。

「シンの存在が加護だからだ。シンがいる場所はいつも清らかで、心地よく、満たされる。それは土地だけでなく、人も一緒だ。私は幸運だ。シンが側にいる事を選んでくれて。」

そう言うと僕に優しく口づけた。
僕はジュリアンに求められる事に喜びが湧いて来て、腕を伸ばしてジュリアンを抱え込んだ。

お互いに絡み合う舌の柔らかさにうっとりしていると、ジュリアンはふと顔を離して掠れ声で言った。

「半日も汗をかいて来たんだ。軽く湯浴みして仮寝しよう。晩餐までに時間はたっぷりある。」



まだ濡れた髪を感じながら、二人でもつれ合うようにベッドに転がり込んだ。荒々しいジュリアンの愛撫に僕はすっかり高まって吐く息が熱い。

「ジュリアン、激しい…。何で…?」

僕の胸を舐めながら吸い上げるジュリアンの舌使いに呻きながら聞いた。

「シンが愛しくて、貪りたいんだ。」

そう言うと僕の中の指を更に増やして、グチュグチュと激しく動かし始めた。

「あああっ!ううんっ、んっ。あ、あぁ、きゃうっ!」


ジュリアンの硬い指が僕の中の良いところを擦り、揺さぶり、突き立てる。

僕は迫り上がる強い快感にジュリアンを締め付けているのが分かった。それでもジュリアンが大きく動かすので、僕は気持ち良さの階段を一気に登っていった。

僕が腰を震わせて逝きそうになった瞬間、僕の中からジュリアンは指を引き抜いた。僕はその刺激でも少し逝ってしまった気がしたけれど、じくじくとした欲求不満が頭をもたげていた。

「シン、私を欲しがれ。」

ジュリアンはベッドに膝立ちになって、猛り切った剛直を僕に見せつけるようにしごいた。

僕は興奮してゴクリと唾を飲み込むと、自分から腿を抱えて広げてながら言った。

「あぁ、ジュリアンの美味しそうな昂りを僕のここに突き立てて、擦って、中に沢山出して…。」
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