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加速する思考の中で
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突然だった。
唐突に、生来以外の動きが止まったように感じた。
「貴方の体感する時間速度を数億倍にまで加速させました。
貴方は、神人として誕生まれ変わります。」
目の前に、白い霧の様な物が出現して、イクルの目の前で若い女性の姿に為る。
年の頃は、24~28くらいだろうか。
長い銀色の髪に、黒い瞳。
目鼻立ちは整っており、身長は170前後で胸は小ぶり。
「神人?」
「神で在って人で在り。 神で無くて人で無い存在。
それが神人です。」
「謎掛けですか?」
「いいえ。 それが神人の本質。」
女性の言葉が終わる瞬間。 生来の中に流れ込む大量の情報。
【神人】
神は基本的に成長はしない。
存在した年数経過で、幅を広げる事は出来ても。
個としての成長はしない。
何故なら。 完成された存在が神だから。
完成されたものは成長の余地が無い。
だが。 人間は違う。
人とは未完成の塊りなのだ。
未完成で短命ゆえに。 その成長速度は無限とも言える可能性を秘めている。
その未完成の塊りに、神の力を備えたもの。
それが神人。
神人に寿命は無い。
そして、死ぬことも無い。
いや。 死ねない。
死んだとしても、世界の何処かにPOP。
そう。 まるでゲームの中で、突然POPMOBの様に。
POP場所は、神人には選べない。
神人がPOP場所は、その星が必要とされる星。
そして、消滅すらも許されない。
神人が、神人から解放される手段は。
【無】に帰る事だけだ。
神人が産まれる瞬間。
それは、次元宇宙の理が助けを求める時。
その次元宇宙で、次元宇宙の神が処理しきれない何かが生まれた時。
もしくは、次元宇宙に迷い込んだ時に、神人は召喚する。
生来が神人に為ったのは。
単純に、この次元宇宙の平行する。どの星にも、神人が存在しなかった故に召喚では無く誕生した。
それに、神人とは。 ある意味【蟲毒】でも或る。
神人と近しい者同士が戦い合い。 相手を降す事で神人としての存在値を格上げしていく。
神人が格を上げて行く事で、【無】とも渡り合えるような存在になる。
【無とは。】
【無】とは元から無い事を示す。
記憶。記録。存在。そのものが最初から無かった事になる。
星。人。神。宇宙。次元宇宙。
あらゆるモノが無かった事になる。
それが【無】。
その【無】を【無】に還す事の出来る存在。
それが、【神人】。
「貴方は、私が選んだ5人目の神人。」
「5人目?」
またもや、イクルの頭の中に記憶が流れ込んでくる。
神人の中でも、始原の神人と呼ばれる存在。
Se1。
生来の居た地球文明よりも、遥かに超越した科学文明と魔法文明とが共存した地球。
精霊を媒体に、人の細胞を組み合わせて人工的に作り出された生命体。
人で在りながら、人でない存在。
その時だった。
突然、生来の視界と言うか、記憶の中と言うべきなのか。
1人の男性が現れた。
「よっ! お前が、時空神に選ばれた新しい神人だな。」
軽く右手を上げて、生来に挨拶をする。
「貴方は?」
「俺か? 俺は・・・。そうだな、お前の記憶で言う所の、始原の神人ってヤツだ。」
「Se1さん!?」
「ん~。確かにSe1だが。 今はシオンと名乗っている。」
《Se1をモジッてシオンね。》
「安直だろ。」
そう言って、笑うシオン。
「貴方も思考が読めるのですね・・・。」
「まぁ、俺は色々と特別なんでね。
ちなみに、俺は。 この次元宇宙には存在していないからな。」
「はい?」
シオンさんの言葉に間の抜けた声が出てしまう。
「お前とは違う所の次元宇宙に居て、お前の居る次元宇宙の場所すら知らん。」
なら、何でと思った時。
「お前の記憶に割り込んだ。」
「はぁ?」
また、間の抜けた声が出てしまう。
「簡単に言うとだな。
お前の居る次元宇宙が、お前に神人としての記憶を植え付けている途中で、お前の記憶に強引に割り込ませて貰った。」
《無茶苦茶だっ!》
「あぁ。 無茶苦茶だ。 だが、それが出来るのが始原の神人と喚ばれる所以だ。
他の神人には無い能力を持っている。
それが、俺。 始原の神人。」
「えっと。 それで、俺の記憶に割り込んできた理由は?」
「なにな。 超~~、久しぶりに。 時空神が、新たに誕生させた兄弟分に、サクッと死なれたら面白くないんでね。
俺の格を少しだけ分けてやろうかと。」
そう言って、俺に近寄って、右手を俺の頭に乗せる。
やっべっ! むっちゃ怖い! 無意識の内に、身体中の筋肉が縮こまって、蛇に睨まれた蛙って感じだっ!
