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激闘 編
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* * 九州地区 * *
「これは、厄介そうなのが来るな。」
目の前の次元の亀裂を見てハデスが言う。
「私たちの時と同じくらいでしょうか。」
「アリシア。済まぬが、手が空きそうにないが。」
「はい。ルシファーさんから、召喚の指輪を使えるようにしていただいたので。
英霊を10体までなら呼び出せるので、多少の事なら大丈夫です。」
「勇者どのは大丈夫か?」
「いつ迄、勇者呼びする気ですか。」
「クク。 エスメラルダ。 大丈夫か?」
「腐っても、〝元〟勇者です。充てにして貰って良いですよ。」
「なら、アリシアと共に頼まれてくれるか。」
「任された。」
「アリシア。」
「承知しました!」
まるで、ハデス達の会話が終わるのを待っていたかのように。
上空の次元の亀裂から、魔物達と禍々しい気を纏った女性が姿を見せた。
その女性の背中には爬虫類を思わせる翼。
瞳は金色で縦長。 身体には鱗が纏われていた。
「なんじゃ?ここは?」
その女性は、周囲を見て。そう呟いた。
「ここは、地球と言う星だ。 異界の神よ」
異界の神と思われる女性と同じ高さまで、ハデスは魔法で浮かび上がり話しかける。
「我が名は、冥王ハデス。 魔王の一人だったものだ。」
「だったもの?」
「私も、貴方と同じく。この次元に飛ばされて来た、他の星の魔王と言えば理解できるか?」
「ふむ。 理解はした。で?」
「こちらの世界の者たちと共存する気が在るなら。平和的対応で応じる。」
「ほうう。 無いと申せば?」
「殲滅するまで。」
「ハアァァッ!ハッ!ハッ! 我を滅するだと? 神で在る我を? たかが魔王如きの存在が?
愉快。愉快。 なれば、滅してみよ!」
異世界の神が言い終わるか否かで。 異世界の神の手から無詠唱雷の魔法が放たれた。
だが、雷の魔法がハデス届く事は無かった。
バシンッ!と音がして。
ハデスの張った結界で、異界の神の攻撃は防がれる。
それを見て、異界の神の口角が上がる。
そして、それが合図だったかのように。
他の次元亀裂から現れた魔物達が、一斉にアリシアとエスメラルダに向かって襲い掛かっていく。
「神を名乗る割には、些か気が短すぎないか? 名も名乗らぬとは。」
「クハハッ! 倒される者の名を知らぬと可哀そうすぎるか。
良かろう。 我が名を覚えて滅びるが良いぞ。異界の魔王よ。
我が名は!」
異界の神が名乗っている最中に、ハデスの爆裂魔法が無詠唱で放たれた。
ドンッ! と音が響き、異界の神が魔法を防ぐ。
「先ほどの御返しだ。」
そう言って、ハデスが口角を上げる。
「フハハッ! 我が名は! ディアブロ! 滅せられる者の名を覚えて置くが良い!」
無傷の異界の神ディアブロが。 空を蹴って距離を詰め、いつの間にか手にした剣でハデスに切りかかる。
ハデスも、いつの間にか手にした剣で、ディアブロの剣を受け止める。
上空でハデスとディアブロの剣劇がぶつかり合う音がすると同時に、魔物どもの大群がアリシアとエスメラルダに向かって雪崩れ込んでくる。
その数は、数百どころか、千は超えているだろう。
「先陣は貰うぞ。」
そう言って、エスメラルダが、スッと1歩前に出で、腰を落として右手を剣に添えて身を低く構える。
「出し惜しみは無しだ。」
魔物達の群れが、目前まで迫ってきている。
しかし、構えたまま動かないエスメラルダを見て、アリシアも慌てる様子も無く見ている。
「無限刃!」
言葉と共に、鞘から剣を引き抜き、横に一閃する。
ただ、それだけ。
ただ、それだけで、目前の魔物どころか。 幾つかの次元の亀裂を巻き込んで、魔物達が光に飲まれて消えて行く。
「あんた。アレを、私たちに使う気だったの?」
呆れたように言うアリシア。
「結局は、使えさせて貰えなかったけどね。 ちょっと休憩しても良い?」
「そうして頂戴。 危うく、私の見せ場が無くなる所だったわ。」
アリシアの言葉を聞き終わらない内に、エスメラルダは、その場に座り込んでしまう
