【前編完結】50のおっさん 精霊の使い魔になったけど 死んで自分の子供に生まれ変わる!?

眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです

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精霊の使い魔 編

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依頼を終えた事を、大門さんに電話で連絡を入れて自宅に帰る事を伝える。

事後処理は内閣特殊調査課の方がしてくれるので、俺は自宅に帰る事にする。

家に戻ってドアを開けると、玄関には姫宮ひめみやの靴が在るので帰宅しているのが分かる。

「ただいまぁ。」

そう言って靴を脱ぎ、自分の部屋に戻ろうとした時に、リビングに居る姫宮ひめみやと目が合う。

「お帰・・・。」

言葉が途中で止まる姫宮ひめみや

そのまま、自分の部屋に行こうとすると。

姫宮ひめみやに後ろ襟を掴まれる。

「ぐぇ!」

変な声が出てしまう。

「ちょ! いきなり何をするんですかね?」

「貴方こそ、何をシレっと部屋に行こうとしているのですか?」

「ああ、依頼を無事に終わらせたよ。」

「そうですか。 それは、おめでとう御座います。」

「んじゃ。そう言う事で。」

「だから! 待ちなさい!」

再び、姫宮ひめみやに襟首をつかまれた。

「だから! なんなの!?」

「だから、何をシレっと部屋に行こうとしているのですか!」

「仕事を済ませて、今から報告書を纏めないといけないんですが!?」

「それは分かります! 仕事なんですから!」

「だったら、部屋に行かせてくださいませんか!?」

「その前に、私に言う事があるでしょう!」

「なにを?」

「ソレは何ですか! ソレは!?」

と言って。 俺の肩の辺りを指さす。

「俺に、取り憑・・・いてる、霊のレイさん。」

俺の言葉に合わせて、レイさんが礼をする。

「そうですか。 霊のレイさんですか。

じゃなくて! なんで! そんな物を憑けているのか説明しなさい説明をっ!」

仕方が無いので、リビングに戻って、姫宮ひめみやに説明をする。


「はぁ・・・。 非常識にも程があります・・・・。」

いや、姫宮ひめみやに言われたくない。

非常識が、服を着て歩ているような人物なのだから。

「一応、言って置きますが。 レイさん。
 くれぐれも、七五三しのしめさんに害意を持たない様にしてくださいね。

 万が一にも、七五三しのしめさんに害意を持ったり、働いたりした場合は。
 精霊たちが、貴方を駆除しに掛かりますので。」

「はい。 その事は、シーちゃんからも聞いて理解してます。」

等身大の大きさに戻り、俺の横に座ったレイさんが言う。

「シーちゃん?」

レイさんの言葉に、思わず言葉に出してしまう俺。

「はい。 シルフの精霊のシーちゃんです。」

嬉しそうに言うレイさん。

「理解しているのなら結構です。

七五三しのしめさん。 くれぐれも、彼女に変な事はしないようにしてくださいね。」

「変な事って・・・。 君の中での俺は、どういった人物像なのかな?」

「理解不可能な人。」

「酷くねっ!?」

「貴方の存在そのものが。 既に、私たちの理解を超えているのですから。

当然と言えば当然でしょうに。」

「いや、僕からしたら。 姫宮ひめみやたちの方が理解できない存在だからねっ!」

「精霊の王と女王の真名しんめいを聞いた。 などと言う七五三しのしめさんに言われたくは有りませんっ!」

「あの~。 ちょっと、宜しいでしょうかぁ~?」

俺と、姫宮ひめみやの会話に、レイさんが割り込んでくる。

「ええ。 どうぞ。」

姫宮ひめみやが言う。

「お二人の、関係を聞いても?」

「「仕事上での関係です。」」

声が揃ってしまった。

思わず、お互いの顔を見てしまう。

「仲が良いのですねぇ~。」

「「誰がっ!?」」

また、ハモった。


と、まあ。

なんとか、姫宮ひめみやの許可を得て。

自分の部屋に戻って、パソコンを開いて、報告書を纏めて、中嶋君にメールで送る。

「ふう。 終わったぁ~~。」

「お疲れ様です。」

レイさんがねぎらいの言葉をくれる。

「ありがと。」

素直に返事を返し、カップに残っていた冷めたコーヒーを喉に流し込む。

そして。 そのまま、1階に降りてトイレに入る。

用を足そうとして、自分の息子ナニを取り出そうとすると、息子ナニが元気にコンニチワしている。

俗に言う。 疲れマラと言う奴だ。

「大きいですねぇ~。」

と、声が聞こえる。

ふと、横を見れば。 レイさんが、俺の元気に為ったナニを凝視している。

えっ!? っと思いつつも。 一度、出だすと止められないもので。

そのまま、レイさんに見られた状態で用を済ます。

ここで慌てて息子をしまおうとすると、チャックに皮を挟みかねない。

レイさんと言えば、何やら小声でブツブツと。

ブルルっと息子を揺らして露を払い。 息子をそっとしまう。

「あっ・・・。」

何やらレイさんが、小さな声を上げる。

手を洗って2階に向かい。

自分の部屋では無く、姫宮ひめみやの部屋の前でドアを叩く。

「なに?」

姫宮ひめみやが顔を出す。

「助けてください!」

ドアの前で、俺は姫宮ひめみやに向かって土下座をする。
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