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剣姫 編
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「おおおおぉぉぉぉ! っと!」
結構な高さまで来て、漸く制動を掛ける。
俺の声に、飛竜たちが、こっちに向かって来る。
「風の精霊!」
風の精霊に、俺の飛行イメージを伝える。
左右から襲い来る飛竜を上下に躱して、正面からの飛竜を下降して躱す。
追い打ちで、上から襲ってきた飛竜を左への鋭角ターンで躱す。
「おほっ!」
自分でイメージしておいて何だけど。
かなり楽しい。
普通なら感じる、風圧や加速圧なども特に感じない。
たぶん精霊たちが、俺の身体に負担がかからないようにしてくれているのだろう。
何度か、飛竜たちの攻撃を躱している内に飛行の仕方に慣れてくる。
飛竜の数は全部で5匹。
「よっしゃ。 反撃開始としますか。」
独り言ちて、飛竜の方に向きを変えて飛ぶ。
「火の精霊。」
右手に、火の剣が現れる。
正面から、飛竜が口を開けて迫って来る。
「GAYAAA!」
飛竜の目前で、鋭角的に上昇してからの直下降。
飛竜の背中に火の剣が刺さると同時に、尾の方に向かって引き裂く。
「GURAAAAA。」
地面に向かって飛竜が落ちて行く。
「1匹。」
飛竜2匹が後ろから追いかけてくる。
両手に火の剣を出し、空中での急停止からの振り向きさまに、自分の身体を回転させながら飛竜を切り付ける。
「「GYAAAAA!!」」
2匹が地上に落ちて行く。
「3匹。」
4匹目が、正面から口を開けて襲ってくる。
擦れ違い様に、火の剣で飛竜の首を刎ね飛ばす。
「4匹目。」
その瞬間、上空から飛竜が襲い掛かって来る。
地上に向かって直下降する。
飛竜が真後ろに来る。
少しだけ角度を変え急停止で動きを止めながら、頭上に火の剣を掲げる様に突き出す。
俺の頭上を飛竜が通過して行く。
頭上に掲げた火の剣が飛竜の下腹部を切り裂く。
「GYAA。」
「終了。っと。」
そして、地上を見下ろす。
今更ながら、この高度で戦っていたのかと自分で感心する。
元から高い所は好きだが。
「もう。なんか色々と麻痺してんな・・・。」
* * * * * * *
飛び出すと同時に、苺花は符を2枚取り出す。
「炎術範囲50。解。」
苺花の言葉に合わせて符が消えて、豚人たちと大鬼たちを高さ5メートル範囲50メートルの炎が包み込む。
苺花の符術攻撃で、豚人で生き残りは2匹。
大鬼は、さすがにダメージを受けてはいるが、7体全部が生き残っている。
水色の刀身を構えて、苺花が残りの豚人を擦れ違いざまに首と胴体を薙ぎ払う。
「GEIGYA」
「GYAGYA。」
2体の豚人が地面に倒れる。
「GRUAAA!」
「GOAAA!」
大鬼2匹が、苺花に攻撃を仕掛ける。
1匹は横薙ぎに、手にした棍棒を振るい。
もう1匹は、上から叩きつける様に棍棒を振るう。
「ふっ!」
苺花は短く息を吐き跳躍する。
身体強化と剛力の術式の効果も相まって、苺花の身体は10メートルくらいは跳んでいた。
「飛翔斬!」
苺花が水色の刀身を振るうと、目に見えない斬撃が大鬼の身体を断ち切る。
「飛翔連斬!」
跳躍の到達点に達して、自由落下に入る苺花だが。
落下途中でもクルリと身体を回転させながら技を放つ。
「「GYAAAAA!!」」
見えない斬撃は、大鬼2体の胴体を上下に分かつ。
タン。っと地面に着したかと思うと、苺花は勢いを殺さない様に、3体の大鬼の元に駆け寄る。
「五月雨。」
1匹の大鬼が、苺花と相対した瞬間に小間切れの肉片と化す。
「荒御雷。」
2匹の大鬼に、天から雷が降り注いで命を奪う。
「残身。」