実際の所。 今の技を放っただけで。 エスメラルダの魔力は空っぽに近い状態だ。
《ここまで、魔力が回復しないと。 本当に厄介だな。》
「英霊召喚! 軍神アレス! 剣王ザンテツ! 拳王トロン! 弓神サオヤシュント! 賢者マーリン! 聖女ミネルバ!」
アリシアの呼びかけに応え、6つの魔法陣が中空に描かれて、6人の光の人影が現れる。
アリシアの、本来の能力は召喚術。
過去の、英傑たちの英霊を召喚して戦わせる。
英霊とは、過去に勇者と呼ばれた者たちの御霊。
軍神アレスが、自分の身の丈よりも大きな剣を振り回しながら魔物の群れに突っ込んで魔物達を殲滅していく。
それを追うように、剣王ザンテツと拳王トロンも魔物の群れに突っ込んでいき魔物達を薙ぎ倒していく。
弓神サオヤシュントは、物凄い速さで矢を放ち、空中の魔物達を撃ち落とし。
賢者マーリンが、範囲魔法で魔物達を殲滅していく。
聖女ミネルバは、他の英霊たちに強化魔法と防御魔法を。
地上で、アリシアたちが戦い始めた頃。
空中では、ハデスとディアブロが魔法を撃ち合っていた。
ディアブロが炎系の魔法で攻撃すれば。
ハデスは氷結系魔法で応戦する。
「クハハッ! よもや魔王如きが我と張り合おうとはな。」
〈どうやら。アイツの星では。魔王と神は別物のようだな。〉
ディアブロの魔法攻撃を相殺しながら思考するハデス。
「その、魔王如きと張り合える神というのも大した事は無いな。」
「はっ!ほざくな! 小手調べ程度の魔法を相殺した程度で調子に乗るな。」
「ほう。 奇遇だな。 俺も、手を抜いているんだ。」
ディアブロとハデス。2人に膨大な魔力が集まりだす。
「アリシア!」
「判っています!」
二人に集まる膨大な魔力を察知して。
アリシアは召喚した英霊たちを集めて、エスメラルダと共に防御結界を張り巡らす。
「極熱炎光!」
「絶対零度!」
原子核を融合爆発させる魔法と、原子核の機能を停止させる零下の魔法がぶつかり合い消滅する。
その魔法同士が発動した時の余波で、全ての次元の亀裂と、次元の亀裂から出てきたモンスターたちが消滅した。
「危なかったぞ。今のは・・・。」
「はい。全力で防御してギリギリでした。」
エスメラルダの言葉に、アリシアが答える。
召喚した英霊たちを全力で防御結界に使役して、エスメラルダの防御結界と二重で囲って漸く凌げた。
「取り敢えず。 魔物達は居なくなったようだし。次元の亀裂も消滅した。」
エスメラルダが言うと。
「ええ。 私たちは、結界内の端っこの方で待機して居ましょう。」
アリシアが答える。
「だな。巻き添えを食らったら堪ったもんじゃない。」
「同感です。」
「これは、厄介そうなのが来るな。」
目の前の次元の亀裂を見てハデスが言う。
「私たちの時と同じくらいでしょうか。」
「アリシア。済まぬが、手が空きそうにないが。」
「はい。ルシファーさんから、召喚の指輪を使えるようにしていただいたので。
英霊を10体までなら呼び出せるので、多少の事なら大丈夫です。」
「勇者どのは大丈夫か?」
「いつ迄、勇者呼びする気ですか。」
「クク。 エスメラルダ。 大丈夫か?」
「腐っても、〝元〟勇者です。充てにして貰って良いですよ。」
「なら、アリシアと共に頼まれてくれるか。」
「任された。」
「アリシア。」
「承知しました!」
まるで、ハデス達の会話が終わるのを待っていたかのように。
上空の次元の亀裂から、魔物達と禍々しい気を纏った女性が姿を見せた。
その女性の背中には爬虫類を思わせる翼。
瞳は金色で縦長。 身体には鱗が纏われていた。
「なんじゃ?ここは?」
その女性は、周囲を見て。そう呟いた。
「ここは、地球と言う星だ。 異界の神よ」
異界の神と思われる女性と同じ高さまで、ハデスは魔法で浮かび上がり話しかける。
「我が名は、冥王ハデス。 魔王の一人だったものだ。」
「だったもの?」
「私も、貴方と同じく。この次元に飛ばされて来た、他の星の魔王と言えば理解できるか?」
「ふむ。 理解はした。で?」
「こちらの世界の者たちと共存する気が在るなら。平和的対応で応じる。」
「ほうう。 無いと申せば?」
「殲滅するまで。」
「ハアァァッ!ハッ!ハッ! 我を滅するだと? 神で在る我を? たかが魔王如きの存在が?