心臓はバクバクと心拍数を上げて。 身体中から体温が抜けて寒気がするのに、所構わず汗が滲み出てくる。
「OK。OK。 神人しての本能が、俺を恐れている。」
そう。 神人は蟲毒だ。
戦い合って、神人としての存在値を格上げしていく。
その神人として生まれたての俺の本能が、この人には敵わないと告げている。
シオンの右手から、俺の中に何かが流れ込んでくる。
「あっ! があああぁぁぁああああああっ!」
身体中が痛みで悲鳴を上げる。
「ぐっ! つ! ああああああ!」
「ちょっとの辛抱だ。 それじゃぁな。 縁が在ったら、また逢おう兄弟!」
それだけ言うと、時空神とシオンさんの姿が消えた。
* * * 次元の狭間の中 * * *
「余程、気に入ったみたいね。」
「強くなるぞ。 アイツは。」
「貴方の、お墨付きを貰うなんて。 苦労しそうね。」
「秭の時間を生き抜けば。 神音を追い越すくらいには育つと思うぞ。」
「秭の時間を以てしても、貴方には程遠いと。」
「当たり前だろう。 俺がどれだけの時間を過ごしている思っているんだ。
恒河沙、阿僧祇を通り越して、那由多の域に入っていると思うぞ?」
「自分でも把握していないと・・・。」
「途中から、数えるが面倒になったんだよ。
次元神だと、無量大数でしょうが・・・。」
「女性の歳を推測するなんて邪推ですよ。」
「俺の、思い描いた姿だけどなっ!」
「もうちょっと、胸を大きくしてくれても良かったのですが。」
「誰に会うんだよっ! ボッチ神がっ!」
「酷い・・・」
ヨヨヨ、と言った感じで下を向く次元神。
「まぁ。 久しぶりに次元神に逢えから良しとしますか。」
「ツンデレ・・・。」
「はいはい。」
「もっと、会いに来てくれても良いのですよ。」
「気が向いたらな。 もう、1人のボッチ神にも宜しく言っといてくれ。」
「ええ。」
「それじゃ。」
「またね。 シオン。」
そう言って、2つの存在が消えた。
★ 数の単位 ★
一 十 百 千 万
億 兆 京 垓
秭 穰 溝 澗 正 載 極
恒河沙 阿僧祇 那由多
不可思議 無量大数
唐突に、生来以外の動きが止まったように感じた。
「貴方の体感する時間速度を数億倍にまで加速させました。
貴方は、神人として誕生まれ変わります。」
目の前に、白い霧の様な物が出現して、イクルの目の前で若い女性の姿に為る。
年の頃は、24~28くらいだろうか。
長い銀色の髪に、黒い瞳。
目鼻立ちは整っており、身長は170前後で胸は小ぶり。
「神人?」
「神で在って人で在り。 神で無くて人で無い存在。
それが神人です。」
「謎掛けですか?」
「いいえ。 それが神人の本質。」
女性の言葉が終わる瞬間。 生来の中に流れ込む大量の情報。
【神人】
神は基本的に成長はしない。
存在した年数経過で、幅を広げる事は出来ても。
個としての成長はしない。
何故なら。 完成された存在が神だから。
完成されたものは成長の余地が無い。
だが。 人間は違う。
人とは未完成の塊りなのだ。
未完成で短命ゆえに。 その成長速度は無限とも言える可能性を秘めている。
その未完成の塊りに、神の力を備えたもの。
それが神人。
神人に寿命は無い。
そして、死ぬことも無い。
いや。 死ねない。
死んだとしても、世界の何処かにPOP。
そう。 まるでゲームの中で、突然POPMOBの様に。
POP場所は、神人には選べない。
神人がPOP場所は、その星が必要とされる星。
そして、消滅すらも許されない。
神人が、神人から解放される手段は。
【無】に帰る事だけだ。
神人が産まれる瞬間。
それは、次元宇宙の理が助けを求める時。
その次元宇宙で、次元宇宙の神が処理しきれない何かが生まれた時。
もしくは、次元宇宙に迷い込んだ時に、神人は召喚する。
生来が神人に為ったのは。
単純に、この次元宇宙の平行する。どの星にも、神人が存在しなかった故に召喚では無く誕生した。
それに、神人とは。 ある意味【蟲毒】でも或る。
神人と近しい者同士が戦い合い。 相手を降す事で神人としての存在値を格上げしていく。
神人が格を上げて行く事で、【無】とも渡り合えるような存在になる。
【無とは。】
【無】とは元から無い事を示す。
記憶。記録。存在。そのものが最初から無かった事になる。
星。人。神。宇宙。次元宇宙。
あらゆるモノが無かった事になる。
