84 / 92
第77話 悪魔たちへの対策
しおりを挟む
「今の4人組。後ろの右側の男性。」
見た目は人間族の男性だが、眼鏡を掛けて通してみる姿は、黒いスライムにしか見えない。
「うん。間違ってないわ。凄いわね。その魔道具。」
ディハルトが掛けている眼鏡を見ながら言うメル。
「魔道具も凄いが。ルナとエリスが、凄すぎると言うのが正解かもな。」
「どうするの?」
「最終的には、国からの声明が出るだろうが。
それまでは、少しづつ衛兵たちを囲うしかないだろうな。」
「私も、それが正解だと思う。
魔国の時は、体制が固まる前に発表してしまって、要らない混乱と犠牲を出したとお爺ちゃんに聞いたわ。」
そう。魔国の時は、悪魔族の情報が、一気に流出してしまい。
悪魔族の討伐に乗じて、自分の気に入らないと言う市民や、貴族たちが要らぬ被害を広げてしまった。
悪魔族かもと言う理由。
それだけで、数多くの善良な市民と貴族たちが、狂人の刃に倒れていった。
疑心は疑心を産み。その結果、家族でさえも疑ってしまう所が増えてしまい。
北方大陸の人口の激減に拍車をかけてしまった。
その激減した人口の御蔭と言うか。
メルが産まれて、職業を授かってからは。
メルの職業スキルで対応できたと言う皮肉な結果に。
故に、今回は慎重に。
衛兵たちの分隊長までは、悪魔族の情報を共有し。
更に、約束ではなく。制約魔術によって口外させないようにした。
悪魔族に関しては。
口外も、筆談での返答も、イエス&ノーだけの返答も出来ないように。
それでも無理やりに制約を破ろうとすれば。
記憶を失うようになっている。
「名前はブライアン。大陸商業組合登録者だから。後は大陸商業組合で調べればすぐにわかるわ。」
「分隊長には報告して置く。かえって来たら知らせるように。」
「判ったわ。」
「今度は好き勝手にさせないからな。悪魔族。」
門から外に出ていく男性の背中を見ながら、ディハルトが鋭い眼光で見つめる。
見た目は人間族の男性だが、眼鏡を掛けて通してみる姿は、黒いスライムにしか見えない。
「うん。間違ってないわ。凄いわね。その魔道具。」
ディハルトが掛けている眼鏡を見ながら言うメル。
「魔道具も凄いが。ルナとエリスが、凄すぎると言うのが正解かもな。」
「どうするの?」
「最終的には、国からの声明が出るだろうが。
それまでは、少しづつ衛兵たちを囲うしかないだろうな。」
「私も、それが正解だと思う。
魔国の時は、体制が固まる前に発表してしまって、要らない混乱と犠牲を出したとお爺ちゃんに聞いたわ。」
そう。魔国の時は、悪魔族の情報が、一気に流出してしまい。
悪魔族の討伐に乗じて、自分の気に入らないと言う市民や、貴族たちが要らぬ被害を広げてしまった。
悪魔族かもと言う理由。
それだけで、数多くの善良な市民と貴族たちが、狂人の刃に倒れていった。
疑心は疑心を産み。その結果、家族でさえも疑ってしまう所が増えてしまい。
北方大陸の人口の激減に拍車をかけてしまった。
その激減した人口の御蔭と言うか。
メルが産まれて、職業を授かってからは。
メルの職業スキルで対応できたと言う皮肉な結果に。
故に、今回は慎重に。
衛兵たちの分隊長までは、悪魔族の情報を共有し。
更に、約束ではなく。制約魔術によって口外させないようにした。
悪魔族に関しては。
口外も、筆談での返答も、イエス&ノーだけの返答も出来ないように。
それでも無理やりに制約を破ろうとすれば。
記憶を失うようになっている。
「名前はブライアン。大陸商業組合登録者だから。後は大陸商業組合で調べればすぐにわかるわ。」
「分隊長には報告して置く。かえって来たら知らせるように。」
「判ったわ。」
「今度は好き勝手にさせないからな。悪魔族。」
門から外に出ていく男性の背中を見ながら、ディハルトが鋭い眼光で見つめる。
248
お気に入りに追加
2,128
あなたにおすすめの小説

完)嫁いだつもりでしたがメイドに間違われています
オリハルコン陸
恋愛
嫁いだはずなのに、格好のせいか本気でメイドと勘違いされた貧乏令嬢。そのままうっかりメイドとして馴染んで、その生活を楽しみ始めてしまいます。
◇◇◇◇◇◇◇
「オマケのようでオマケじゃない〜」では、本編の小話や後日談というかたちでまだ語られてない部分を補完しています。
14回恋愛大賞奨励賞受賞しました!
これも読んでくださったり投票してくださった皆様のおかげです。
ありがとうございました!
ざっくりと見直し終わりました。完璧じゃないけど、とりあえずこれで。
この後本格的に手直し予定。(多分時間がかかります)

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
【完結】「異世界に召喚されたら聖女を名乗る女に冤罪をかけられ森に捨てられました。特殊スキルで育てたリンゴを食べて生き抜きます」
まほりろ
恋愛
※小説家になろう「異世界転生ジャンル」日間ランキング9位!2022/09/05
仕事からの帰り道、近所に住むセレブ女子大生と一緒に異世界に召喚された。
私たちを呼び出したのは中世ヨーロッパ風の世界に住むイケメン王子。
王子は美人女子大生に夢中になり彼女を本物の聖女と認定した。
冴えない見た目の私は、故郷で女子大生を脅迫していた冤罪をかけられ追放されてしまう。
本物の聖女は私だったのに……。この国が困ったことになっても助けてあげないんだから。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろう先行投稿。カクヨム、エブリスタにも投稿予定。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる