追放から始まる新婚生活 【追放された2人が出会って結婚したら大陸有数の有名人夫婦になっていきました】

眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです

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第77話 悪魔たちへの対策

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「今の4人組。後ろの右側の男性。」

見た目は人間族の男性だが、眼鏡を掛けて通してみる姿は、黒いスライムにしか見えない。

「うん。間違ってないわ。凄いわね。その魔道具。」

ディハルトが掛けている眼鏡を見ながら言うメル。

「魔道具も凄いが。ルナとエリスが、凄すぎると言うのが正解かもな。」

「どうするの?」

「最終的には、国からの声明が出るだろうが。

それまでは、少しづつ衛兵たちを囲うしかないだろうな。」

「私も、それが正解だと思う。

魔国の時は、体制が固まる前に発表してしまって、要らない混乱と犠牲を出したとお爺ちゃんに聞いたわ。」

そう。魔国の時は、悪魔デーモン族の情報が、一気に流出してしまい。

悪魔デーモン族の討伐に乗じて、自分の気に入らないと言う市民や、貴族たちが要らぬ被害を広げてしまった。

悪魔デーモン族かもと言う理由。

それだけで、数多くの善良な市民と貴族たちが、狂人の刃に倒れていった。

疑心は疑心を産み。その結果、家族でさえも疑ってしまう所が増えてしまい。

北方大陸の人口の激減に拍車をかけてしまった。

その激減した人口の御蔭と言うか。

メルが産まれて、職業ジョブを授かってからは。

メルの職業ジョブスキルで対応できたと言う皮肉な結果に。

故に、今回は慎重に。

衛兵たちの分隊長までは、悪魔デーモン族の情報を共有し。

更に、約束ではなく。制約魔術によって口外させないようにした。

悪魔デーモン族に関しては。

口外も、筆談での返答も、イエス&ノーだけの返答も出来ないように。

それでも無理やりに制約を破ろうとすれば。

記憶を失うようになっている。

「名前はブライアン。大陸商業組合プラント登録者だから。後は大陸商業組合プラントで調べればすぐにわかるわ。」

「分隊長には報告して置く。かえって来たら知らせるように。」

「判ったわ。」

「今度は好き勝手にさせないからな。悪魔デーモン族。」

門から外に出ていく男性の背中を見ながら、ディハルトが鋭い眼光で見つめる。
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