それが【無】。
その【無】を【無】に還す事の出来る存在。
それが、【神人】。
「貴方は、私が選んだ5人目の神人。」
「5人目?」
またもや、イクルの頭の中に記憶が流れ込んでくる。
神人の中でも、始原の神人と呼ばれる存在。
Se1。
生来の居た地球文明よりも、遥かに超越した科学文明と魔法文明とが共存した地球。
精霊を媒体に、人の細胞を組み合わせて人工的に作り出された生命体。
人で在りながら、人でない存在。
その時だった。
突然、生来の視界と言うか、記憶の中と言うべきなのか。
1人の男性が現れた。
「よっ! お前が、時空神に選ばれた新しい神人だな。」
軽く右手を上げて、生来に挨拶をする。
「貴方は?」
「俺か? 俺は・・・。そうだな、お前の記憶で言う所の、始原の神人ってヤツだ。」
「Se1さん!?」
「ん~。確かにSe1だが。 今はシオンと名乗っている。」
《Se1をモジッてシオンね。》
「安直だろ。」
そう言って、笑うシオン。
「貴方も思考が読めるのですね・・・。」
「まぁ、俺は色々と特別なんでね。
ちなみに、俺は。 この次元宇宙には存在していないからな。」
「はい?」
シオンさんの言葉に間の抜けた声が出てしまう。
「お前とは違う所の次元宇宙に居て、お前の居る次元宇宙の場所すら知らん。」
なら、何でと思った時。
「お前の記憶に割り込んだ。」
「はぁ?」
また、間の抜けた声が出てしまう。
「簡単に言うとだな。
お前の居る次元宇宙が、お前に神人としての記憶を植え付けている途中で、お前の記憶に強引に割り込ませて貰った。」
《無茶苦茶だっ!》
「あぁ。 無茶苦茶だ。 だが、それが出来るのが始原の神人と喚ばれる所以だ。
他の神人には無い能力を持っている。
それが、俺。 始原の神人。」
「えっと。 それで、俺の記憶に割り込んできた理由は?」
「なにな。 超~~、久しぶりに。 時空神が、新たに誕生させた兄弟分に、サクッと死なれたら面白くないんでね。
俺の格を少しだけ分けてやろうかと。」
そう言って、俺に近寄って、右手を俺の頭に乗せる。
やっべっ! むっちゃ怖い! 無意識の内に、身体中の筋肉が縮こまって、蛇に睨まれた蛙って感じだっ!
心臓はバクバクと心拍数を上げて。 身体中から体温が抜けて寒気がするのに、所構わず汗が滲み出てくる。
「OK。OK。 神人しての本能が、俺を恐れている。」
そう。 神人は蟲毒だ。
戦い合って、神人としての存在値を格上げしていく。
その神人として生まれたての俺の本能が、この人には敵わないと告げている。
シオンの右手から、俺の中に何かが流れ込んでくる。
「あっ! があああぁぁぁああああああっ!」
身体中が痛みで悲鳴を上げる。
「ぐっ! つ! ああああああ!」
「ちょっとの辛抱だ。 それじゃぁな。 縁が在ったら、また逢おう兄弟!」
それだけ言うと、時空神とシオンさんの姿が消えた。
* * * 次元の狭間の中 * * *
「余程、気に入ったみたいね。」
「強くなるぞ。 アイツは。」
「貴方の、お墨付きを貰うなんて。 苦労しそうね。」
「秭の時間を生き抜けば。 神音を追い越すくらいには育つと思うぞ。」
「秭の時間を以てしても、貴方には程遠いと。」
「当たり前だろう。 俺がどれだけの時間を過ごしている思っているんだ。
恒河沙、阿僧祇を通り越して、那由多の域に入っていると思うぞ?」
「自分でも把握していないと・・・。」
「途中から、数えるが面倒になったんだよ。
次元神だと、無量大数でしょうが・・・。」
「女性の歳を推測するなんて邪推ですよ。」
「俺の、思い描いた姿だけどなっ!」
「もうちょっと、胸を大きくしてくれても良かったのですが。」
「誰に会うんだよっ! ボッチ神がっ!」
「酷い・・・」
ヨヨヨ、と言った感じで下を向く次元神。
「まぁ。 久しぶりに次元神に逢えから良しとしますか。」
「ツンデレ・・・。」
「はいはい。」
「もっと、会いに来てくれても良いのですよ。」
「気が向いたらな。 もう、1人のボッチ神にも宜しく言っといてくれ。」
「ええ。」
「それじゃ。」
「またね。 シオン。」
そう言って、2つの存在が消えた。
★ 数の単位 ★
一 十 百 千 万
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