愉快。愉快。 なれば、滅してみよ!」
異世界の神が言い終わるか否かで。 異世界の神の手から無詠唱雷の魔法が放たれた。
だが、雷の魔法がハデス届く事は無かった。
バシンッ!と音がして。
ハデスの張った結界で、異界の神の攻撃は防がれる。
それを見て、異界の神の口角が上がる。
そして、それが合図だったかのように。
他の次元亀裂から現れた魔物達が、一斉にアリシアとエスメラルダに向かって襲い掛かっていく。
「神を名乗る割には、些か気が短すぎないか? 名も名乗らぬとは。」
「クハハッ! 倒される者の名を知らぬと可哀そうすぎるか。
良かろう。 我が名を覚えて滅びるが良いぞ。異界の魔王よ。
我が名は!」
異界の神が名乗っている最中に、ハデスの爆裂魔法が無詠唱で放たれた。
ドンッ! と音が響き、異界の神が魔法を防ぐ。
「先ほどの御返しだ。」
そう言って、ハデスが口角を上げる。
「フハハッ! 我が名は! ディアブロ! 滅せられる者の名を覚えて置くが良い!」
無傷の異界の神ディアブロが。 空を蹴って距離を詰め、いつの間にか手にした剣でハデスに切りかかる。
ハデスも、いつの間にか手にした剣で、ディアブロの剣を受け止める。
上空でハデスとディアブロの剣劇がぶつかり合う音がすると同時に、魔物どもの大群がアリシアとエスメラルダに向かって雪崩れ込んでくる。
その数は、数百どころか、千は超えているだろう。
「先陣は貰うぞ。」
そう言って、エスメラルダが、スッと1歩前に出で、腰を落として右手を剣に添えて身を低く構える。
「出し惜しみは無しだ。」
魔物達の群れが、目前まで迫ってきている。
しかし、構えたまま動かないエスメラルダを見て、アリシアも慌てる様子も無く見ている。
「無限刃!」
言葉と共に、鞘から剣を引き抜き、横に一閃する。
ただ、それだけ。
ただ、それだけで、目前の魔物どころか。 幾つかの次元の亀裂を巻き込んで、魔物達が光に飲まれて消えて行く。
「あんた。アレを、私たちに使う気だったの?」
呆れたように言うアリシア。
「結局は、使えさせて貰えなかったけどね。 ちょっと休憩しても良い?」
「そうして頂戴。 危うく、私の見せ場が無くなる所だったわ。」
アリシアの言葉を聞き終わらない内に、エスメラルダは、その場に座り込んでしまう
実際の所。 今の技を放っただけで。 エスメラルダの魔力は空っぽに近い状態だ。
《ここまで、魔力が回復しないと。 本当に厄介だな。》
「英霊召喚! 軍神アレス! 剣王ザンテツ! 拳王トロン! 弓神サオヤシュント! 賢者マーリン! 聖女ミネルバ!」
アリシアの呼びかけに応え、6つの魔法陣が中空に描かれて、6人の光の人影が現れる。
アリシアの、本来の能力は召喚術。
過去の、英傑たちの英霊を召喚して戦わせる。
英霊とは、過去に勇者と呼ばれた者たちの御霊。
軍神アレスが、自分の身の丈よりも大きな剣を振り回しながら魔物の群れに突っ込んで魔物達を殲滅していく。
それを追うように、剣王ザンテツと拳王トロンも魔物の群れに突っ込んでいき魔物達を薙ぎ倒していく。
弓神サオヤシュントは、物凄い速さで矢を放ち、空中の魔物達を撃ち落とし。
賢者マーリンが、範囲魔法で魔物達を殲滅していく。
聖女ミネルバは、他の英霊たちに強化魔法と防御魔法を。
地上で、アリシアたちが戦い始めた頃。
空中では、ハデスとディアブロが魔法を撃ち合っていた。
ディアブロが炎系の魔法で攻撃すれば。
ハデスは氷結系魔法で応戦する。
「クハハッ! よもや魔王如きが我と張り合おうとはな。」
〈どうやら。アイツの星では。魔王と神は別物のようだな。〉
ディアブロの魔法攻撃を相殺しながら思考するハデス。
「その、魔王如きと張り合える神というのも大した事は無いな。」
「はっ!ほざくな! 小手調べ程度の魔法を相殺した程度で調子に乗るな。」
「ほう。 奇遇だな。 俺も、手を抜いているんだ。」
ディアブロとハデス。2人に膨大な魔力が集まりだす。
「アリシア!」
「判っています!」
二人に集まる膨大な魔力を察知して。
アリシアは召喚した英霊たちを集めて、エスメラルダと共に防御結界を張り巡らす。
「極熱炎光!」
「絶対零度!」
原子核を融合爆発させる魔法と、原子核の機能を停止させる零下の魔法がぶつかり合い消滅する。
その魔法同士が発動した時の余波で、全ての次元の亀裂と、次元の亀裂から出てきたモンスターたちが消滅した。
「危なかったぞ。今のは・・・。」
「はい。全力で防御してギリギリでした。」
エスメラルダの言葉に、アリシアが答える。
召喚した英霊たちを全力で防御結界に使役して、エスメラルダの防御結界と二重で囲って漸く凌げた。
「取り敢えず。 魔物達は居なくなったようだし。次元の亀裂も消滅した。」
エスメラルダが言うと。
「ええ。 私たちは、結界内の端っこの方で待機して居ましょう。」
アリシアが答える。
「だな。巻き添えを食らったら堪ったもんじゃない。」
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