敵を倒して、静かに佇む苺花。
頭上を見れば、芳乃の方も最後の飛竜を片付け終わっていた。
結構な高さまで来て、漸く制動を掛ける。
俺の声に、飛竜たちが、こっちに向かって来る。
「風の精霊!」
風の精霊に、俺の飛行イメージを伝える。
左右から襲い来る飛竜を上下に躱して、正面からの飛竜を下降して躱す。
追い打ちで、上から襲ってきた飛竜を左への鋭角ターンで躱す。
「おほっ!」
自分でイメージしておいて何だけど。
かなり楽しい。
普通なら感じる、風圧や加速圧なども特に感じない。
たぶん精霊たちが、俺の身体に負担がかからないようにしてくれているのだろう。
何度か、飛竜たちの攻撃を躱している内に飛行の仕方に慣れてくる。
飛竜の数は全部で5匹。
「よっしゃ。 反撃開始としますか。」
独り言ちて、飛竜の方に向きを変えて飛ぶ。
「火の精霊。」
右手に、火の剣が現れる。
正面から、飛竜が口を開けて迫って来る。
「GAYAAA!」
飛竜の目前で、鋭角的に上昇してからの直下降。
飛竜の背中に火の剣が刺さると同時に、尾の方に向かって引き裂く。
「GURAAAAA。」
地面に向かって飛竜が落ちて行く。
「1匹。」
飛竜2匹が後ろから追いかけてくる。
両手に火の剣を出し、空中での急停止からの振り向きさまに、自分の身体を回転させながら飛竜を切り付ける。
「「GYAAAAA!!」」
2匹が地上に落ちて行く。
「3匹。」
4匹目が、正面から口を開けて襲ってくる。
擦れ違い様に、火の剣で飛竜の首を刎ね飛ばす。
「4匹目。」
その瞬間、上空から飛竜が襲い掛かって来る。
地上に向かって直下降する。
飛竜が真後ろに来る。
少しだけ角度を変え急停止で動きを止めながら、頭上に火の剣を掲げる様に突き出す。
俺の頭上を飛竜が通過して行く。
頭上に掲げた火の剣が飛竜の下腹部を切り裂く。
「GYAA。」
「終了。っと。」
そして、地上を見下ろす。
今更ながら、この高度で戦っていたのかと自分で感心する。
元から高い所は好きだが。
「もう。なんか色々と麻痺してんな・・・。」
* * * * * * *
飛び出すと同時に、苺花は符を2枚取り出す。
「炎術範囲50。解。」
苺花の言葉に合わせて符が消えて、豚人たちと大鬼たちを高さ5メートル範囲50メートルの炎が包み込む。
苺花の符術攻撃で、豚人で生き残りは2匹。
大鬼は、さすがにダメージを受けてはいるが、7体全部が生き残っている。
水色の刀身を構えて、苺花が残りの豚人を擦れ違いざまに首と胴体を薙ぎ払う。
「GEIGYA」
「GYAGYA。」
2体の豚人が地面に倒れる。
「GRUAAA!」
「GOAAA!」
大鬼2匹が、苺花に攻撃を仕掛ける。
1匹は横薙ぎに、手にした棍棒を振るい。
もう1匹は、上から叩きつける様に棍棒を振るう。
「ふっ!」
苺花は短く息を吐き跳躍する。
身体強化と剛力の術式の効果も相まって、苺花の身体は10メートルくらいは跳んでいた。
「飛翔斬!」
苺花が水色の刀身を振るうと、目に見えない斬撃が大鬼の身体を断ち切る。
「飛翔連斬!」
跳躍の到達点に達して、自由落下に入る苺花だが。
落下途中でもクルリと身体を回転させながら技を放つ。
「「GYAAAAA!!」」
見えない斬撃は、大鬼2体の胴体を上下に分かつ。
タン。っと地面に着したかと思うと、苺花は勢いを殺さない様に、3体の大鬼の元に駆け寄る。
「五月雨。」
1匹の大鬼が、苺花と相対した瞬間に小間切れの肉片と化す。
「荒御雷。」
2匹の大鬼に、天から雷が降り注いで命を奪う。
「残身。」
敵を倒して、静かに佇む苺花。
頭上を見れば、芳乃の方も最後の飛竜を片付け終わっていた。
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