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「化けたな・・・・・」

カーマインが呟きを漏らす。

「化けましたね・・・・・」

シャナと、ミリアさんが賛同する。

「何か、悔しんですけど・・・・・」

ルナと沙耶が、俺を睨みながら呟く。

「はぅぅ~・・・・。」

けいがもの凄く良い笑顔で俺を見ている。


「さて。 お次は、これね。」

そう言って、ステータスウィンドウを開き、亜里亜が俺にトレードを申請してくる。

「はぁ・・・・・これを着るのか・・・・・」

ここまで来たら。 もう、諦めの境地に入る。

素直にトレードされた服を受け取り、ステータスウィンドウを開いて装備する。

瞬時に浴衣姿から、手渡されたドレスに着替える。


「「「「「「きゃあっ~~!」」」」」」

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

女性陣は、俺の着替えたドレス姿に歓喜の声を上げ。


男性陣は、無言で俺を見つめる。


「うぅ~~~ん・・・キリくんと並べてお持ち帰りしたい・・・」

亜里亜が何やら、怪しげな事をつぶやいていた。

(まぁmなんだ・・・。 キリの気持ちが、少しだが解る気がした瞬間だった。)

違う意味で、皆んなの視線が気持ちいい・・・・・・。


そこには。

胸が残念なまでに、絶壁なこと以外は【完璧な】美女が居た。


「んじゃ、次はガイとキョウね。」

そう言って、亜里亜とティファが2人に詰め寄る。


「へっ?」

「・・・・」


間の抜けた返事を返すキョウ。

ガイは無言のままだ。

「折角だから。皆んなで男装・女装して、記念撮影するのよ。」

ニッコリ笑いながら、亜里亜がコスメセットを手に取りにじり寄る。

カーマインは既に、ロナとルナに拘束されており。

眼前にはティファが詰め寄っている。

蒼夜と、カナタも。

シャナと、沙耶に腕を掴まれて逃げられない状態に。

そこに、コスメセットを手に取ったミリアさんが笑顔で迫る。


 
   ** 更に数分が経過 **



「さて、男性陣は終わったから。 お次は、私たちの番ね。」

「「はぁ~い」」

シャナ、沙耶、桂が笑いながら返事を返す。

亜里亜、ルナ、ティファ、ロナ、ミリアさんも。

それぞれ、メイクを施して支度していく。

「勘弁してくれ・・・・本日2度目って・・・・」

キョウが泣きそうな顔で呟いていた。

「似合ってるぞ。 キワモノとして。」

俺は、キョウを見ながら言う。

キョウの場合。

どうしても、ヒゲキャラなので。

キワモノ扱いになってしまうのは仕方がないことだ・・・・・キョウ乙。

「自分でも理解してるから、嫌だったんだよ! お前は似合ってるからイイよな! コンチキショウー!」

俺を睨みながら、キョウが言う。

俺に文句を言われても。

ガイの場合はなんだ・・・。

顔立ちは、文句なしに美女の部類に入るのだが・・・・・。

筋肉質な美女?

・・・・・いや。

ボディビルダーの身体に、美女の顔が乗っかっていると言った方が良いか・・・。

ガイ・・・・・・乙。

「・・・・・・・・・・・・」

俺の視線に、無言で圧力をかけてくるガイ。

うん・・・・・これは自分でも理解しているな・・・。

何も言わないでおこう。


カーマインは、ごく普通の趣味の悪いおばさん風に仕上がっている・・・・。

「えっと・・・・その、なんと言うか・・・・・・似合ってる?」

「黙ってろ・・・・・・何も言うな・・・・・・・」

俺が言葉を探していると。

カーマインが俺に向かって、憮然とした態度で言った。

「悪かった・・・・スマン・・・」

かける言葉が見つからずに謝る俺。

 
蒼夜と、カナタは。

まぁ、普通だ・・・・。

良くも悪くも、普通だ・・・・・・・・と、思う。

まぁ、元々。

15歳と言う若さで、幼さの残る顔立ちが幸いして不細工ではない。

可愛くもないが・・・・・。

いや、多少可愛いと評価しといてやろう・・・・・・情けだ・・・・。

「あの・・・・何か言ってください・・・・・・・。

無言が一番辛いんですが・・・・・・・・」


訴えるような視線で、蒼夜が俺に言ってくる。


「ん。 なんだ、まぁ、その・・・・・イケてるぞ?」


「今、明らかに疑問系でしたよね!?」

カナタが突っ込んでくる。

「他に、言い様がないのだから仕方がないだろう。

微妙すぎて、コメントしづらいんだよ逆に・・・。」

俺の言葉に、何故かへこむ2人だった。

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